かねまさ(介護コンサルタント→介護会社代表)

2021年まで大手コンサルティング会社にて、介護専門の経営コンサルタントとして、勤めて…

かねまさ(介護コンサルタント→介護会社代表)

2021年まで大手コンサルティング会社にて、介護専門の経営コンサルタントとして、勤めていました。 独立後、 ①介護法人の代表取締役を務める傍ら、 ②介護法人向けのコンサルティングや、③介護事業所向けサービスのマーケティング支援を行っています。

最近の記事

処遇改善加算の一本化の闇 介護職の手取りは減らされます...

処遇改善加算の一本化が2024年6月、まもなく開始されます。普段は介護施設の経営者や管理者向けに記事を書いていますが、今回は介護職のみなさま向けに、このテーマでお話いたします! 処遇改善加算の一本化とは 今の介護保険法では、介護事業所で働くスタッフの賃上げや職場環境の改善を目的として、①処遇改善加算、②特定処遇改善加算、③ベースアップ等支援加算の3つの加算が支給されています。 この加算は、特定の条件を満たすと支給されるもので、「売り上げに対して○○%」という形で、事業所

    • 囲い込みサ高住 終了のお知らせ...

      サ高住の囲い込み問題。これまでも何度か取り上げてきましたが、2024年の報酬改定により大打撃を受けることが判明しました。 今回はその詳細と、運営者向けに生き残り戦略をお伝えします。 サ高住の仕組み サ高住は、正式にはサービス付き高齢者向け住宅といいます。これは、一般的な老人ホームとは異なります。どちらかというと、高齢者向けのマンションという表現をしたほうが実態に近いです。 サ高住の特徴は大まかに以下の3つです。、①介護サービスがついていない、②安否確認や食事サービスが

      • 〈2024年2月〉介護職6,000円賃金引上げって結局どうなった?20240131更新

        ※この記事は、2024年1月31日時点の最新情報です。 昨年秋ごろ、大々的なニュースになった6000円の賃金引上げ。 結局どうなったの?と気になっている方も多いのではないでしょうか? 現在は、報酬改定の方がホットな話題になっていることもあり、賃金引上げについての具体的な情報が見つからないかと思います。 今回は私から、2024年1月25日に厚労省から発表された内容をもとに具体的にお伝えさせていただきます。 2024年2月からの賃金引上げは本当に実施されるのか? 結論か

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        • 介護業界人手不足の現状と未来

          はじめに 日本は世界有数の高齢化社会を迎えており、介護業界はその直撃波を受けています。人手不足は深刻な社会問題となっており、これを解決するためには国と法人の両輪が同時に動く必要があります。 人手不足の現状と原因 介護業界の人手不足は、高齢者の増加と全業種的な労働力不足によって引き起こされています。特に、他業種と比べた賃金の低さが顕著な問題となっており、職場の厳しい労働条件も相まって、新規に介護業界への参入を阻害し、現職者の離職を促進しています。 国と法人の取り組み

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          “高齢者介護、新負担割合の衝撃” 介護保険2割負担は、いつやってくるか?

          日本政府の全世代型社会保障制度改革案がたびたび取り沙汰されています。 要は、高齢者の医療介護の負担割合を引き上げるという話 今回はこのテーマを深掘ります。 全世代型社会保障制度とその意義 日本政府が提案する全世代型社会保障制度は、社会保障費の増加と現役世代の負担増、高所得高齢者の手厚い保障による世代間の不公平を解消することを目的としています。 この制度は、全世代が公平に保障を受けられる体系を指します。 高齢者の自己負担割合の増加 高齢者の医療費と介護保険の自己負

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          介護人材不足についてChatGPT4.0 と対談してみた

          介護人材不足が長らく続いていますが、特に近年はそれに拍車がかかり、苦しんでいる法人が多いのが現実です。今回は、ChatGPT4.0と介護人z内不足について対談してみました。 GPTはオウム返ししてくる部分が多いですが、適切に質問を返してくるので、それに対して、私から端的に回答しています。後半の方は、私の回答のボリュームが増えているので、最後まで読み進めていただけると幸いです。 それではどうぞ。 かねまさ 高齢者の増加と、全業種的な人手不足が原因です。 かねまさ 国は、

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          介護施設における感染症管理:水虫から重要に学ぶ重要な教訓

          水虫のまん延が示すもの:介護施設における健康管理の課題 多くの介護施設を訪れると、水虫がまん延している施設に頻繁に感染することが起こります。これらの病気は高齢者に多く見られるものですが、一部の施設では他よりも発生率が高い傾向にあります。 このような状況は、施設内でのケアの質や管理に問題があります可能性があることを示唆しています。 ケア方法の見直し:原因となる課題 なぜこのような状況が発生するのでお願いしますか? 1つの大きな原因は、施設におけるケア方法や手順に誤りが

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          介護職2月6,000円賃上げはウソ!半分の人は貰えない 

          注 《2024年1月31日の最新情報のリンクを記事の最後に記載しています。そちらもご参照ください。》 2024年2月から介護職員1人あたり月6千円の賃上げを実施というニュースが話題になっています。 しかし、本当にもらえるのでしょうか? 1. 介護職の賃上げ現実:期待と現実のギャップ 処遇改善に関する加算や補助金は、これまでも何度か実施されてきました。その度に、一人一人◯◯円!というニュースが盛り上がり期待をされてきました。 しかし現実に、ニュースで発表された通りの金

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          介護施設経営:分割休憩法で経営効率化とスタッフ満足度向上を実現!

