【タスク・スケジュール管理術】手書きノートで頭を整理する〜バレットジャーナルの始め方
スマートフォンのToDoアプリやカレンダーアプリは便利ですが、意外とタスクや予定を忘れがち。
タスクを紙にペンで書いていくと、頭の中を整理しやすくなりますよ。
この記事では、手書きによるスケジュール管理術「バレットジャーナル」を紹介します。
バレットジャーナルとは
この「バレットジャーナル」は、ニューヨークに住むデジタルプロダクトデザイナーのライダー・キャロルさんが考え出した手帳術です。
おおまかな手順を動画でご覧ください(英語ですが、字幕が付いています)
バレットジャーナルの特長
すべて手書き。用意するものはペンとノートだけ。
手書きで頭が整理される。
繰り返し書くことで記憶に残りやすくなる。
タスクの洗い出しができ、優先順位を付けやすくなる。
慣れたら、自分で好きなようにカスタマイズできる。
手書きノートでスケジュール管理術
バレットとは、箇条書きの点「・」のこと。
タスクをすべて手書きで 箇条書きするのがバレットジャーナルの基本です。
手で書くことで脳の活性化にもつながり、記憶に残りやすくなります。
特別な道具は不要で、手持ちのペンとノートだけでできるスケジュール管理方法です。
なぜ、バレットジャーナルは、タスク管理がしやすいのか
手書きで頭が整理される
頭の中を整理しやすいのがバレットジャーナルの特長です。
ペンで文字を書く作業は、頭の中のものを言葉に直して形にするということです。
バレットジャーナルは、その日のタスクから月間カレンダーの日付に至るまで、全て手書きです。
ペンでページ番号を振り、日付を書き記し、タスクを書き出す…一見面倒な作業に見えます。
その過程で頭の中が整理され、これから自分が何をすべきなのか、何をしたいのか、クリアになるんですね。
繰り返し書くと記憶に残りやすくなる
学生時代のテスト勉強を思い出してみてください。単語や年号を何度もノートに書いていましたよね。
繰り返し書いたことは、記憶に残りやすくなります。
バレットジャーナルでは、書き直しの作業が何度も出てきます。
例えば、タスクをフューチャーログやマンスリーログに移動したり、今日できなかったタスクを明日のページに書き写したり――
繰り返し書くことで、記憶に残りやすく、大事な予定を忘れることが少なくなります。
タスクの洗い出しができる
それぞれのタスクを検証し、不要なタスクを洗い出しできるのもバレットジャーナルの特長です。
いつもスケジュールに追われていると感じるのは、タスクの優先順位を把握できていないのが原因です。
タスクを別のページに書き直す作業を繰り返すうちに、
「これは本当にしなくてはいけないタスクなのか?」
「もしかしたら、別にしなくても良いものなのでは?」
というように、そのタスクの重要度を考えるようになり、やらなくて良いことに振り回されなくなります。
バレットジャーナルの書き方
具体的な手順を解説します。
もう一度、この動画をご覧ください。
バレットジャーナルの構成は次のとおりです。
索引(インデックス)
フューチャーログ(未来)
マンスリーログ(月間)
デイリーログ(1日)
索引(インデックス)
バレットジャーナル用のノートを買ったら、ページの下にページ番号を書き込みます。
その後、後から見やすくするため、ノートの最初のページに索引(インデックス)を作ります。
フューチャーログ(未来)
何ヶ月か後に予定していることを書いておくページです。
これは必要に応じて作ればOKです。
マンスリーログ(月間)
毎月1日になったら、その月の1ヵ月の予定を書き出します。
1ヶ月のスケジュールを俯瞰し、全体像を把握します。
デイリーログ(1日)
毎朝、見開きの左ページに、今日1日やることのリストを作ります。
1日が終わったら、記号を書き足してタスクの整理をします。
記号でタスクを整理する
本家の動画では、タスクに次のような記号を付けています。
完了したタスク・・・×
明日に回すもの・・・>
後回しにするもの・・・<
すぐにはできなかったり、予定が変わって後回しにするタスクは、「<」を書き、予定一覧(マンスリーログやフューチャーログ)に移動します。
