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【学習】勉強とは、ノリが悪い人になること。

勉強をすると、どんな良いことが
あるんだろう?

数学の公式を使えるようになる。
徳川15代将軍を諳んじられる。
ことわざを沢山知り、使える。
恐竜が滅んだ理由がわかる。

色々とメリットはあるでしょう。
でも、どれも個々過ぎますね。
各論ですね。

ところが、先日読んだ本には
こう書いてました。

「まずは、これまでと同じままの
自分に新しい知識やスキルが
付け加わるという勉強のイメージを
捨ててください。
むしろ、勉強とは、これまでの
自分の破壊である。〜略~
勉強とは自己破壊である。
では、何のために勉強をするのか?

それは「自由になる」ためです。
どういう自由か?
これまでの「ノリ」から
自由になるのです。

勉強とは、かつてのノっていた
自分をわざと破壊する、
自己破壊である。

言い換えれば、勉強とは
わざと「ノリが悪い」人に
なることである。」

ノリが悪いって、
もしかして、良いことなのか?
私は上記の文章を読んだ時、
長いあいだ、ノリの悪いやつ、
とコンプレックスだった自分が
少しは救われるかもしれない、
そう思いました。

私だけか、皆さんもか、
基本的に本好き、活字好きな人は
世間的なノリが悪い場合が多い、
(かもしれません)(笑)。

学校、会社、社会、部活やサークル、
そのどれについても、
ノリが悪くて、適応し辛かった人は
すごく頷いてくれるのではないか?

本を読み漁ると、
さらにノリは悪くなりました。
で、世間についていかないから
余計、書物の世界に向かう。
ますます、集団から離れてしまう。

ノリノリに生きるとは、
常にそこのリズムにあわせて
生きることです。
その場所や電磁波から逃れられない。
これ程、ストレスフルな
人生や時間は私には辛い。

でも、そうでない人も沢山いる。
ノリノリに生きてる人は
多数派として
どんな時代、どんな場所でも
沢山いるのですから。

私はノリが悪い人生を
知らず知らず生きていたのかあ?
だから孤独でやましかったのかあ。

そして、ノリは要らない替わりに、
自由な心で生きる時間を探してたんだ?

何だか、いつもモヤモヤしていた
原因が少しわかり、安堵しました。

上記の文章は、
『勉強の哲学 
来たるべきバカのために』
文春文庫。

単行本は、2017年、文芸春秋。
著者は、哲学者の千葉雅也さん。

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