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紫月|詩


紫月しづく

星を食べ尽くした夜の空に
足音すらもさせず君がやってくる

規則的と思わせる満ち欠け
そうであれと呑みこんだ淡の瞳

灯りに忘れた砂浜は手探りで
波をまとった欠片も見つからぬまま

今夜を選んだその理由わけ
君は、
ぼくの癖を覚えていますか

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