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世界GDPを読み解く

気になったので 世界のGDP推移を調べてみる事とした。

多分に漏れず、中国が圧倒的に台頭してきている事は周知の事実としてある。国内総生産で日本が抜かれ世界第二位に台頭した事も記憶に新しい。
後は、忘れてはならないインド。
最近個人的に注目しているのは中東の雄トルコ共和国。
日本はこの数十年 ODAを世界中に垂れ流し続けていて、全然回収に至っていないと言う。とは言え、日本人の国民性/民度の高さ、数十年に渡り世界中にODAにより支援してきた事により、世界中で最大の信頼度を得られている。親日国は世界で圧倒的に多い。これからこのODAの回収をおこなって行くにあたり、気になったのが国別GDPの推移。


昨日銀座でお会いした某元政務官が仰られていた。
日本はこの20年間 成長していない。こんなの世界で日本だけだからね と。
世界中は全て成長している。だが日本は成長していないんだよ と。
確かにそうか 世界は成長し続けているか、じゃあ実態はどうなのだろう。実際の国別GDP推移はどう動いているのだろう。
と気になったので ちょっと調べてみる事にした。

まずは東南アジア諸国。
時間軸は全て 第二次世界大戦後 1960年からの60年間の推移データ。

GDP国別推移データ①

注目の4国 タイ ベトナム シンガポール インドネシア。
中でも2001年以降 インドネシアの爆心が目覚ましい。先日東京新宿の空手道場であったインドネシアの友人は首都ジャカルタ出身であり、ジャカルタは多分に漏れず超人口増加により超混雑状態にあると言う。
国別人口推移も同時に見ると面白い。

インドネシアは1960年以降 常に一定に毎年13%以上の人口増加を続けており、ついに2012年には人口2億5,000万人を突破。世界国別人口ランキングでは2017年時点で第3位アメリカ合衆国に次いで世界4番目の2億6,399万人となっている。


https://www.mofa.go.jp/mofaj/kids/ranking/jinko_o.html
国のn値(人口)がその国の国力とはよく言ったもので、インドネシアの経済爆発はそのn値が支えていると言う事がわかる。
タイ ベトナムの人口推移に関してはグラフを見る感じだとゆっくりとした増加傾向に見られるが、インドネシアが極めて伸びている為グラフ上のインパクトは薄いが、それでもベトナムは1975年のベトナム戦争以前以後に関わらず常に人口を伸ばして来ており、私が初めてベトナムに伺った2011年には9,000万人に届かなかった人口は、2017年時点で9,550万人と 1億人に届かんとする勢いにある。
シンガポールに関しては超特区で別格であり、560万人の人口でベトナムを超えるGDPを誇っているのはさすがと言わざるを得ない。

さて、上記 GDP国別推移データ① に韓国を付け足してみる。

GDP国別推移データ②

韓国も1990年代後半のデフォルトの危機を乗り越え、ボラが激しいものの、インドネシア同様 急激な伸び方を見せている事がわかる。GDP規模では2017年時点 世界12位の1兆5,300億USD。
さて、この急激に成長を続ける4ヶ国に我が国 日本を加えてみよう。一体どう言うグラフになるのだろう。GDP国別推移データ② に日本を加えてみると。

GDP国別推移データ③

なるほど確かにそれでも世界第3位の経済大国日本。確かに上記4ヶ国に比すると水を開ける形にはなる。
ただ、前述の某元政務官が仰られていたのはそのままだ。世界は常に成長し続けている。日本だけだぞ この20年間成長していないのは。と。
特に日本でいうと 1995年からの急落以降 大きなボラティリティを繰り返すばかりで一向に成長の突き抜け感がない。
強いて言えば、2007年〜2012年の5年間では目覚ましい伸び方が見えるものの、それ以降再度急落の兆候にあり。2017年時点では実に22年前 1995年のGDPにすら叶わないままでいる。本当に日本だけだ。この成長の止まり方をしているのは。
さて、今度は東南アジアから少し範囲を広げて、日本を抜いて 注目の国 インドをグラフに加えてみる事にする。

GDP国別推移データ④

インドを加えてみると非常に面白い事に。
見よこの驚愕の上昇放物線。2002年以降 超驚異的な伸長を見せている。それは丁度 米Microsoftがインド ハイデラバードに開発基地を作り オフショアビジネスを構築したところと重なる。IT大国インディア。この国の成長は一手にその爆発的な人口数と優れた数学力 そうしてこの世界中の開発案件を受け続けて来た事による盤石な開発力が支えていると言える。
にしても ここまで驚異的な伸び方をしていたのだとは。グラフをみるまで認識していなかった。

