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住野よる『告白撃』書店員さんの感想まとめ

2024年5月に発売となった住野よるさんの『告白撃』。
本記事では、書店員のみなさまから寄せられたコメントを、一部抜粋してご紹介します!


■『告白撃』あらすじ

親友に告白されたい。そして失恋させたい。
大人げない告白大作戦の開幕!

三十歳を目前に婚約した千鶴は、自分への恋心を隠し続ける親友の響貴に告白させるため、秘密の計画を立てていた。願いはひとつ。彼が想いを引きずらず、前に進めるようになること。
大人のやることとは到底思えないアイデアに呆れつつも、学生時代からの共通の友人・果凛が協力してくれることになったが、〈告白大作戦〉は予想外の展開を見せ――。
ものわかりのいい私たちを揺さぶる、こじれまくった恋と友情!!

■ 書店員さんの感想まとめ

▼ 究極の恋愛小説にためいきがでた。

恋愛って残酷で、儚くて、でも芯もあり、いたずら好きで、美しく哀しく切ない。苦しくて切実な思いに胸がはりさけそうだった。それほどまでに思う人と過ごせたこと、それを喜びであり、苦しみであると思うだろう。でも彼にとって、彼女にとっていなくてはいけないかけがえのないそんざいであり、たったひとつの証だったと思える。究極の恋愛小説にためいきがでた。

ジュンク堂書店滋賀草津店
山中真理さん

▼ とにかくエモい!

告白させて断るなんて、30にもなるいい大人がやることじゃないと思いつつも、徐々に若い頃に戻った感じになりました。
社会に出て数年、まだ学生のノリで付き合える友人がいること、それぞれが互いのことを思い合っていることをうらやましく思います。
恋愛小説なのか、はたまたラブコメディなのか、は置いといて、とにかくエモい!

オックスフォード福江店
中野さん

▼ 友情と恋が絶妙に配合された銃弾で、胸を爽快に撃ち抜かれました!

恋と友情の境界線で、心が揺らめくような人間ドラマ。

大人になっても、ずっと胸の奥底にささっていた、
青春の欠片が動き出すような物語。

過去の後悔も、葛藤、哀しみも、
まるごと全部受け止めてくれるような、
カタルシスな空気感に包まれました。

読後、友情と恋が絶妙に配合された銃弾で、胸を爽快に撃ち抜かれました!

紀伊國屋書店福岡本店
宗岡敦子さん

▼ 住野さんはいつも的確に胸を衝いてくる。

住野さんはいつも的確に胸を衝いてくる。今作も切な苦しく、そしてどこか甘酸っぱい思いが溢れた。
あの時あの人を選んでいたら。もっと違うタイミングで出会っていれば。そうやって、あったかもしれない未来に思いを馳せ、現状を憂いた経験は誰にだってあるだろう。でも、物語の最後の一文で完全に頭を撃ち抜かれ、それ以上もう何も言えなくなった。
彼らと秘密を共有し、作戦を実行する時間が心から楽しく、ありもしない彼らとの大学の思い出が脳内で勝手に再生された。これから先もみんなそれぞれ幸せであってほしいと思う。

明屋書店喜田村店
高橋杏奈さん

▼ 読後の胸のぐぅってなる感じが住野よるさんでした。

読後の胸のぐぅってなる感じが住野よるさんでした。
懐かしさ切なさと、キラキラの眩しさからくる感情。
友達って最高で最悪でどうしたって離れられなくて、知ってるつもりで全然わかってなくて、
思いやりも矛盾もすれ違いも全てが愛おしくて、家族でも恋人でもなくて、
でもお互いに大切な存在なんだと気付かされました。
会話のテンポと軽快さと面白さが、私も彼らの仲間となって一緒に会話しているような錯覚になり楽しくなれました。

未来屋書店新浦安店
中村江梨花さん

▼ 恋愛でも友情でも家族でもその二人にだけにわかる言葉がある。

よく「やまない雨はない」といわれるが、「雨が降らないから傘はいらない」とは言わない。恋愛でも友情でも家族でもその二人にだけにわかる言葉がある。その言葉の尽くした先に新しい二人のかたちが見えてくる。