タスクを移動する、つまり、別のページに書き写すという作業は、バレットジャーナルの肝とも言えるものです。
何度も同じ文章を書くと、それぞれのタスクを頭に留めやすくなります。
この他に、イベントは「◯」、メモは「-」を付けます。
タスクの中で重要なものには「*」、 閃いたことには「!」を書き加えます。
また、しなくて良いタスクや、キャンセルになったタスクは、行全体を線で消してしまいます。
このルールは、自分で好きなように決めて構いません。
バレットジャーナルを続けるうちに、新しいアイデアが浮かんでくるかもしれませんね。
自由に書けるのがバレットジャーナルの魅力
文房具屋さんや本屋さんに行くと、棚にスケジュール帳や手帳が並んでいます。
「種類が多すぎてどれを選んだらいいかわからない」
という方も多いでしょう。
バレットジャーナルには、手帳やダイアリーを使うよりも、何も書いてない普通のノートをおすすめします。大学ノートでも構いません。
自分で好きなようにカスタマイズできるのがバレットジャーナルの特長です。
日付が最初から書いてあるダイアリーや手帳ではなく、自分で自由に書けるノートを選んでみましょう。
バレットジャーナルにおすすめのノート
見開きで1日2ページ使うので、できるだけページ数の多いノートがおすすめです。
また文字を揃えたり調整をしやすいように方眼(もしくはドット方眼)のノートを使うと良いでしょう。
MDノート
毎日書くものなので、ある程度ページ数と頑丈さがあるMDノートが良いと思います。ロイヒトトゥルムやモレスキンといった高級ノートに比べ、リーズナブルです。
万年筆を使っている人にとっては、にじみや裏写りがないのも良いです。また、180度開く綴じ方になっているので、机の上で見開きで使いやすいです。
上着のポケットに入れて持ち運ぶ人には文庫サイズ(A6)、机の上で使うことが多い人にはA5サイズをお勧めします。
アピカ ハードカバーノート
「仕事でも使うから持ち出したいけど、表紙がヨレヨレになるのは嫌」
「大事なスケジュールが書いてあるノートだから、カバンの中で型くずれして欲しくない」
そんな方には、MDノートよりややお高めですが、アピカのハードカバーノートをおすすめします。
表紙が厚くしっかりしているので、ポケットやカバンの中でシワになったり型くずれしません。モレスキンと違って万年筆のインクがにじむ心配もありませんしね。
iPad mini + Apple Pencil
紙のノートではありませんが、iPad mini と Apple Pencil で、手書きノートアプリを使ってバレットジャーナルができます。
メリットは、紙と違ってかさばらないこと。
ちなみに、この記事のバレットジャーナルの画像は、iPadの Note Always という手書きノートアプリで書いたものです。
デジタルデータとして共有できるのも、iPadノートアプリのメリットです。
iPad mini はA5サイズのノートと同じぐらいの大きさ。Apple Pencil と組み合わせて、「デジタル文房具」として活用できます。
自分自身の手でスケジュールを管理する
バレットジャーナルは、情報を分散させず、1冊のノートにまとめるのがポイント。
「ノートを見れば、自分のするべきことが全てわかる」のが理想形です。
ノートの上に書き出し、何度も書き写すことで、頭の整理ができます。
最初はとっかかりにくいと思いますが、難しく考えず、
「やるべきタスクを書き出して、記号を付けていく」
まずはこの作業から始めてみましょう。
デジタル化が進む時代だからこそ、アナログの良さを大切にしたいものです。
仕事や家事や趣味に、活用してみてください。
まとめ:バレットジャーナルの特長
すべて手書き。用意するものはペンとノートだけ。
手書きで頭が整理される。
繰り返し書くことで記憶に残りやすくなる。
タスクの洗い出しができ、優先順位を付けやすくなる。
慣れたら、自分で好きなようにカスタマイズできる。
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(2022年1月現在)
(ブログに2018年5月23日付で投稿した記事を一部加筆修正して転載)