見出し画像

第2回 敬相の哲学 「ありがとうに出逢うために」をひも解く

こんにちは!お久しぶりです。(株)敬相 広報の寺門です。前回に引き続き、弊社代表 櫛田祐造に話を聞きました。2回目の今回は「ありがとうに出逢うために」という弊社の理念を掘り下げていきます。

「ありがとう」って、正直、誰でも言えますし、どんな場面でも使えますよね。なんだか漠然としている気もするのですが……。櫛田さんが「ありがとう」という言葉をどう捉えているのか。私も、櫛田さんからよく投げかけてもらう言葉でもあったのですが、その真意を聞くのは実は初めてです。

スクリーンショット 2020-07-13 12.49.40

現場を知れば、見えてくる。 敬相の“仕事の意義”と“働く姿勢”。

−−今回もよろしくお願いします。前回「ありがとうに出逢うために」という社の理念が、敬相の成長に欠かせない考え方だと話していましたよね。

お客さまの存在なくしては、敬相の成長を語ることはできません。前回、伝えた通り、敬相の主なお客さまは、私たちの暮らしに直結したインフラ関連業務を担う企業の皆さまです。

当たり前の日常を維持するために、日夜動き続けています。そんなお客さまのために、何ができるか。もっと自分たちにできることはないか、つねに考えるようにしています。

−−発注いただいた製品を届けるだけでなく、「想像力を働かせる」ということですか?

そうですね。僕はその想像力のことを「気持ちを動かす」と呼んでいます。言われたことをただやるだけではなく、相手が何を求めているのかを徹底的に考えるんです。そのためにはやはり、“現場”を知ることがとても重要になります。

−−櫛田さん、社長に就任してからも当たり前のように現場に納品に行くので、いつもお客さまに驚かれていますよね。

先日も、千葉の現場に行ってきました(笑)。緊急を要する復旧工事にあたっているお客さまから、「製品の納品の際に、カップラーメンと栄養ドリンクも届けてほしい」という電話をいただいたんです。この言葉から、疲弊した現場の様子が伝わってくるじゃないですか。

画像4

こんなときこそ、僕が直接行くしかないと思ったんです。現場の皆さんも「社長が来るなんてびっくりですよ!」と驚かれていましたが、笑顔で迎えていただきましたよ。長い目で見れば、こういった現場で生まれるコミュニケーションが信頼や安心の土台になっていくのだと考えています。

−−でもやっぱり、いきなり社長が来たら驚きますよね(笑)。

確かにそうかもしれません。ですが「発注」と「受注」というドライな関係性では、お客さまとの信頼関係は生まれないと思ってるんですよ。現場のリアルな状況を私たちも把握しているからこそ「必要なものはこれだけか?もっとできることがあるんじゃないか?」という発想が生まれてくるんですよ。

−−櫛田さんは自然にできることなのかもしれませんが、経験の浅い私には難しい部分が多くて……。まだまだ修行が足りないと悩むこともあります。

それは多分、複雑に考え過ぎているだけですよ。迷ったときには「どうすれば“ありがとう”と言ってもらえるか?」と、シンプルに考えてみてください。普段からこの思考を意識していると、お客さまの真の要望や、現場の抱えている課題が見えてくるんです。

そうすることで、一歩踏み込んだ提案ができる。これは能力ではなく、一つの現場、一人のお客さまに向き合い続けることで身についていく技術です。焦らずいきましょう。

−−なるほど。それなら私にもできるかもしれない。そのためにはまず、相手をよく知ることが大切なんでしょうね。

お客さまはインフラ整備の最前線で作業に当たっています。現場には想定外の事態が付き物ですよね。まったく同じ内容の注文でも、平常時と非常時では求められていることも変わってきます。

だから、いまその瞬間に必要なことを見極めることが大切なんです。どうでしょうか?自分たちの仕事がインフラ維持の一翼を担っていると考えると、仕事に臨む心持ちが少し変わってきませんか?

−−パーツや工具がひとつでも欠けてしまったら作業がストップしてしまう……。あらためて自分たちの仕事に大きな意義を感じられます。

通信というインフラは、今や私たちの生活に欠かすことのできないものになりました。日々の仕事に追われる毎日では、「仕事を効率的にこなそう」とか「目の前のお客さまの要望に応えなければ」という考えに終始してしまうかもしれません。

でも、時々でいいので、自分の仕事が家族や友だちを始めとした、この国に暮らす人々の日常を支えていることを思い出してみてください。ただの"御用聞き”ではないんです。「インフラを担う方々を支える」。大切な仕事に敬相は携わっているんですよ。だからメンバー(社員)のみんなには、誇りを持って働いてほしいと思っています。

暮らしを支える、インフラを守れ。緊急事態こそ、私たちの正念場。

−−携帯電話やインターネットの回線は、今の時代、繋がることが当たり前になっている分、通信障害が起こるとすぐに大きな話題になりますよね。

とくに非常時は、通信回線が最後の砦になることもある分、繋がることが安全や安心に直結してきます。地震や台風といった災害時には、多くのお客さまが第一線で通信の復旧工事や整備に取り掛かっています。

