向田邦子『阿修羅のごとく』2025年版、期待が高まる
向田邦子の
名作シナリオ『阿修羅のごとく』が
ネットフリックスで
来年1月から配信が始まる。
監督・脚色・編集は是枝さんだ。
しかも4姉妹のキャストが
また豪華なんです。
長女は宮沢りえ、
次女は尾野真千子、
三女は蒼井優、
四女は広瀬すず。
いやあ、豪華。
これは絶対に観る、観たい。
毎日繰り返し観てしまいそうだ。
この『阿修羅のごとく』は
最初は、向田邦子がシナリオを書き、
NHKの和田勉が演出をし、
すっかり向田邦子の代表作として
国民的なドラマになった。
放送されたのは1979年でした。
ちなみに「阿修羅」とは元来、
ヒンドゥー教や仏教に表れる
憎悪や怒りの鬼神で、
戦争状態を招く恐ろしい神、
という意味です。
さて、
最初の1979年のドラマの時、
4姉妹のキャストは
長女・加藤治子、
次女・八千草薫、
三女・いしだあゆみ
四女・風吹ジュン、でした。
加藤治子も八千草薫も
もう他界しましたが、
この4人も当時は
豪華な顔ぶれだったろう。
さて、このシナリオは
ドラマ界の人間に取り憑くらしい。
森田芳光監督が、
2003年、『阿修羅…』を映画にしてる。
この時も豪華な顔ぶれだった。
長女・大竹しのぶ、
次女・黒木瞳、
三女・深津絵里、
4女・深田恭子。
この映画もよく出来ていた。
その翌年、2004年には
『阿修羅…』は舞台化にもされた。
この時の四姉妹は、
長女・小泉今日子、
次女・小林聡美、
三女・安藤玉恵、
四女・夏帆。
そうして、来年2025年が
冒頭に書いた顔ぶれになるんです。
監督が是枝さん。
きっと『海街diary』のごとく
姉妹ネタは得意としているはずだ。
期待が高まりますね。
それにしても、
土台となった脚本を
作りあげた向田邦子には、
こんな嬉しいことはないでしょう。
何度も命を吹き込まれて。
四姉妹のそれぞれが抱える
愛や恋や孤独などが
人間ドラマの群像劇の基本単位として
絶妙に構成されている。
堅物な父親の浮気という問題で、
この四姉妹は家族として
どう互いに手を握るか反発するか?
『阿修羅のごとく』は
実力のある監督や俳優が
一度はトライしたくなる
基礎シナリオかもしれない。
『海街diary』好きな人間には、
是枝監督と広瀬すずが
タッグを組むというだけでも、
ワクワクさせられる。
おまけに、その上、
向田邦子好きにはたまらない
2025年1月が待ち遠しい。