市川 にこ

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市川 にこ

散文から小説。写真撮影。 Instagram / / Threads /Twitter (X) Twitter(X):@1kawa2ko

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写真は「端午1」 −−−−−−変更履歴−−−−−− 2023/05/11 初稿 2024/08/26 Pringから退会 2024/08/26 Ofuseから退会 2024/09/03 PayPayに登録 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−  2023年5月からGoogleのブログサービス"Blogger"からnoteに戻り、凡そ毎週一回のペースで更新し、執筆を続けておりました。 「一つの記事に最大5000文字。目標2500文字」という枷を自らにかける。結果、ほぼ守れ

    • エッシャー不思議のヒミツ展 平面から空間変容

      写真は「客郷 Over the sea (and see)」 *写真は後日掲載いたします。  筋金入りの学校嫌いの私は小学生頃風邪を惹くとなると気分が高揚した。学校に居ては見ること叶わぬ教育番組を見ることが出来るからだ。 「今頃、彼らは体育か。ふふふ」と、学校を休んだ背徳感を重ね、テレビの前に陣取る。  テレビ画面には町を自転車で駆け回り、地域の問題やなんやらに巻き込まれつつ問題を解決し、手作りの地図を作る男や、悪戯好きのぬいぐるみの猿がトラブルを起こし、尻拭うお姉さんとの

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      • おかざきアートのるつぼ2024に出展しました

        写真は「アップサイクル」  昨年応募したおかざきアートのるつぼに写真を出展いたしました。  昨今の日本の夏は鳥肉の蒸し焼き前、下処理のような日々が続き、籠鳥雲を恋うように秋が早く訪れないかと願っております。  作品名:気配 暮れ  写真 キャンバス  2024年  作品解説:2022年に応募した夏目漱石俳句フォトに応募した写真と句は見事に落選した。  応募時に解説を送付したのだが、メールに送られてきた「早口言葉?」という句評は疑問系だった。 「こいつはバカだと思った」私は

        • 物を返してもの交わす

          写真は「梱包(パッキング)」 「人間クォーク」こと完璧超人であるにこですが、そんな私でも閏年のように4年に一度ミスることもございます。それは先日のこと。注文したLightning Cable変換アダプターを開封すると、これが見事なオス。挿して挿されての関係でいう凸のそれで、私が求めていたのは凹のそれ。試しに届いた変換アダプターUSB-C凸部と接続したかったUSB-C凸部を接合してみると、これが見事に衝突。その絵面は差し詰め軍略地図の様相。 「物騒な……そんな……そんな時代で

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          平成レトロ展 時間の矢は遅れて刺さる

          写真は「Lag」  2024/06/22 (土)  スマートフォンの到着予想時刻は想定していた時間よりも足が出ることを示している。  俺はぼんやりとした不安の中車を運転している。  車を駐め、駅へ向かい歩く足並みは否が応でも早まり、夏至の翌日は曇り、顰めっ面の人々を追い抜いていくのだが、ムカつく。蒸し暑い。汗がじめっと背を湿らせ、更にムカつく。  駅前の街路樹に近づくと”Hey Pichu. We miss. With you”という野鳥の囀りが聞こえる。俺は「外人だな」と

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          庵野秀明 展 一年で一番陽が長い日に

          写真は「漫画化」  安野モヨコ 作 『庵野秀明 像』を撮影
  2024/06/21 (金)  この日は夏至。午前中に降った雨は上がり午後から晴れ。とても暑い。とても蒸し暑い。  この日は梅雨入り。例年より東海地方の雨季。とても暑い。とても蒸し暑い。  電車は金山駅に着き、私は改札を抜け美術館に向かう。とても暑い。とても蒸し暑い。  駅前の広場には種々な屋台。簡易テントの中、ビールサーバーの前で中ジョッキ片手に看板娘を担うメイドちゃん。とても暑い。とても蒸し暑い。  照れた様

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          ヤマザキマリの世界展 溯洄する女史

          写真は「女髪と機械仕掛けの 風 」  ヤマザキマリ 作『テルマエロマエ 2巻表紙原画』 を撮影  場所:かわら美術館  2024/04/28 (日)  何かと昨今私の周囲にイタリアが渦巻くわけですが、この日もそうだった。『ヤマザキマリの世界展』に当人が登館し、話を聞けるとのことで私は喜び勇むが直ぐにそれは窄まった。知った時には観覧応募締め切りは過ぎ去り、悔やみ拳固を握りしめ、人脈、コネ、公的権力を強く欲した。  漫画『テルマエロマエ』は映画化もされ、その著名度は全国区に到達

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          県美24年第1期コレクションとスカート丈に狙われたラテ

          写真は「腕っぷし」  何かと昨今私の周囲にイタリアが渦巻くわけですが、この日もそうだった。別毎で訪れた名古屋。用事を済ませ「はて何処で過ごそうか」と地図を見ると、近くに愛知県美術館があることを知り気持ちは上がる。美術館に加わった新たなコレクション『ウルでの狩り』を前々から観たいと思っていたからだ。珍奇新規というだけではなく、この画が選ばれたことに個人的な意味的な意図的な文脈を強く感じており、観たいというよりも半ば生じた義務感。これを細かく書けば冗長に至り、割愛するがしかし、

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          ひらいて、むすんで展 縦糸と消えた片っぽピアス

