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書くとは、大きなパンを小さくちぎる行為、らしい。

アンガーマネジメント。
怒りの気持ちの管理?平穏?

私にはそれは大層むずかしい。
やはり、ネガティブな気持ちを
客観視するには、
私の中にゆったりした余裕が
なくてはならないからでしょう。

今日も、職場で
腹を立ててしまうことがあった。
腹を立て、しばらくすると、
必ず情けない感情になる。

ああ、怒りの感情に
正々堂々と向き合うなんて、
まだまだ私のウツワでは無理…。

と、考えながら、
今日ある作家のインタビュー記事を
読んでいました。

その方は、怒りではなく、
大きな悲しみの感情について
書いておられた。

大きな悲しみや苦しみは
大き過ぎて自分では呑み込めない。
そんな気持ちの時に、
冷静になるために、
彼女は書くという行為に出る。

呑み込めないパンだと思っていた
大きな悲しみや苦しみを
小さく小さくちぎってから
自分の口に入る大きさにする。

人間は書くという行為によって、
自分の辛い苦しみを乗り越えて
いけるんじゃないかという。

そんな話を
その作家はインタビューで答えていた。
彼女にとって
大きな悲しみというのは、 
十何年も共に暮らした愛猫の
闘病とその死についてのことだった。

書くとは、
自分の口で呑み込めるよう
大きな悲しみや苦しみを
小さくちがっていく行為らしい。
なるほど〜。パンをちぎる、かあ。

あまりに大き過ぎて、
自分の口では呑み込めない、
と思う時は、 
書けばいいのかもしれない。

ただし、
それは、感情を抑えるために、
気持ちを小さくする方向へ
持っていこうと、
心がけることが大事になる。

悲しみや怒りを
増大、増幅させる方向で
言葉を吐き出してはならない。

この場合、 
他人にも伝えようとすることが
大事になるのでしょうね。

自分の気持ちを
不特定多数の人に伝えるのは、
そう簡単ではないけれど、
有効性があることは確か。

書くとは、
自分でも悪戦苦闘する感情という
パンを小さくちぎること。

久しぶりに、
読む手がピタッと止まりました。
けだし、名言でした。

あれ、先ほどまで、
怒っていた感情が、
こうして作家のインタビュー話を
書いているうちに、
気持ちが少し整理されている。
穏やかになれている。
これがアンガーマネジメントか(笑)。
やはり、書くことは、
気持ちを小さくしてくれるらしい。

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