見出し画像

第3回 「敬相流 チームビルディング」が育む、一人ひとりの主体性と自分らしさ。

こんにちは!1ヶ月ぶりですね。(株)敬相 広報の寺門です。これまで2回に渡ってお届けしてきた『まるごとK-AI』。少しずつ反響を頂いていまして、嬉しい限りです。3回目の今回は「敬相の人材育成」についてお届けします。

「ありがとうに出逢うために」という理想的な理念を掲げている会社だからこそ、リアルな「働く」という部分が気になる方も多いはず。弊社の代表取締役 櫛田 祐造に語っていただきました。社長がパワフルな企業では、企業風土にも社長のカラーが前面に出ていて、少し窮屈なイメージがあります。でも敬相の場合は、ちょっと違うようです。

活躍する自分に出逢える、敬相のチームづくり。

櫛田さん、前回は、敬相の軸でもある「ありがとうに出逢うために」についてお話していただきました。企業としての理念はしっかり理解できたのですが、一人ひとりにこの考えを実行してもらうことって実際は、大変ですよね?

もし「我が社の理念はこういうものです」と、言葉を投げかけるだけの企業だとしたら難しいかもしれませんね。でも、敬相では「ありがとうに出逢うために」という考え方が、自然と身についていくような体制を整えていますので、日々の業務から学んでいくことができると思っています。

日々の業務で身につく? マニュアルのようなものってありましたっけ?

マニュアルはありません(笑)。「ありがとうに出逢うために」という考え方は、そもそも、お客さまに対してのみ発揮されるものではありません。日頃から社内に対しても「気持ちを動かせている」メンバー(社員)ほど、お客さまにも実践していけるんですよね。社内でできないことは、外でもできません。

はじめは練習のつもりでもいいので、リーダー(上司)や同期、後輩、ひいては家族や友人のために「今、自分にできることはないだろうか?」という視点で考え、動いてみてください。

ー 同僚に向けて「気持ちを動かす」ですね。確かに、毎日一緒に働く仲間だからこそ、気づける部分がありますよね。とはいえ仕事ですから、当人同士だけの気持ちのやりとりではなく、評価に繋がる仕組みがあると、さらにやる気が出てきそうです。

そうなんですよね。これまでの評価制度では数字だけで判断することが多かったので、どうしても成績を上げた営業ばかりに注目が集まりがちでした。

ですが、数字の裏にあるのは、サポートメンバーの存在だったりする。ちょっとした気配りやバックアップといった、外からは見えづらいセクションで、売上を支えてくれているメンバーがたくさんいるんです。そこで前の期から、社内の体制を大きく変えてチーム制を導入しました。

 チーム制になってから、社内の雰囲気が変わった気がします。個人としてではなく、チームとしての頑張りが評価されるようになって、少しずつ活気が出てきたといいますか。

みんながみんな、外回りが得意なわけじゃないですよね。雑談力や企画書をまとめる力、スケジュールや予算を管理する力、同僚の些細な変化に気づく力など、さまざまな個性がある。それぞれの強みを活かすことで、初めてチームの成績に結びつくんです。自分の得意分野を伸ばし、積極的に仕事に参加していく。これが、“敬相流のチームビルディング”です。

画像3

 ムードメーカーも几帳面も、一見するとバラバラに見える個性がひとつになって働くことで、組織としても厚みが出てきそうです。

どんな個性であっても、活かすことができるのがチーム制の魅力です。また、自分が主体的に動くことが、チーム全体に良い影響を及ぼすことを知ってほしい。そして自分の仕事が、会社や社会に良い影響を与えていることを実感できれば、さらに大きな波になっていくはずです。誰がどんな力を発揮してくれるんだろう?と考えると、ワクワクしませんか?とても楽しみですよ。

“ジャイアン組織”には限界がある…。企業力を育てるために、ボトムアップ経営へ。

 「個性を活かしたチームが、企業を強くする」ということは理解できたのですが、それでも、ソリが合わない同僚がいたり、チームにうまく馴染めないという意見は、どんな会社にもつきものだと思うのですが、その辺りはどうお考えですか?

そもそも、最初からすべてがうまくいくことは無いですよね。人間同士のやり取りな訳ですし。だから、とにかくあまり深刻に考えずに 個人でもチームでもトライ&エラーを繰り返す。これが大切です。

ただ、ひとつ注意しなければいけないことがあるとしたら、もしチームが上手く機能せず、仕事が思うように回らなかったとしても、リーダーが怒ってメンバーを抑え込んでしまうようなことは、絶対に避けなければいけません。

ーー 櫛田さんがよくお話している「脱・トップダウン」ですね。

社長就任以来ずっと繰り返し言っていることでもあるのですが、ガキ大将がみんなを先導するような、いわゆる“ジャイアン組織”には限界があると気づいたんですよね。営業マンとして働いていた当時と比べると、僕自身の価値観も大きく変わりました。

画像3


自分一人ではできないことも、チームなら実現できるんです。そのためには、とくにリーダーはメンバーの主体性を信じて、思い切って任せるということが重要になります。

「任せる」って、良くも悪くも受け取れる、難しい言葉だと思います。積極的なメンバーなら「やってやるぞ!」となるかもしれませんが、丸投げされていると感じてしまう人もいるかもしれませんよね…

そうかもしれません。これは大きな反省でもあるのですが、敬相には長らくトップダウンの社風が根付いていました。トップダウンって窮屈ではあるけど、ある意味ラクなんですよ。やるべきことは全部リーダーが考えてくれるんだから。でも今のチームビルディング主体の敬相では、そうはいかない。自分で考えなきゃいけない。これって、怖いでしょ?

