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女装官能時代小説「睦美丸秘抄」

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討入で主家が断絶となった菊童丸は、寺の稚児となるが。
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女装官能時代小説「睦美丸秘抄」第6話「単袴姿」

女装官能時代小説「睦美丸秘抄」第6話「単袴姿」

 顕性院四日目の朝が明けた。菊童丸は、二夜連続で淫夢によって夢精してしまうようなことはなかったものの、もう淫夢の中で暮らしていると言っても良いほどの気持ちであった。
 髪結がやって来るのも待たずに、自分で白粉を塗り、紅を刺し、眉を描いて、ひたすら美美しく仕上げるため入念に化粧を始める。朝に着付師に弄ばれ、夜に僧都に仕込まれ、一歩一歩女人に近づけることを、何よりも待ち遠しく感じていた。武門の端くれに

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AI画像生成チャレンジ・女装官能時代小説挿絵=和装美少年

AI画像生成チャレンジ・女装官能時代小説挿絵=和装美少年

女装官能時代小説「睦美丸秘抄」第6話のアップの方が仕事の忙しさにかまけてどんどん遅れております😢
つなぎに、皆様「睦美丸」をお忘れなく!その挿絵作成のためAI画像生成ガチャをやっているうちにまた、大量の和装美少年たちが登場しましたので、一挙蔵出ししておきます。お楽しみください。

このあと、単袴姿の透け感がエッチ過ぎるのが来るので、エッチ注意下さい!有料部分7枚入!

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女装官能時代小説「睦美丸秘抄」第5話-胸

女装官能時代小説「睦美丸秘抄」第5話-胸

 髪は京風の兵庫髷に艶やかに結い上げて、前髪にはべっこうの大櫛に8本の笄、後髪には6本ほど前びら、櫛止め、花かんざしなどで飾り上げ、緋色の長襦袢に白の刺繍のかけ襟の小袖の上に、紅地金刺繍の荒磯の菊花紋をあしらった色打掛。

 菊童丸は、待ち侘びてきた、遊郭の太夫の衣装に初めて身を包んで、これまでに経験したことが無いくらい昂っていた。幅広の帯を体の前で結んで垂らすのが太夫風なのだが、いつの間にやら、

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女装官能時代小説「睦美丸秘抄」第3話 指

女装官能時代小説「睦美丸秘抄」第3話 指

 智性僧都が語った天台宗の秘儀=稚児灌頂とはいかなるものか。中世の比叡山のような山内十六谷に3000人もの僧侶と彼らの世話係など男ばかりで暮らす環境で、仏法における女犯の禁を守るために生み出された「装置」と言えるだろう。
 智性自身も菊童丸に言っていたように、修行を経た仏僧といえど性欲を完全に消し去ることは簡単ではない。男数千が山で集団で暮らすにつれ、女犯の代用品のようにして男色が蔓延り、それを正

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女装官能時代小説「睦美丸秘抄」AI挿絵で大奥的装束チャレンジ

女装官能時代小説「睦美丸秘抄」AI挿絵で大奥的装束チャレンジ

お待たせしました!第3話用挿絵AIガチャシリーズでございます。待ってないか。サムネのお姫様装束に身を包んだ美少年いかがでしょうか?ここに到達するにはかなりの回数のAIガチャにチャレンジ致しました。とにかく長襦袢の上に掛下を着て、色鮮やかな打掛を羽織るという、大奥や大名の御姫様たちのスタイルにたどり着くのにかなりの時間を要しました。和服の表現って、ネットにあるデータが少ないのか、AIだと本当に再現度

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女装官能時代小説「睦美丸秘抄」第2話 智性僧都

女装官能時代小説「睦美丸秘抄」第2話 智性僧都

 菊童丸の兄は、自分が持ちかけた話とはいえ、弟の先行きが少し心配になった。寺からの進物として届けられるものが、女人のものとしか思えない艶やかな小袖や振袖ばかりである。とどめに、寺に入る日の装束として白無垢を思わせるほど純白の長絹、白地に大輪の薄桃色の菊花があしらわれた小袖と白袴が届いたのを見て、ついに重い口を開いた。
 「良いのか?菊童丸。そちが嫌なら、今しばらくわしの養いで凌いで、他の仕官先を探

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女装官能時代小説「睦美丸秘抄」第1話 ~美童

女装官能時代小説「睦美丸秘抄」第1話 ~美童

 「美童じゃ。」
 御家中の武士たちばかりか、出入りの大店の旦那衆まであらゆる年上の男たちから、菊童丸はたびたびそう感嘆まじりに言われることがあった。多くは素直な気持ちを伝えてくれただけだが、 なかには無遠慮に菊童丸を上から下まで舐め回すように見る不届きものもいた。そうした者の中には、吉原の遊女を見定めるような視線で露骨なまでの性欲をそこに満たしていることもあった。菊童丸はそういう視線に気づきなが

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