ブックマルシェ我孫子店
渡邉森夫さん

▼ そこにあるのはやはり愛なのだと思う。

最初に彼女の計画を目にした時は、そんな面倒なことはせずに自分の気持ちを伝えてしまえばいいのにと思った。だけど何年も想い続けてくれた大切な親友を傷つけたくないという気持ちもわかる。
彼がなぜその立場を選んだのかが分かった瞬間、切ない気持ちでいっぱいになった。そこにあるのはやはり愛なのだと思う。

SuperKaBoS鯖江店
峯森和代さん

▼ 大人の為の青春恋愛小説。

大人の為の青春恋愛小説。10代の頃のような「好き好き大好き」という恋愛が、大人になると愛情の他に打算が混ざる。だからこそ読んでいて恥ずかしすぎて叫びたくなったし、千鶴の(響貴に対する)態度に突っ込みまくりだった。衝撃的な一文から始まって、話が進むにつれて弾が込められていくような展開に夢中になった。

有隣堂淵野辺店
大久保あすかさん

▼ こんな友達いていいなと羨ましかった。

タイトルからピストルでズドンって撃つイメージだったけど、出てくる人たちがみんな柔らかく人の言葉を引き出そうとする友達思いの優しい子たちで、こんな友達いていいなと羨ましかった。

水嶋書房くずは駅店
枡田 愛さん

▼ 読了後はみんな愛おしくて少し泣きそうになっていた。

「親友に告白されて断りたい」ってどんな悪女だよっと読み始めて、
読了後はみんな愛おしくて少し泣きそうになっていた。

こんな最強の友情を育んできた千鶴たちが羨ましい……!

川上書店ラスカ茅ケ崎店
鈴木詩織さん

▼ 甘酸っぱくて泣けてくる。

アラサーの青春。いつになっても青春はわちゃわちゃしてていいものだ。甘酸っぱくて泣けてくる。

宮脇書店ゆめモール下関店
吉井めぐみさん

▼ 区切りを区切りにしなくなる破壊力のある友情物語。

人数、男女比、関係性全て違うのに、当時の友人達の顔が色鮮やかに浮かび上がりました。一般社会に本格的に踏み出す直前のこの時期に構築される関係が、中高までのクラス単位から派生する関係や、損得勘定が条件に入る一般社会に出てから構築された関係と違い、一番自由度が高い中で選択した関係であることをしみじみと思い出させてくれました。だからこその純粋な想いに胸が熱くなります。区切りを区切りにしなくなる破壊力のある友情物語。

明林堂書店 南宮崎店
河野邦広さん

▼ 楽しくて瑞々しくてちょっと苦い、最高のエンターテインメント小説だ。

誰が誰を好きとか嫌いとか、そんなのはいい大人になったら関係なくなると思っていた。
でも実は違っていて、仲間たちとそんなことを言い合えるような関係がずっと続くなら、
青春みたいな気持ちだってずっと続くのだ。
いい大人たちが本気で取り組む真剣な悪ふざけ、セットリストからはみだしたアンコール、楽しくて瑞々しくてちょっと苦い、最高のエンターテインメント小説だ。

HMV&BOOKS OKINAWA
中目太郎さん

▼ こんな仲間が欲しかった!!と声を大にして叫びたい!

究極の恋愛小説であり、究極の友情小説でもある。
住野よる、恐るべし。

告白されたい。そして断りたい。
普通に聞いたら、何を言っているのだろうと思うこともいざ始まってみると思い通りにいかないもので。
告白大作戦、仲間たちの思惑も入り乱れどうなってしまうのかラストまで目が離せませんでした!
こんな仲間が欲しかった!!と声を大にして叫びたい!

文真堂書店ビバモール本庄店
山本智子さん

▼ 完全に撃ち抜かれました。

完全に撃ち抜かれました。
あの頃、住野作品が好きで読んでいた人たちに是非読んでほしい。
またハマるから!やっぱり住野よる最高だからー!!
切なくて、苦しくて、もどかしくて、これって10代の甘酸っぱい恋だけじゃないんだ。
いくつになっても人を想う気持ち、伝わらない気持ち、伝えられない気持ちは心を締めつける。
もう、みんな読んで!そして悶えて!撃ち抜かれて!

