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第6回 敬相 大阪営業所のチームビルディング論 『笑いで繋がり、楽しみながら働く』

肌寒くなり朝起きるのが辛くなってきました。こんにちは、(株)敬相 広報の寺門です。前回は福岡営業所の働き方について紹介させて頂きましたが、みなさんお読みいただけたでしょうか?

手前味噌にはなりますが、敬相が今、注力している「チームビルディング」が少しずつ、でも確実に浸透しているなと、福岡営業所 中島所長の話を聞いて感じた次第です。ただ、営業所が変わればそこで働くメンバーの個性によって、働くスタイルも変わってくるのではないか?そう考え、私、広報の寺門は、今回、大阪営業所を直撃取材してきました!

お話を伺ったのは、大阪営業所 所長の木村 吏気(きむら りき)さん。社員(=メンバー)一人ひとりの人柄に焦点を当てた「チームビルディング」論や新たな取組みを聞いていくと、そこには大阪営業所の個性がギュッと凝縮されていましたよ。

若い世代の育成と新事業の開拓を両立する、2チーム制

ーー 木村さん、本日はよろしくお願いします。いろいろなお話をざっくばらんにお聞きできればと思いますが、最初に大阪営業所の概要を教えていただけますか。

大阪営業所は、大阪のビジネス街、大阪市・西区の立売堀(いたちぼり)に拠を構えています。2009年に設立され、今年で11年目を迎えました。サポートスタッフも合わせて、総勢13名で仕事に取組んでいます(※2020年10月現在)。

大阪も他の営業所と違わず「通信インフラ事業」の工事を行う企業様に商品をお届けすることがメインでして、現在、私たちがカバーしているエリアは、関西2府4県に加え、四国4県と岡山県、さらに鳥取県です。

ーー 随分とエリアが広いようですが、限られたメンバーで円滑に仕事を進めるために、なにか工夫はされていますか?

うちの営業所は、在籍メンバーが20〜30代で、37歳の私が一番年上という、若いメンバー中心の元気なチームです。協力して働くことは、これまでも実践していたものの「チーム制」の導入によって、みんなが主体的に考えるようになってきていると感じます。

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私は所長という立場として、メンバー 一人ひとりが、主体的に考えて起した行動であれば、たとえ結果が出なかったとしても、その挑戦する姿勢は大切にしていきたいと、常日頃考えています。

ーー結果ももちろん大事だけれど、プロセスもしっかり見ていきたいという想いですね。敬相が昨年から導入している新しい働き方「チーム制」について、もう少し詳しく伺わせてください。

大阪営業所は「2チーム制」でして、所長であり営業も兼任する私と営業マン1名、アシスタントが1名の3名体制のチーム「K-1」と、その他メンバーが所属する「K-2」。K-2の構成は、営業マン2名、アシスタント2名の4名体制でして、通信インフラ事業の工事を行う企業様とのお取引がメインです。

ーー 敬相全体で「新しい業界・業種の企業様と取引を増やしていこう」という方針がありますが、大阪営業所でも新しい取組みは進められていますか?

それは私の所属するチーム「K-1」が主に担当しています。事業内容は、商品の開発。これまでは、仕入れ先から買付けた商品を取引先企業様へ納品するという流れを基本としてきました。ですが、新しいお取引を増やすためには、お客様のニーズによりマッチした商品をご用意する必要があるのではないかと考えたんです。

ーー かなりチャレンジングですね。

商品開発というと大それたことに感じるかもしれませんが、考え方自体はいたってシンプル。今までの仕事の仕方とそう違いはないんですよ。なぜなら商品づくりの基本は「お客様の困りごと」が起点になるからです。

私どもから「何か現場で困っていることはありませんか?」とお声がけをすると「こういうことで困っている」「こんな商品があればいいんですけどね」と、現場のリアルな声を聞くことが多々あったんですよね。

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でも、これまでは中々その貴重なご意見を、こちらが汲み取り、活かすことができていませんでした。ですので「チーム制」になってからは、現場に足を運ぶ機会の多い、チーム「K-2」からの意見を「K-1」が共有し、お客様に最適な商品を考案・提案するようにしているんです。

ーー お客様とのコミュニケーションを通して提案する……。確かに、これまでの敬相の考え方と同じですね。ちなみに、すでに商品化が実現したものはあるのでしょうか?

