見出し画像

ルーティーンがない

日々の生活に充足感を感じている人、
豊かな暮らしを送っている人、
仕事もプライベートも上手くいっている人、


これらの人たちに共通していることがある。


必ずと言っていいほど、彼らの生活の中心に
ルーティーンがある。



この自己啓発本的な入りに打って変わって、


僕の生活にルーティーンはない。


ましてや、色んな偉人や成功者を列挙して
いかにそれが大事かを説いた末に、
ルーティーンのないことに罪悪感を与え、
焦燥感を感じさせるつもりも無い。


とゆうか、そんなこと出来ない。


何度も言うが、僕にルーティーンはない。


起きる時間も、
家を出る時間も、
仕事から帰えってくる時間も、
毎日違う。

休みも不定期、
趣味なし、
彼女なし。
友達と会うのは年に数回。

家でYouTubeを観るか、
ドラマを観るか、
ゲームをするかはその時の気分で変わる。


休みの日に外出するにしても、
喫茶店で脚本を書くのか、
動画を編集するのか、
映画を観に行くのか、
髪を切りに行くのか、
その時の切羽詰まり度合いによる。


計画性の無い僕は、
期日に追われやっと焦りがやってくる。
それを原動力に変え、なんとかギリギリでこなす。

そう言えば、
毎週投稿を目指したこのnoteは、
これが久しぶりの投稿となった。


そんな行き当たりばったりな僕ですら、
最近ルーティーンを欲し、
何ができるか考えた。


ちょっとしたことでもいいから
手っ取り早く何か始められることはないだろうか?


何度も考えた。


そして色々試しては失敗を繰り返し、


結果、


オナニーですら続かない自分が嫌になった。


何をすればいいのかと毎日考えることが
日課になりそうで考えることすら辞めた。


そんなある日。


単調で計画性もない暮らしの中にいる僕に
声をかけてくれたのが、
アーティスト活動をしている友人だ。


色々と話していくうちに
2人で何かやろうという話になった。

結局、
2人でラジオの体を取り、
『シナリオソングライター』という名で、
毎週、音楽とショートショートを創ることになった。
僕が物語を創り、
その物語を読んだ相方が音楽を創る
という趣旨のものだ。


それからというもの、
ショートショートの宿題に追われる僕だったが、
生活は逆に豊かになった。


空想を創るということは、
現実を感じるということから始まる。

抽象的な表現で少し分かりづらいかもしれないが、
端的に言えばそうゆうことなのだ。

日常の些細な(重大なこともだけど)
事象や人物に対し積極的に、
感動したり、怒ったり、批判したり、
懐疑的になったりすることで、
僕はやっと物語を書き始められる。   


精神的カロリーはかなり消費するけど、
退屈ではない。


普段では気にも留めない光景も、
ただ頭の中を素通りする言動も、

頑張って自分の中に少しでも同居させる。

頑張ってやっていくうちに、
頑張ってが取れて、
ただやってるになる。

ただやってるが、
気付いたらこんなことやってるになる。

意識的にが無意識に変わり、
その無意識を意識的に客観視している状態だ。


兎に角、
僕は日常から空想を創るという習慣を身につけ、 
毎週何かしら物語にしている。



ただ、


僕はそれをルーティーンとは呼ばない。



相変わらず単調でテキトーな毎日を送りながら、

ふと急に感じる何かを抽出し、

気が向いたら言葉にしているだけだからだ。


これを何時にとか決めたら、
あっという間に僕の物語は退屈になってしまう。



なんてことを自分に言い聞かす僕は、

本当にダメな人間なのかもしれない。


そんでもって、

割と豊かな暮らしだと思っちゃったりもする。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?