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【実用書】本を出したい方へ。編集者はネタ不足で困っている。あなたを待っている(笑)

本を出したい方は一度
出版社に電話してみては
いかがですか?お勧めです。
そんな話を2ヶ月前に 書きました。

全体レビューでは、
その記事は、860人もの方が
見てくださりました。
でも、実際に電話なさった方は
いるかしら?それが心配です。
正直、いきなり編集者に連絡って、
腰が引けてしまいますよね?
びびりますよね?

でも、やっぱり同じことを
訴え続けたいし、
Kindle出版の爆発的な増加に歓迎的な
今の空気は、考え直して欲しい私は、
また似たことを、少し違う視点で
書いてみようと思います。

編集者は正直、いつも
企画やネタの仕込みに追われてます。
それに、著者の人材不足にも
困っています。

なぜ困っているのか?
まず編集者の年収以上の金額を
自分の担当本の利益で、
捻出する必要があります。
平均では、年に4~5冊は
ださなくてはいけない。
かなりハードです。

昔、尊敬する恩師に、
こんなことを言われました。
「漫画の企画では、
現実的に10作品は動かし、
来年や再来年にやりたい10作品を
水面下で準備し、
10年以上待ってもいいから
叶ったら夢のような作家やテーマを
10作品はいつも持って、
作家に手紙を書いてなさい」と。

だからか、私は叶わないような
大物作家に手紙ばかり書いてました。
(笑)

恩師の話は論理的で、
言い換えると、
現実的な仕事として10作品は受け持て。
その次に、現実に追われないで、
理想的としてやりたい10作品を持て。
最後に、無理かもしれないけど、
この仕事についた以上、
やれるならやりたい夢のような
10作品が必要だ。

常にこの3種類の企画を10冊ずつ
持ちながら、仕事しろ!
そんな話です。

正直、現実に手元で3~5冊
進行させながら、
来年にやってみたい企画のため、
複数の作家と打ち合わせしつつ、
時にはご飯に行って激励して…。

まあ、それで手一杯です。
キャパシティーはパンパンです。

つまり、圧倒的に
アイデアも、
書いてくれる人も、
テーマも、自分一人では、
とても足りていない状況です。

なのに、自分の年収以上を儲けなくては
ならない立場。扱う単価は安いのに…。
多くの本の編集はこうした状況にいる。

だから、電話にしろ、
手紙にしろ、メールにしろ、
失礼でないならば、
思いがけない誰かから
「本にしたいアイデアがあります」
と言ってきたら嬉しい訳です。

編集者は常にネタを探しています。
とりわけ、実用書の分野は、
連載や文学賞などがないため、
自分で学者、研究者の
ブログや論文や講演にと
走りまわっています。

そんな編集者に、
うわ、これは素晴らしいという
企画書が届いたら?
さて、どうなるでしょうか?
歓迎しないはずがありません。

ちなみに、プロの出版屋は
どんな企画書がよいと考えるか?
【1】5000~7000人の推定読者が
見込めるテーマか?
読者ターゲットがイメージ
しやすい内容かどうか?

【2】新たにわざわざ出すに価する
新説や新たなカテゴライズを
提供できるかどうか?

一番目を具体的に言いますと、
たとえば、歴史本で、
マルタの本を作ろう!
とします。
かなりオリジナル性はありそう。
ただ、その歴史を説いても
マイナー過ぎますね。
でも、地中海全体なら
5000以上の読者は見込めるから
それは大丈夫。

ただ、教科書みたいに
オーソドックスな解説では
誰もわざわざ、お金をだしては
くれないですね?

十字軍などを含めた
地中海の歴史を独断で
5段階に仕切るなどして、
新しい地中海史を提供しますよ、
と訴えるなら、地中海好きが
食い付く可能性があります。
これで2番めのポイントも
大丈夫でしょうか。

あとは、編集に連絡する前に
自分でまずは目次をイメージし、
組み立てたり、シャッフルして
みると考え方が立体的に見えてきます。
それから、タイトルも
コンセプトを訴えられる
カッコいい案を考えてみて下さい。

まずは読者が5000人以上いて、
しかも新たな視点がある、
この2点があれば、
ビジネス書、
歴史書、
自己啓発書、
ダイエット書、
常識・マナー書、
なんでも共通するはずです。

ネタに困っている、
多くの編集者に、
あなたの渾身のアイデアを
披露してみてはいかがですか?

確率的には、
20社にトライしてみて、
3社が話を聞いてくれて、
1社がやりましょうとなるはずです。
最初に、採用になる出版社に
アクセスできたら、
本当に素晴らしいですね。

編集者はネタ不足にいつも
困っています。
それだけは、本当です。
強気でいて下さい(笑)。

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