今夏(2020年)からマウスシールド「ヘルマスク110」という商品の販売を開始しました。コロナ禍において、酷暑下の作業現場でのマスク着用は、熱中症のリスクが大きく高まります。かといって既存のフェイスシールドではヘルメットが邪魔になり、作業がしにくいという難点がありました……。そんな課題を解決したのが「ヘルマスク110」です。

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好評を得ており、これまでお取引のあった企業様以外にも、人づてに商品を知った製造工場様などからの注文も増えているんですよ。人から人への繋がりで成長してきた敬相としては、このようなカタチで注文が増えて、とても嬉しく感じています。

立ち上げメンバーから受け取ったバトンを、若いメンバーに繋いでいく

ーー 新しいお取引先を増やしていくという命題がある中で、その取引の割合は増えていますか?

もちろん何もしていなかった頃に比べれば明らかに増えていますし、先ほどの新商品の販売なども伸びています。しかし現状、「通信インフラ事業」のお客様が主軸というのは変わりません。

ただ、新しいお取引先を増やしていくことはもちろん重要なのですが、この大阪という街で今こうやって私たちが仕事を行えているのも、もともとは営業所の立ち上げメンバーが築き上げてくれた土壌があるからだと、痛感しているんです。

ですから、まずは地に足をつけて、長年、敬相を信頼し、取引をしてくださるお客様のご要望に対して、私どもがしっかりと応え続けることを一番に考えていますよ。

ーー 確かに今のお客様があっての敬相ですもんね。大阪営業所の設立が、2009年。立ち上げメンバーには代表の櫛田さんがいたと記憶しているのですが。

そうなんです。櫛田代表が立ち上げメンバーなんですよね。大阪という街は、とても人情味に溢れるあたたかい街。ですが一方で、仲間意識や地元の結びつきが強い地域でもあります。そういった意味でも、立ち上げ時には、お客様からの信頼を得るために、かなりの苦労があったのではないかと想像しています。

櫛田代表には、個人的に高校時代からお世話になっていたので、恩返しの意味も込めて、ここ大阪営業所を着実に育てていきたいんです。

ーー そんなに長いお付き合いなんですね。人生の半分以上を櫛田さんと過ごしている!ということは、木村さんもご出身は埼玉県ですか?

はい。私は埼玉出身で、埼玉営業所から大阪へ来たのは約8年前のこと。私が通っていた高校のサッカー部で顧問をしていたのが櫛田代表だったんです。高校時代からお世話になっていたのですが、大学進学後も何かと気にかけていただいていて……。就職活動を始めた頃に「これから一緒に敬相で働かないか」と声をかけていただき、今に至ります。

ーー 櫛田さんと木村さんの絆は強そうですね。

そうですね(笑)。櫛田代表から受け取った想いを、大阪営業所で今、頑張ってくれている若いメンバーたちに繋いでいきたいです。特に「K-2」のメンバーたちは、とても積極的に仕事に取組んでいて、立ち上げ時と比較すると売上は3倍ほどにまで伸びています。

「こんなことをやってみたい」とメンバーから相談を受けたら、「結果だけ教えてね」と伝えて基本的には任せています。私が「NO」ということはまずありません。

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私自身は、責任を取る役回りに徹し、ほとんど関与せずに仕事を見守っているためか、メンバー同士が積極的に話し合い、工夫して、どんどん改善しているようです。先ほどメンバー 一人ひとりから主体性が出てきたと話ましたが、このことです。

チームビルディング成功のカギは、「人」を中心に考えた育成体制

ーーメンバーの「心の安心・安全」を木村さんが担保し、伸び伸びと働ける環境になっているわけですね。「チーム制」は順調のように感じますが、とはいえ導入当初は、メンバーの皆さんに混乱はありませんでしたか?