ちょいと一旦 世界の王様のアメリカ様を加えてみたらどうなるか気になったので、ちょっと加えてみた。

GDP国別推移データ⑤

とんでもない事になった。
アメリカ様の伸長は抑えようがない。インドの爆心に驚愕したのもつかの間。その伸び方の比では無い。2008年時 世界を震撼させたリーマンショック時に僅かな落ちを見せるものの、それ以降 全く揺るぐ事なく、更に成長の角度をあげつつある様にも見える。アメリカ様の一国独裁世界はまだまだ続くという事なのか。
ちょっとアメリカが入ると他国のグラフが見えなくなるので一旦抜いて、ここに個人的に注目しているトルコを入れてみる事とする。

GDP国別推移データ⑥

なるほどトルコ共和国。僅か100年前まではオスマントルコ帝国として中東どころか世界に冠たる帝国であった国家。政情不安定があるのでボラは見受けられるものの、2001年 現大統領 エルドアンが就任し国家をまとめ上げた結果、現在はアメリカ様に真っ向から戦いを挑む国となっている。密約100年条約が切れるのもあと僅かに5年。すでにG20には名を挙げており、世界GDPランキングではサウジアラビアを抜いて中東1位。8,500億USD/年 を誇り 以降の動きからは目を離せない。
ここに 日本とドイツを加えてみる。

GDP国別推移データ⑦

ヨーロッパ第一位 世界4位の経済国家 ゲルマン民族代表 ドイツ。
こうしてみると 実はドイツも1995年以降 経済成長の鈍化が見受けられる事に気がつく。日本ほどでは無いものの。それでもやはり世界で最も強い民族の一つ ゲルマンの強さがわかる。同時に やはりこのグラフで見ても インドの近年の旧躍進ぶりは目覚ましいと言える。

さて、忘れてはならないのが、隣国 超大国 中華人民共和国。
ここに中国を入れてみたらどうなるか 見てみよう。

GDP国別推移データ⑧

まじかあ と。中国。。
こんな超驚異の伸びでしたか。。。
2000年から僅か20年間でGDPは1兆2,000億USD→12兆USD 実に10倍!
更にこの伸び方の角度を見て。この超突き抜け感。これが中国か と。
共産主義の圧倒的強さをみる。何か一つプロジェクトが立ち上がると中国は政府主導でその1プロジェクトに5兆~10兆円の予算を付けて全人員配置を行い 都度都度世界最高レベルの人材を世界中から引き抜いて一瞬でp路ジェクトをダンさせる 事を続ける。この驚異。
俺のインド デカン高原で無くしたドローンもmade in ChainaのDJI社製品。
ドローン 帰ってこないかな。デカン高原からだと流石に帰還は無理か。
いやはや。超大国中国。アメリカ様への対抗馬。

さあ 最後に ここに アメリカ様を加えてみよう。

なるほど これで世界の国別の経済成長度合いが一目でわかる。
本当に 日本だけだな 20年間にも渡って経済成長を阻害されているのは。
1995年時点 日本のGDPの僅か1.5倍まで迫ったアメリカ様は 今では遠く引き離され 実に4倍の差がつけられている。超大国中国にも2.5倍の差がある。
下には目前にインドが迫って来ている。
インドの成長は偏にアメリカ様の恩恵が大きいのだろう。インドは世界史上 一度も世界の覇権を握った事はない。これはインド人の親友も行っていた。この国(インド)は世界のトップにはなれない と。それは民族性であり大領土をまとめるリーダーの不足さであり政治収賄であるという。
とは言えやはり 文明は回帰している。
黄河 長江文明(中国)  インダス文明(インド) メソポタミア文明(トルコ) 
特に現在(2019年時点) 歴史の薄い経済超大国アメリカ様を 文明開化の地の一つ中国が追随する。その成長角度だけ見ると 中国がアメリカを追い抜くのも時間の問題に見える。
2019年時点 世界のトップにあるのは中国だと言える。
アメリカが民主主義の最高峰を作り上げようとし その民主主導でITをキーとして爆進してきている中、一党独裁 中国共産主義の強さが光る近年。
そうして確かに20年間成長を止められている我が国日本。

世界中にばらまいたODAの回収が必達であるのと同時に、アメリカと中国に挟まれ、それでもスーパーサイヤ人である我々日本人は 次の一手をどう打っていくか。

俺が主導して進めていきたい という気持ちにさせる。



追記

ちなみに1960年以前 先の大戦以前 1700年代からの世界GDPがどうなっているかも気になったのでググって引いたのがこちら, 鎖国してたから外国にはいられなかったのではない 日本が強すぎて近づけなかったんだ と言うのがよく分かるデータ,


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