#79 【PB黒字化の闇】～前号の続き～

こんにちは、整体師けいすけです。今日も一日明るくいきましょう(^^♪

さて今日は前回の続きです。プライマリーバランスを黒字化にしようという政府の方針については非常に闇があります。それを紐解くには、貨幣の正しい知識が必要です。今日はその貨幣についてのお話をしていきましょう。

そもそも貨幣が誕生する前は、物々交換で人はモノのやりとりをしていました。しかし、モノには消費期限があります。食物などはそうですよね。そのため、必要な時に必要な物を交換できる状況には中々なかったのです。そこからやり取りが『貝』になり、『金貨』、現在の『貨幣(紙幣/硬貨)』に変わっていった歴史があります。

貨幣による交換または売買が成立するようになったのですが、ここからが貨幣の本質になります。イギリスの商人であるゴールドスミスという人物。初めて銀行という商売を始めたのです。例えば金をたくさんもっていると、盗難に合ってしまう可能性がありますし、売買を行う際に大きく重たい金を運ぶのは大変不便です。そこで、ゴールドスミスが始めた銀行に金を預ける人が増え始めたのです。その時に預かり証として、券を発行しました。金を100グラムを預かりましたという証明書ですね。これがのちの紙幣です。

この証明書があればいつでも預けた金を受け取れます。しかし、上述したように売買を行う際に証明書を金に戻して運ぶのは困難ですよね。なので、預かり証明書をそのまま取引先との売買に使われるようになりました。このやり取りが続き、ゴールドスミスは気付きます。『金を預けに来た人たちは、実際に金に戻して取りに来る人がいない』ことに。そして、金利をつけた貸付の商売が出来上がったのです。

大事に金を保管している代わりに、手数料として利子を頂きますね、というように。こうして預かり証であった貨幣が流通していったのです。現に日本円である、お札と硬貨を見てみてください。お札には、『日本銀行券』と書かれており、硬貨には『日本政府』と書かれています。つまりこのお札と硬貨はそれぞれ国が発行しているただの債権にすぎないのです。それが、金は
モノと同じように、あたかも限度があるプールのように思われてしまっているのです。それが貨幣への誤りで間違った財政感を生んでしまった最大の要因なのです。

～最終号へ続く～

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