そうですね。営業とアシスタントで、意識の違いがありましたね……。「チーム制」導入前、営業メンバーは個人の売上アップに注力すれば良かった。一方でアシスタントメンバーは営業のサポートをしていればよかった。それが「これからはみんなチームだから、同じ意識を持って」と言われても混乱するのは仕方ないかもしれません。

ーー 慣れた働き方を、アップデートしなければいけないと。解決の糸口になった出来事はありますか?

営業とアシスタント、両者の橋渡し役になってくれたメンバー 千葉洋平の存在は大きかったです。

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千葉は営業マンなのですが、事務的な作業などアシスタント業務も全てこなしてきたため、両者の苦労がわかるし、どちらの言い分も理解できるんですよ。彼はきめ細かな性格で、人好きなので、スタッフ同士のコミュニケーションも得意。女性メンバーが開催する女子会にも一人で遊びにいっているようです(笑)。

女性スタッフ曰く、所長の私に伝えるのはためらうような小さな不満や愚痴も、千葉には気軽に話せるんだとか(笑)。けど、そういった意見は、とても大事だと思っていて、業務の質を向上するためのヒントが隠れていたりするんですよね。

ーー 各メンバーが自分らしく働けるようになってきているんですね?

そうだと思います。千葉の働きがけもあり、徐々に営業とアシスタントが同じ目線で意見を言い合えるようになり、チーム全体で結束が深まっているなと。

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あ、そうでした、営業所内で「ありがとう」を聞く機会が明らかに増えたんですよ。お互いの業務が”見える”そして”分かる”ようになり、サポートスタッフも“営業からの頼まれた仕事”といった受け身の意識がなくなってきているのだと思います。

営業所内の雰囲気がちょっと悪いなと感じる時期もあったのですが、それが「ここまで変わるのか!」と正直、驚いています。

大阪という地で、「笑い」のチカラを、最大限に生かしていく

ーー チーム制の導入により、業務上の課題だけでなく、営業所全体の雰囲気やメンバーの関係性も改善されたんですね。

今の大阪営業所には、いつも笑いがあるんです。事務所の外まで聞こえるんじゃないかというくらいに大笑いすることもしょっちゅうです。でも、私自身はとても良い傾向だと捉えています。

営業だからアシスタントだからといった立場をこえて、思ったことを発言できる環境は絶対に必要ですし、営業所内が明るくなれば、やりたい仕事にチャレンジできる空気感にも繋がっていきますからね。

ーー では最後に、チームビルディングを浸透させていくために、敬相全体のスローガン「バトンリレー」が策定されました。「ありがとうをつないで、渡していく」という意味が込められていますが、大阪営業所がスローガンを掲げるとしたら、どんな言葉でしょうか。

【 笑いで繋がり、楽しみながら働く 】です。

貴重な人生の大半を使ってする仕事ですから、どうせなら楽しく笑っている時間が多い方がいい。また大阪という街自体が「笑い」の街。実際、お客様には、結構な頻度で笑いを求められるんです。ツッコミやボケのレベルがみなさん高い(笑)。

だから、うちのメンバーはそれぞれに一芸を持っています(笑)。お客様との会食時などにはそれを披露して、楽しんでいただいています。

笑いには「人と人とを繋ぐ力」があると思っているので、お客様とも、メンバーとも「笑い」を通じて、さらに関係性を深めていきたいですね。そして、ここ大阪営業所から、これからの敬相を担うようなユニークなメンバーを輩出できたら嬉しいです。

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【広報部 後記】

つねに仕事の中心に「人」がある。敬相らしくもあり、ユーモアと明るさを大切にする大阪営業所ならではの魅力を、感じていただけたのではないでしょうか?

大阪営業所のみなさんは一芸をお持ちとのことで、頼めば披露してくれるかもしれませんね(笑)。何かの機会にお願いしてはいかがでしょうか(笑)。

次回は名古屋営業所からお届けします。2019年に設立されたばかりの新しい営業所ということもあり、どんな話が聞きけるのか楽しみです。公開は11月上旬を予定しています。寒くなってきましたから、みなさん体調には気をつけて。またお会いしましょう。


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