 怖いし、不安です。「これでいいですか?」ってリーダーに確認することが増えた気がします。

逐一、確認をすることは大切だと思いますよ。でも、なにか自分で判断して行動を取らなければいけないときは、結構な勇気が必要ですよね。それに間違えることもあるでしょう。もともと積極的に動けるタイプの人だとしても、小さなミスが続いただけで、チャレンジすることが怖くなるかもしれない。

ただそういう時こそ、チーム内のリーダーやメンバーを頼ってほしいんです。そもそも、その人が本来持っている力を発揮するためには、一人ひとりの「こころの安心・安全の担保」が必要不可欠なんです。言い換えるのであれば「失敗しても助けてくれる人がいる」という精神的支柱ですかね。

敬相ではメンバーの「こころの安心・安全」をチームリーダーや経営陣が担っています。むかしの敬相では、リーダーは指示役に回ることが多かったのですが、今は、メンバーのサポートやケアをする役回りに変化してきています。

「失敗しても大丈夫」。こころの安心・安全を担保することで、主体性を生む。

ー こころの安心・安全!なるほど。もしトラブルを起こしてしまった時でも、頼れる人がいるのといないのとでは大違いですね。

仕事を遂行する際に「普通はこうするから」「リーダーがこう言っているから」とつい考えがちだと思います。失敗したくないですし、怒られたくないですからね。でも大切なのは「自分がどうしたいか?」「これをしたら相手が喜んでくれるだろうか」が最大の基準になるんですよ。

画像3

もし仮に思うような結果がでなかったとしても、自分で考えたプロセスは必ず大きな財産になりますし、それが自分だけの武器になります。そして僕たち経営陣やリーダーは、そんなメンバーの勇気を持った挑戦を必ず評価していきたいと考えています。

 前回お聞きした「気持ちを動かす」「ありがとうに出逢う」に通じる部分でもありますね。トップダウン組織では伸ばすことのできなかった、一人ひとりの強みを着実に伸ばすことができそうです。

少し話が細かくなりますが、ずっとみんなには日報を書いてもらっていますよね。以前は「どこどこに納品に行きました」「どこどこから受注いただきました」といった事務的で画一的な内容がほとんどでした……。

でも、チーム制を導入してからですかね、日報の内容が変わってきたメンバーが増えてきたんですよ。例えば「今日はお客さまのところに行く前にこんなことを考えました」ですとか「お客さまとこんな雑談をしました」「事務作業中に、ふとこんなことを思いつきました」など。

これって、僕の中ではかなり良い変化だと思っていて、「お客さまがなにを求めているか」とか「こうしたらチームや会社がもっと良くなるんじゃないか?」ということを、主体的に考えられるようになっている。僕が常日頃言っている、相手に対して「気持ちを動かせている」証拠なんですよね。

ー  "敬相流チームビルディング”の成果が、日報にもあらわれてきているんですね。

そうですね。あと、そういった日報は読んでいて面白いんですよ。面白いっていうのは、笑えるとかシャレがきいているとかではなくて、経営的な気づきに満ちているということ。

そして、そういった日報を書いてくれれば「このメンバーが結果を出すためにどんなサポートができるかな?」と、リーダーや経営陣も積極的に考えることができますからね。

ー 少し話が変わりますが、櫛田さんは、いつでもメンバーとフランクに話している印象があります。経営陣とは面談時にしか話せない企業もある中で、一人ひとりと気軽に雑談をしたり、普段の姿を見てもらう機会があるのも敬相という組織の良さですよね。

僕自身、話すのが大好きなので、どこの営業所に行ってもいつも喋っています(笑)。でもいろいろな個性が集まっている会社ですから、僕みたいなタイプの人間が苦手な社員も当然いるわけですよ(笑)。

そんな時は「いま、絶対にこっちに来ないでくださいって顔したでしょ!」などとふざけながら、あえて喋りにいきます。「そういう顔をするから来るんだよ!俺!」って(笑)。迷惑そうにされることも当然ありますよ。でもやっぱりみんなのことが知りたいので、嫌そうな顔をされても、少しでもその人の人となりが見えると嬉しいんです。こんな人なんだな。だから、こんな風に頑張ってくれているんだと、分かってきますから。

一人ひとりの個性と力があってこその、敬相です。チームビルディングを実践し、個の力をより伸ばしていくことで、今より何倍も強い企業に育っていくと信じています。


【広報部 後記】

前回までは企業としての「敬相」の魅力をお伝えしてきましたが、今回は、そこで働くために必要な組織としてのあり方を「チームづくり」という観点からご紹介しました。一人ひとりのこころの安心・安全を担保するという考え方は、後輩や部下の育成に悩む立場の皆さんも実践できる仕事術かもしれません。

次回は、働く場所としての敬相の魅力をさらに深堀り。ここで働きたい!と思っても、福利厚生などのリアルな部分って、求人情報からは見えにくいと思いませんか? 評価・報酬制度から社員旅行まで、赤裸々にお届けします。ご期待ください。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?