          写真は「前衛取締官」 −−−−−−変更履歴−−−−−− 2024/06/20 初稿 2024/06/25 追記予定 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−  2024/05/05(日) こどもの日  柿若葉 書き付け花よ 夏の前。日差しは目庇、季節が夏に移り変わったことをサングラス越しに知らせている。私は山を下り、墓場を過ぎ、再び山に上り、再び下ると……直ぐだった。 ・岡崎市美術博物館 現着 「いつもと違う反対側の道路も素晴らしかった。十分な道幅と緑。疾走とはこういう

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          下って上って下ってエキレ エキゾースト視聴会

          写真は「投票」  2024/05/05(日) こどもの日  早苗月、二十四節気「立夏」を迎えたのこの日、私は愛車ニャンスタ丸と共に岡崎市の山道を走っていた。田んぼは水張り。泥の上に空を写し地上に雲。初夏を迎えた風景は旺盛に成長する予感に満ち、目に青葉。緑黄は粘性を思わす色濃さに変わり始め、青い春という絵面。適度に曲がりくねる道路は私からシリアスを抜き、好い顔にさせる。  車は山麓の谷間に入り、山肌に映す色濃くなった影は憂色。山影ればこの先を思い渋っ面に。ここから一ヶ月もすれ

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          王道と観光道

          写真は「観光開発道路」 「王道」とは何かと辞書を引くと「最も正統な方法」「安易な方法。近道」と説かれていた。本来は地方で偶発する騒乱鎮圧用に軍兵を送り込むために作られた道路の俗称であり、渋滞を避けるため、都市中央から離した地に置かれた。道路といえばローマだ。東西に伸びた長大な領土を持つ古代ローマ帝国。四方に道路を張り巡らせ、その石畳は後にアスファルトに変わり、世界初の高速道路を生み出すことに繋がっていく。西欧の文明を手繰ると行き着く先には必ずやローマあり。しかし、ローマは全

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          書評『高速道路の謎』 渋滞サ知らずの読了

          写真は「泉質:透明 源泉温度:39℃」 −−−−−−変更履歴−−−−−− 2024/05/29 初稿 2024/05/31 追記修正 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−  社会的冷遇を浴び続ける自動二輪車は、高速道路でも抜かりなく雑に扱われ、私のとば口は怒りで満ち、タオルを捻り鉢巻き、腹巻きにダイナマイトを差し、どでかいオイルライター片手に、ワンカップ大酒をもう片方の手。易怒に身を任せた特攻型、呪い溢れる文章を楽しく編んでいたのだが、ふと、思う。「何か間違いはないだろ

          書評『高速道路の謎』 渋滞サ知らずの読了

          自動二輪 最適化案 高速道路ETC オプション編

          写真は「八が三つではちみっつ」  これまで二回に渡り自動二輪車に関わる最適化案を呈上してきた。第一回は日本国内のバイクに関わるステレオタイプを取り上げ、第二回は欧州の免許制度から学び、同時に世界展開可能となる仕組みを検案し、これで晴れて若者を旅に送り出せると思っていたが、すっかりと忘れていた。肝心要な高速道路及び有料道路についてを。  単刀直入に言って日本の高速道路は酷い。「高速道路は無料になる」と言われてきたが、恰も引退を宣言するプロレスラーが復帰を繰り返すかのように、都

          自動二輪 最適化案 高速道路ETC オプション編

          自動二輪 最適化案 飛翔のライセンス 後輪編

          写真は「新機軸 (New Standerd)」  人類の歴史とは道具を生み出し、移動し続けてきたことである。時折誕生する賢い者がまだこの世に存在しない何かを造り、その上に文明は積み上がり、交雑と交易を繰り返すことで発展を遂げ、昨今の技術改革結節点は凄まじい早さで進み、火を手に洞窟に壁画を描いていた時代と、現在とで一日の時間がほぼ変わらないということは、何かの悪い冗談であろう。 ☆要するに、ぼうぼうに毛が生えていた時代も一年は365日だったんだって。嘘でしょ? 『キューバ危

          自動二輪 最適化案 飛翔のライセンス 後輪編

          自動二輪 最適化案 ステレオタイプ解剖 前輪編

          写真は「伸びる 早く」 −−−−−−変更履歴−−−−−− 2024/04/25 初稿 2024/05/02 追記修正 2024/05/07 追記修正 2024/05/16 全3回に変更 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−  ある日のこと。『原動機付き自転車』の歴史を調べるべく図書館に足を運び、書籍検索をかけたところ結果は全て『原付免許 一発スピード合格!』のような物ばかり。日本の運転免許書の趨勢を占うべくやって来たのだが、所蔵結果にぐったりとし、膝を地に着き、項垂れた

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          名古屋モーターサイクルショー2024 自動二輪車産業裾野は広いよ大きいよ。サプライヤーメーカーなどなど

          写真は「Dirt Freak」 −−−−−−変更履歴−−−−−− 2024/04/07 初稿 2024/04/19 追記修正 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−  前回に引き続き名古屋モーターサイクルショー2024からのレポート。前回はバイクメーカーから私が気になる……いや、自分の気持ちに素直になりたい。「欲しい。ください」というバイクをいくつも取り上げてきたが、今回はバイク用品、各サプライヤーメーカーの一部を取り上げていきたい。 ・Dirt Freak  昔足げに

          名古屋モーターサイクルショー2024 自動二輪車産業裾野は広いよ大きいよ。サプライヤーメーカーなどなど