老人ホームの空室対策
エリアにもよりますが、近年老人ホームの空室が目立つようになってきています。「うちの会社はいつも満床だよ!」と言っているところでも、よく聞いてみると、退去されてから、新しい方が入居されるまで3カ月もかかっているということもあります。1室あたりの売上は約30万円ですから、3カ月空室のままにしていると、それだけで100万円近くの機会損失が生じていることになります。
今回は、なかなか稼働率が上がらない施設向けに空室対策についてお伝えいたします。
稼働率を上げるために、まず取り組んでいただきたいのが、ポータルサイト活用や老人ホーム紹介を利用することです。また、問い合わせや見学対応のレベルを上げることも重要です。具体的には、問い合わせから見学への誘導率を50%以上にすることを目指し、トークスクリプトなどを整える必要があります。
ポータルサイト活用については、介護業界の有名なポータルサイトに掲載することが効果的です。約38,000事業所が掲載しており、ページの文章や写真を最大限に活用して魅力をPRすることが大切です。老人ホーム紹介活用についても、上手に活用して問い合わせ数を増やすことが大切です。その際には、紹介費用の設定にも注意し、20~30万円程度に設定するのがポイントです。
問い合わせや見学対応については、誰が対応しても見学に誘導できるようにトークスクリプトを整える必要があります。マニュアル化をした場合には、電話を取る可能性がある職員全員に対して研修やロールプレイングを実施することが大切です。問い合わせから見学への誘導率を50%以上にすることを目指し、電話対応や窓口対応を仕組み化することも効果的です。
以上のポイントを押さえて、施設の稼働率を上げることができるでしょう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?