つまり、敬相にとっても正念場。有事のときこそ、私たちの出番なんです。例えば、千葉県の復旧工事現場で必要な工具が、関東エリアのどこを探しても見つからない時。でも、そこで諦めないのが敬相です。全国を走り回り、ありったけの在庫をかき集め、どんな状況下でもスピーディーに現場へお届けします。

「自社の購買部に発注したら2週間かかる備品も、敬相さんはすぐに持って来てくれる。いつも本当に助かっています」。お客さまから感謝をいただくたびに、あらためて自分たちの仕事に意義を感じることができるんですよね。

−−新型コロナウイルスの影響で、思うように仕事が進められない業界も多いと聞きますが、敬相はどのようなスタンスで業務に当たっているんですか?

新型コロナウイルスを契機に、さまざまな企業で時差出勤やリモートワークなど多様な働き方が推し進められていますが、どんな企業にも欠かせないのが、インターネット回線という通信インフラです。インフラを止めないことが最重要課題である今の時代は、敬相にとっても踏ん張りどころです。

画像4

外出自粛要請が出た時などは、営業所に出社して働くことに後ろめたさを感じている敬相のメンバーもいるかもしれない。でも、自分たちが今やっていることは、日本の経済や産業を停滞させないために、絶対に必要なことなんだと胸をはって働いてほしい。

とはいえ、感染症への不安やストレスは相当大きなもの。ですから敬相のみんなが安心して業務に取り組めるよう、すべての営業所では除菌を徹底して行っています。

−−櫛田さん「ありがとう手当て」の話も、ぜひお願いします!

そうでした。これも「ありがとうに出逢うために」という考え方に繋がることなのですが、緊急時に頑張って働いてくれているみんなに感謝の気持ちを込めて、一律20,000円を「ありがとう手当て」として支給したんですよ。

ちょうど緊急事態宣言が延長され、会社都合で退職を余儀なくされたり、給与が大幅にカットされた人が増えているというニュースをよく見聞きするようになった頃ですかね。「ありがとう手当」を出すことを即決したんです(笑)。すぐにメンバーのみんなの手元に届くようにしました。役員は「そんなの聞いてないよ」ってびっくりしていましたけどね(笑)

−− みんなが迷いや不安を抱えていたタイミングだったので、本当にうれしかったです。

僕より上の世代は「会社のために!」で頑張れた人たち。でも今はそういう時代じゃないですよね。会社のためになんて言わないから、自分や自分の家族のために日々働いてくれればいい。でも新型コロナで大変な今だけは、できれば「日本のために一緒に踏ん張ってほしい」という僕の想いだったんです。

ご縁から生まれるSDGs活動。社会貢献は、仕事の延長線上に。


−−そういえば、最近、会社に感謝状がたくさん届いていましたよね。お客さまからいただいたんですか?

あれは、全国の病院からいただいたものなんです。医療の最前線で新型コロナウイルス感染症と闘っている医療従事者の皆さまにマスクを寄付しました。被災地への義援金送付などは毎年行っていたのですが、今回は医療物資が枯渇している状況だったので、すぐに役立つマスクを寄付させていただきました。

−−現場が求めているものを届ける。これって敬相の普段の仕事に似ていますよね。同じ方法で社会貢献活動もできるなんて、なんだか不思議な感じがします。

これも根っこにあるのは「ありがとうに出逢うために」なんですよ。マスクを寄付しようと決めた時も、各営業所と直接つながりのある医師の方や、私個人がお世話になっている病院に寄付させていただいたんです。仕事と同じように、SDGs活動でも人との繋がりを大切にしたい。形だけの寄付ではなく、顔の見える社会貢献とでも言いましょうか。

画像2

目の前にいる大切な人やお世話になっている方からの「ありがとうに出逢うために」、いま何ができるだろう?と問い続け、行動することが、まわり回って社会全体に好循環を生み出すのだと信じているんです。

【広報部後記】

「ありがとうに出逢うために」というキーワードから、仕事の意義や働く姿勢、さらには社会貢献活動の話まで、盛り沢山でお届けしました。そして「ありがとうに出逢うために」の根っこには、“相手の立場に立って考えて、行動する”という敬相の哲学がギュッと詰まっていました。

それだけ?と言いたくなるほどシンプルですが、”敬相らしさ”を、これ以上に表す言葉はないのかもしれません。

1回と第2回の内容を通して、敬相の全体像を少しはご理解いただけたのではないでしょうか。次回は、敬相の人材育成や働き方についてお届けしていきます。

敬相では、メンバー 一人ひとりが異なる魅力を持っており、それぞれが自分らしさを活かした働き方を実践しているんです。敬相の“理想とする組織”とは?次回も櫛田代表に話を聞いています!お楽しみに。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?