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【読書】村上春樹の短編集…2泊の旅にもってくなら?

4月4日に、このnote上で、
村上春樹の短編の読書会をしましょうと
呼びかけた手前、今はさかんに
色んな短編集を取り出して読んで
いるのですが、個人的には、
『回転木馬のデッドヒート』
(講談社文庫)に収録されてる短編が
一番繰り返し読んできたかも。

どれも書き出しが超クールなんです!
「レーダーホーゼン」や
「プールサイド」は特に秀逸。
この本が一番好きという方がいたら、
私は一番信頼して、その方の春樹論、
感想や視点、論点を聴きたくなります。

その次に好きなのは、
村上春樹の一番最初の短編集
『中国行きのスロウ・ボート』
中公文庫。
これに入ってる短編も超クールで
ぐいぐい引き込んでくれます。

『レキシントンの幽霊』(文春文庫)の
「トニー滝谷」もよかった。これは
宮沢りえが演じた映画もよかった。

『東京奇譚集』(新潮文庫)の
「偶然の旅人」「ハナレイ・ベイ」も
もう何十回読んだでしょう。

そういえば、初期の短編集では
村上春樹は、手紙形式で語りかける
スタイルの作品を書いていて、
まるでこの私と村上さんで
1対1で話をしているような
親しみ深い「錯覚」に陥ります。
「カンガルー通信」がその代表かしら?
『中国行きのスロウボート』収録。 
(中公文庫)

「バートバカラックはお好き」
(後に「窓」に改題)も手紙形式でした。
手紙をうまく書く手紙教室の先生の
手紙という体裁で書かれています。
『カンガルー日和』(講談社文庫)に
収録です。
この短編集にはショートショートと
いってもいい短い作品がいっぱい。
大長編『1Q84』の素になった
「4月のある晴れた朝に100%の
女の子に出会うことについて」は
もう皆さんお読みですよね。
これ、たしか8ページ位でしたね?

あと『蛍・納屋を焼く・その他』
(新潮文庫)の「納屋を焼く」
「めくらやなぎと眠る女」も
忘れられない印象が残る名作…。

うーん、どれが一番いい短編集か
というと結局「ぜんぶ」としか
言えないですかね(笑)。

村上春樹の短編の話はエンドレスで
何日も話していられます(笑)。
今度、誰かと挑戦してみようかな?
それでギネスに登録できたりして(笑)。

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