見出し画像

立ち止まっても休んでもいいじゃないか。燃え尽きてしまうその前に…

かどわきさんは、カツオみたいだよね。
止まると死んじゃうと思ってるでしょ。
まぁ、俺もそうなんだけどさ笑

昔勤めていた時に、社長から言われた言葉だ。
ワハハと二人で笑っていたけど。
当時のわたしは、周りから見ると、そんな風に映っていたと思う。

体調や心の状態のことをいつも気遣ってくれる同僚もいれば、
ワーカホリック、社畜、と冗談まじりに言ってくる人もいた。
何より実際、自分でもそう思っていた。
思っていたと言うか、自負していた、と言う方が正しいかもしれない。


当時は、自分にとって「成長できている」実感が、とても大切だった。
成長することで、周囲の人たちに、会社に、もっと貢献できる。
頑なに、そう信じていた。

逆を言うと、周囲の人たちに対しては、甘くできるのに、
成長してない自分は許せなかった。
現状維持=停滞、だと思っていた。
去年と同じことをしている自分では、全然ダメなのだ、と思っていた。


ひたむきに励むことは素晴らしいとは思う。
任されたことに、決して「NO」を言わず、誰が拾うでもない曖昧なボールは、全部拾って対処していた。
結果、毎年、ありがたいくらいに昇給させていただき、経営陣に混ざり、週次の会議にも参加させてもらっていた。
周囲から認めてもらえているのだ、という実感が、わたしをますます酔わせていた。


でも、その結果。
次第に泳ぎ方を忘れ、泳げなくなってしまったのだ。
そして、約2年悩んだ末に、好きだったその会社を辞めた。


あの時の自分に何が起きたのか。
時を経た今なら分かる。


わたしには、「目標・ゴール」はあったけど、
どこかのタイミングで、「目的」を見失ってしまったのだ。


毎年掲げる(通達される)目標。
その目標を、越えていくごとに、ドンドン理想の自分に近づける気がした。
役に立てているのだ、という手応えと同時に、存在価値を噛み締めることができた。
達成感は、この上ないご褒美であり、媚薬だった。


だけど、走って走って。
カツオのごとく、泳いで泳いで。


その先、どうなりたいのか?
何のために止まらずに泳ぎまくっているのか?
「なぜ」という、とても大切なこの部分が、ある頃からズッポリ抜け落ちてしまっていたのだと思う。


目標、ビジョンを達成すること。
そのために走り、泳ぎ続けること。
これは、「目的」とは言えない。
目標は、時に、この目的を曇らせる。


だから辞める時には、もう、心が空っぽのような気がしていた。
以前には、満タンに満たされていたはずのエネルギーが、ちっとも湧いてこない気がして、「心の油田、どこ行った?何で枯れちゃった?」と思った。


・・・・・・・


今、コーチとして、キャリアコンサルタントとして。
クライアントさんと、対話の機会をいただく時に。

わたしは、この「なぜ?」という目的の部分を大切にしたいと思っている。

これまで出会ったクライアントさんは、本当に素敵な方々ばかり。

みなさん、頑張り屋なのだ(もっと、もっと良い表現があれば良いのに…)。
わたしに近しい経験をしている方も多く、キャリアの中で、ここまでの人生の中で、バーンアウトした方も多くいる。


そういう人にとっては、立ち止まること、立ち止まっている状態自体が恐怖であることが、痛いほど分かる。
かつてのわたしもそうだったから。


だからこそ、まずは一旦、足を止めること。
自分を見つめるために、休憩することを選び、「セッションについて、話を聞いてみたい」と、扉を叩いてくれたこと。
その勇気に、熱い気持ちでいっぱいになる。


そうして、いざセッションという旅をスタートして、歩みを進める中で。

自分が大切にしているものって何だろう?
自分ならではの特徴、強みって何だろう?
それを活かして仕事をする事で、生きていく事で、何を叶えたいんだろう?
どうなりたい(ありたい)んだろう?

と、一つ一つの問いに対する、その人の中から出てくる思いや言葉を丁寧に拾い上げ、探求することをしながら。


それはなぜ?


に対する、心から納得できる答えを見つけてもらえるように、寄り添いたいと思うし、これからも、そんな伴走者でいれたら、と思う。


そして、これまでのクライアントさんを見ていても。
この答えが出せた時には、恐怖心や闘争心からではなく、盲目的でもない、
自分らしい走り方のペースを、みなさん、ごくごく自然に掴まれているように見える。

その後ろ姿を見送ることが、わたしにとっての最高の喜びです☆


扉を叩くことは、本当に勇気がいることですよね。
でも、少しでも「!」や「?」マークが頭に浮かんだ方、ぜひ、まずはお話ししてみませんか?
お申し込み、お問い合わせは、以下のnoteから、ぜひお気軽にご連絡ください▼


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?