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コロナ禍のアメリカ旅 ニューヨーク Vol.1

アメリカ合衆国最大の都市、ニューヨークシティに突然行く事になった。

そもそもは、友人のKちゃん夫婦が計画していたニューヨーク行きだったが、御主人が仕事の都合で行けなくなった。以前、ニューヨークに住んでいたKちゃんは十年ぶりに昔の友達に会うことを楽しみにしていたので一人で行くか悩んでいた。

それならば私が同行する、と急にふってわいた話だった。土地勘のあるKちゃんとなら、初めて行くニューヨーク旅行も楽しいこと間違いなかった。コロナ禍のせいか航空券も安く手に入る。

ただ、若い時と違って長い飛行時間に耐えられるか心配だった。ハワイからJFK空港まで行きは9時間40分、帰りはなんと11時間の長旅だ。もちろん、庶民はエコノミークラスしか選べない。

二年前、シカゴーホノルル間に乗ったときの事が頭をよぎった。満席で窓側しか選べなかった私は隣に座る新婚カップルに気を使いトイレに、二度しか立たなかった。9時間のフライトを終えて席を立って驚いた。左膝が凝り固まって動かなかったのだ。ゆっくり膝を曲げ伸ばしたが、バゲージクレームにたどり着くまでは片足を引きずって歩くほどだった。

こうやって人は少しずつ老いていくんだな。普段エクササイズもしてるのに、とこんな経緯があったわけだがニューヨークは更に遠い。絶対に通路側のシートをとって、いかに楽にフライトができるかを考えた。

それと、もうひとつ気になったのはニューヨークの寒さだ。週間天気予報を見ると一週間毎に気温がガクッと下がる。11月は雨も増えるらしい。

早速、アラモアナセンターのユニクロに行ってヒートテックの長袖シャツを買い足した。常夏のハワイでこれが買えるのはありがたかった。

 倹約家のKちゃんは、ダウンも冬服もないと言う。現地でダウンを友達から借りると言うのには驚いた。ホテルも社員割引で半額以下で泊まれる。それを更に二人で折半だ。

そうこうしているうちに出発当日がきた。心配していた飛行機の座席は3席をKちゃんと二人で使えたので、足を伸ばしたりトイレにも気兼ねなく行けて助かった。しかし、又いつものように機内では一睡もできなかった。300ドル近い別料金を払って、コンファートシートを買った最前列の女性はラッキーな事に4席を一人占めして横になり、飛行中ずっと爆睡していた。コロナ禍なのに機内はほぼ満席だったが、コンファートシートに別料金を払う人は少なかった。

Kちゃんも全く眠れなかったようで、わたし達は一睡もしないままJFK国際空港に降り立った。”I ♡ NY”とか”眠らない街”とか”世界のビジネスの中心地”とか、色々なふうに呼ばれているニューヨークにやっと着いた。





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