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【女性作家】男性にススメたい女性作家たち。日常は宝石箱に変わる!

また、オススメ本の話をします。
思春期や青春期の若者に向けた記事は
何回か書いてきました。

今度は、男性に読んでほしい
女性作家、女性エッセイストを
オススメしたい。

男性の友人で読書家はいますが、
たいていは男性作家や、男性の
クリエイターのコラムを愛読してる。
江國香織さんや、川上未映子さん、
今村夏子さん、岸本佐知子さんらを
愛読してる男子を見たことがない。

なぜでしょうか。
女性向けの商品を作る男性なら
ちょっとは女性の価値観や
ライフスタイルに親しもうと
関心をもちますが、
そうでもない限りは
30、40、50代の男性が
角田光代や田辺聖子、向田邦子を
読んだりはしない。

勿体ないなあ、
女性作家の文章は、瑞々しい現実感覚、
説得力の高い皮膚感覚、
それでいて、体内の奥底に眠ってる
人間の本質や未来が、
また、太古の記憶がびっしりと
つまった名作があるのになあ。

休職前は、読書会をやりたかった。
それも、できれば、
女性作家に普段はなじんでない
男性の友人を集めて、
如何に女性の文章が面白いか、
目から鱗が落ちるような体験を
してもらおうと目論んでました(笑)。

そのためには、課題図書は、
何がいいでしょうか?
アレコレ考えてました。

やはり向田邦子のエッセイか?
ならば、やはり『父の詫び状』?

ただ、普段、ずっと男の作家や
クリエイターの蘊蓄と理屈っぽい
世界観に慣れ親しんだ人にとって、
女性エッセイは、
ただの日常、取り立ててドラマも
起こらない日常をなぜ、読むのか?
かなり抵抗があるらしい。

向田邦子、
田辺聖子、
武田百合子、
幸田文、
米原万里、
林真理子、
川上未映子、
角田光代、
江國香織、
川上弘美、
恩田陸、
三浦しをん、
西加奈子、
村田沙耶香、
森絵都、
瀨尾まいこ、
原田マハ、、、、。

どの作家、エッセイストも
世の男性には一冊ずつ
読んで欲しいくらい。

「日常」を見る眼差しが
確実に変わる。
ドラマ的などんでん返しも
SF的な世界観も出てこないけど、
「今ここを生きる」ことが
実は、冒険やロマンがぎっしり
詰まった、極上の体験なんだと
教えてくれるから。
ただ、日常をありのまま書いてる
訳ではないのですよね。

把握力や観察力が凄いから、
日常を瑞々しいドラマに
してくれるんですよね。

ああ、男性に伝わらないのが
もどかしい。それに、勿体ないなあ。

普段は理屈っぽいビジネス書や
高尚な実用書、
日常離れした小説を読んでる
男性の方々、
騙されたと思って、
恩田陸『土曜日は灰色の馬』や
三浦しをん『しをんのしおり』を
読んでみてください。

日常世界は、宝石箱でできてる、
作り事みたいな非日常的な世界に
負けないくらいに…。
騙されたと思って!

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