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きっとこの声は届かないけれど

ただただ、書きたい気持ちが募った。
そして、スキを送りたいと思った。

今日は、そんなことを思った日の話をしようと思う。

きっかけは、たまたまスマホを開いたときに流れてきた通知だった。

インスタライブ。

それは、普段の私の生活とはおおよそ無縁のお知らせだった。

なんとはなしに、目をやって。
日頃ほぼ無縁にもかかわらず見ようと思ったのは、たまたま目に飛び込んできたその主催が、カツセマサヒコさんだったからだ。

なんとなく、開いて。

真っ暗な画面から、ふわっと広がった。カツセさんの声が。

映像もあると思っていたので、少しびっくりした(もしかしたら他の人は何かを見れたのかもしれない)。

私はこれまで、カツセさんが話しているところを聴いたことがなかった。

だからだろうか。なんだかとても新鮮な気持ちで、残り時間20分足らずのライブを聴いていた。聴き入ってしまった。

話は主に、6月に発売されたカツセさんの初書籍『明け方の若者たち』のことだった。

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「この本を、もっと多くの人に届けられたら」という話がメインだったように思う。

私は一度読んで、現在読み返しているけれど、すでに一度目のときとは、感想がだいぶ異なる(1回目の感想文はこんな感じ。そして今書き直したい気持ちでいっぱいだ。時間があるときを見計らって書き直そうと思う)。

私にとってこの本は、「いい本」でも「素敵な本」でもどちらとも少し違っていて(いやいい本だし素敵な本であることは間違いないのだが)、今一番しっくりくるのは、「いとおしい本」が近いかもしれない。

安達祐実さんの、「ドキドキする。好きな人を想うときみたいに。」というコメントに、首が痛くなるくらい激しく頷いている自分がいる。

だからこそ、多くの人に、もっと多くの人に読んでもらいたい、と思う。
読書は好みがわかれることが多いので、人に薦めるのが難しいこともあるけれど、やっぱり読んでほしい。

そしてそれと同じくらいの気持ちで、「届いている人はいるよ!」と言いたくなった。

著者のカツセさんが届けたい人ではないかもしれないし、届けたい内容をうまく受け取れているかもわからないけれど(むしろ受け取れているかは自分でも甚だ疑問だけれど)、それでも。

この小説が届いている人は、ここにもいるよ、と。

インスタライブでのカツセさんの声が、あまりにも穏やかで、そして、なんだか、少し、妙に心に残るトーンだったからだろうか(私の気のせいかもしれないが)。

インスタライブ中は、ただいいねを送っていたのだけれど、どうにもそれでは物足りなくて。

なぜかは自分でもわからないけれど、妙にnoteを書きたくなった。ここにも、読んだ人はいるよって(残念ながらインスタのコメント欄にコメントを残す勇気はなかった)。

きっとこの声は届かないけれど。

ただ、もしも億が一くらの確率で(いやそれより低いな)届いたのなら。

ありがとうございます、と伝えたい。

この小説を、この物語を、生み出してくださって、形に残してくださって。

そうして、この世に送り出してくださったから、私はこの本に出会うことができました。

この本に出会えて、本当に、うれしかったです。

ありがとう、ございます。

どうかこの本が、多くの人の手に、届きますように。

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