見出し画像

青いネクタイなんか見たくない


会社の同期が
上司になった


香水がとおる

会社の上司が
恋人になった


煙草の香りが
抜けていった

脱ぎ捨てられた
スエットは
香水の残り香と
ヤニ色を残して

残して

振り向かずに
足早に
身支度をして

ルーティン
だったように
凍てつく床を
鳴らして行った

プレーンノットだった結び目が

知らない締め方をして
知らない横顔で

視線が視界に
ぼやける朝

知らない結び目なんて
ネクタイなんて
見たくない

もう
知りえたくない

頬についた
枕の跡のせいにして
瞼を閉じる

そのまま

朝を睨んだ。

end




✍️一言メモ
プレーンノットとは
・一般では簡易的に結びやすいネクタイの結び方。
ちなみにネクタイ結び方はプレーンノット含めましたら約11種類ほどあるそうです。
※スカーフなどは中には数えずに。





✍️あとがき

おはようございます。
今回のnoteでの投稿は、新作の詩(poem)
初投稿となっています。

見つけてくださり、出逢ってくださり
ありがとうございます。
朝晩の冷えこみが増してきているように思いますので
喉元等暖かくして過ごせますように。

そう願って。
また次回作でも、お待ちしています。
それでは….。
                     kabocya

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?