紀伊國屋書店仙台店
齊藤一弥さん

▼ デビュー作と別ジャンルでありながら、それに匹敵するほどの傑作に出会えた!

デビュー作と別ジャンルでありながら、それに匹敵するほどの傑作に出会えた!
デビュー作を発売当時読んでいた読者が、この作品の登場人物たちと世代が横並び、
近づいてきた時の流れもあり、その人達には作品の浸透度に計り知れないものがある予感!
作品内でのやろうとしていることは褒められた事ではないかもしれないが、
自分ではなく相手を何より“大切”に想う気持ちが散りばめられていて、
だからこそのもどかしさも含めてとても読み応えがありました。

紀伊國屋書店グランフロント大阪店
豊永 大さん

▼ 気になりすぎてラストまで一気に読んでしまいました。

「告白させて失恋させたい」というなかなかとんでもない話から始まり、周りを巻き込んでいく二人の関係はいったいどうなるのだろうかが気になりすぎてラストまで一気に読んでしまいました。同年代なので共感できる部分も多くあり、こちらの胸が痛くなるところも多々ありました。二人の出した答えを、周りを巻き込んだ告白大作戦の結果を、ぜひいろんなかたに読んでいただきたいと思います。

未来屋書店高崎店
吉野さん

▼ 触れた感情に胸の奥が、チクッとした。

痛みと傷みを巧みに操り、七変化させる。触れた感情に胸の奥が、チクッとした。

明文堂書店TSUTAYA 金沢野々市店
瀬利典子さん

▼ 読後、ふすいさんの表紙を見た。二人の後ろ姿が全部語っていた。

面倒くさくてズルい大人のど直球青春小説。
真っ新な気持ちを、誤魔化して正当化して複雑にする、身勝手で不器用な大人たちだからこそ、めっちゃ愛おしい。ずっと育んできた友情があるから、くだらないことで笑い合って、喧嘩しても許し合える。それはすごくお節介に思えても、お互いを思っているから。幼さを許容し合える学生時代の友だちは、本当に特別。
読後、ふすいさんの表紙を見た。二人の後ろ姿が全部語っていた。足先、指先、ふたりの距離、全部いい。

未来屋書店明石店
大田原 牧さん

▼ こじらせた人ほど共感して撃墜される青春劇。

悩んで、傷ついて、それでも最後の選択肢を選べない。そんなこじらせた人ほど共感して撃墜される青春劇。この本を片手に人気のない海で叫びたいくらい好きです。

未来屋書店碑文谷店
福原夏菜美さん

▼ 不器用で痛々しく、だからこそ愛おしいと感じられる物語でした。

不器用で痛々しく、だからこそ愛おしいと感じられる物語でした。
「大人になってできなくなった事」と「大人だからできる事」の両方を知っている人に、是非最後の一文にたどり着くまで見届けてほしいと思います。

未来屋書店津城山店
庄山恵香さん

▼ ヘビーローテーションで読みたくなる楽しい作品です。

大学からの中のいいグループの男女。個性もバラバラ。 就職したら音沙汰なしになりそうなのに、 関係もそのままというのも面白い。 ちょっと子供染みて、恋人未満友達以上の関係を保ってる。 その気持ちは愛なのか、友情なのか、ギリギリの気持ちをふわふわみんなで 楽しんでいる。 ちょっとしたドラマがあちこちで起きていて、ヘビーローテーションで読みたくなる楽しい作品です。 住野さんの作品は20代かなと思っていましたが、これは40代でも50代でも十分に楽しめると思いました。

ジュンク堂書店三宮店
三瓶ひとみさん

■ 書誌情報

書名:告白撃
著者:住野 よる
発売日:2024年05月22日
ISBNコード:9784041147344
定価:1,650円(本体1,500円+税)
総ページ数:304ページ
体裁:四六判セミハード 単行本
装画:ふすい
発行:KADOKAWA
初出:書き下ろし

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