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5年半お疲れ様、私。

3月21日、春分の日。最強開運日と言われた日。
何かを始めるのに1番良いとされていたこの日に、私は高校生から続けていたバイトを卒業しました。

某ファストフード店で高校1年生の春からお世話になっており、大学受験でいったん休職するもまた戻って大学4年の3月まで続けました。

高校生の頃、この時期に辞めていく新社会人になる先輩たちが「7年間(5年、6年)お世話になりました」というメッセージとともにグループLINEを退出していくのを見て、よくそんな続けたなーなんて思っていました。
そのときは、まさか自分も同じようになるとは思いもしませんでした。

受験が終わっても戻るつもりはなかったけど、最終的には戻っていました。

高校生の時、お世話になった店長はすでに他の店舗に異動していて、その時には新しい店長でした。なので、普通に応募フォームから応募して、面接するつもりで応募をしたところ、「戻ってきてくれて助かります!ありがとうございます!」と連絡をもらい、あっけなく採用となりました。

後から聞いた話だと、新店長が私が当時一緒に働いていたパートさんやアルバイトさんに、私が応募してきたことを伝えると「あの子はできるよ」「戻ってくるの嬉しい会いたいな」と言ってくれたようです。

ありがたいし、本当に嬉しかった。


出戻りして、ここまで続けて改めて思うのは、
人に恵まれたということです。

もちろん厳しいパートさんや店長もいたし、いじわるなお局もいたけれど、社会の基本やマナーのことを教えてくれました。(そのおかげで割と世渡り上手になれたと思います。)
そして、いつも優しい先輩がいて、可愛い後輩がいて、顔を覚えてくれて声をかけてくれるお客さんがいました。

ご苦労さん。
お世話様です。
いい笑顔ですね。
ありがとうございます。
ごちそうさまでした。
美味しかったです。
また来ます。


そうやって声をかけてくれたお客さんに何度も救われてきました。嫌なクレーマーがいてもお客さんのそう言った一言で乗り越えられました。苦手で好きじゃなかった接客も接客したいって思えるくらい接客が好きになりました。
本当に感謝です。

寂しいですって悲しんでくれる後輩
こっち戻って来たら顔見せてねって言ってくれるパートさんや社員さん

そこに関わるすべての人のおかげで、私は楽しく長く仕事ができたと思います。
大好きな場所です。

ほぼ毎日のように通っていたバイト先に行かなくなって、今は心にぽっかり穴が空いたような気分です。




周りにはバイトを掛け持ちしたり、色んなバイトをしたりする人もたくさんいて、それを少し羨ましく思ったり凄いなって思ったりしたこともありました。

でも、5年半も続けてこられるだけの人間関係を構築したり、そこで働くためのスキルを身につけることも同じくらい難しいんじゃないかって思います。

それができた自分を少し褒めてあげてもいいのかな、なんて思ったりもします。自惚れですが。

最低賃金からスタートして、他のバイトより時給も良くありませんでした。
でも、また戻りたいと思えたことやここまで続けてこられたのは間違いなく人です。



本当に素敵な職場で、素敵な人たちと出会えて、幸せでした。


5年半、ありがとうございました。

そして5年半お疲れ様、私。








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