          休憩時間の一般的な取り方とその問題点 多くの職場では、休憩時間を60分間一括で取ることが一般的ですが、この方法には実はデメリットが存在します。今日は、休憩の取り方を見直すことで生じる効果についてお話しします。 60分間一括休憩のデメリット まず、60分の一括休憩の最大の問題点は、多くの職員が同時に休憩を取ることにより、業務が繁忙な時間帯に人手が不足してしまうことです。この結果、職員は休憩を十分に取れず、また業務に支障をきたすこともあります。さらに、このような休憩の取り

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          介護職賃上げ月6,000円は不十分か?流出を防ぐために必要な金額は?

          介護職員の賃上げのための補助金について、大きく話題になっていますね! 介護職員の賃金問題は、多くの介護施設経営者にとって重要な課題です。しかし、賃上げに関する最近の補助金政策は、実際にはどれほどの効果があるのでしょうか? 今回は、介護職賃上げ月6,000円は不十分か?流出を防ぐために必要な金額は?というテーマでお伝えします。 補助金 介護職賃上げ月6,000円の意味 月6,000円という金額は、人の感覚によって多いとも少ないともとれますので、この記事では定量的に6,0

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          サ高住囲い込み問題 2024年法改正への影響

          2022年4月に始まった囲い込み対策 サ高住囲い込み問題とは サ高住の入居者に対し、他社法人のサービスを使うことを禁じ、自社のサービスを必要以上に使わせている問題です。 これにより、利用者本意ではないサービスとなること、介護給付費が膨らむことが問題になっています。 その対策として、訪問介護の単位数が一定数より多いものは、チェックの上指導するという仕組みが設けられました。 気になる方は、関連記事も参照してください 対策の結果どうなったか? ケアプランの点検状況につい

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          訪問介護が危ない#2024年介護報酬改定

          2024年介護報酬改定「訪問介護が狙い撃ちされそう」という話。 狙い撃ちというのは、良い意味ではなく、悪い意味で報酬減される可能性があるということです。 直近で公表された財務省と厚労省の資料をもとに、来期の介護報酬がどうなるかということを解説いたします。 先に、両者の立ち位置から説明します。 財務省:「介護経営の実態」と「国の予算」を踏まえて改定 厚労省:「介護経営の実態」と「各団体からの要望」を踏まえて改定 語弊があるかもしれませんが、単純な言い方をすると、 財務

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          介護経営コンサルを辞めて介護会社の社長になりました。

          こんにちは。かねまさです。 noteを書き始めて2年半。書いていない期間も長いですが、この間で私の働き方に大きな変化がありました。 もともと介護経営コンサルタントとして7年ほど活動しておりましたが、所属した会社を退職し、現在は介護会社の代表を務めています。 介護経営コンサルタントとして活動していたときは、年商3,000万円の法人から10億円を超える法人まで、業態問わず様々な法人様のご支援させていただきました。 私は、学生時代なんとなく会社の社長になることに憧れていたの

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          老人ホームの空室対策

          エリアにもよりますが、近年老人ホームの空室が目立つようになってきています。「うちの会社はいつも満床だよ!」と言っているところでも、よく聞いてみると、退去されてから、新しい方が入居されるまで3カ月もかかっているということもあります。1室あたりの売上は約30万円ですから、3カ月空室のままにしていると、それだけで100万円近くの機会損失が生じていることになります。 今回は、なかなか稼働率が上がらない施設向けに空室対策についてお伝えいたします。 稼働率を上げるために、まず取り組ん

          このnoteのご紹介!

          私のnoteでは介護事業に関わる方に向けて、業界知識やノウハウを紹介しています。 私が何者なのか?は、こちらをご覧ください。 さて、本noteでは、次の3本立てで記事を書いています。 ①介護事業運営に役立つノウハウ ②介護ニュースとその読み解き方 ③サ高住事業を買った私の体験記 ①②は私が介護事業専門のコンサルティングをしていた経験をもとに記事を作成いたします。これまでも記事を書いているので、そちらも併せてご覧ください。 ③は昨年、私が実際にサ高住をM&Aで取得し、

          自己紹介、2023年バージョンに更新しました!

          とはいえ、文字数制限で書ききれなかった事がたくさんあるので、ここで紹介します。 【プライベート】 31歳独身男。 趣味はフットサル、麻雀、国内旅行 特に石垣島が大好きです。 仕事は一生懸命ですが、遊びはもっと一生懸命です!! 【私のお仕事紹介】 自己紹介で記載した現在の仕事についてもう少し詳しく紹介します。 今年は積極的に情報交換をしていきたいと考えていますので、少しでも私に興味があれば遠慮せずご連絡いただけたら嬉しいです‼︎

          自己紹介、2023年バージョンに更新しました!