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〈老化は病気?!〉心身を結い直す、十二縁起と四つの体側軸

JUN AMANTO 式NOTEへようこそ。

※このNOTEでは、JUNが代表を務めるAManToグループの、オンラインサロンEART LIFE LABOに投稿された記事の一部を、特別公開しています!

〈天人学心と身体の対話シリーズ〉心と身体のつながりを活用しよう!

●「十二縁起」について

「十二縁起は、「禅」の働きを促し、あらゆるものをありのままに認識できる力が自ずと湧いてくるようになる、プロセスのようなものといってもいいと思います。

身体的には、中軸の前に位置し、内臓を司り、身体の前から第二番目を軸とします。

僕のオリジナルの舞「傾舞 Kabukumai」では、「禅」を一つの極意とし、身体運動としては、そこを意識的につかうことで、外部的に刺激することも可能で、その軸に本来流れている力が目覚めます。

仏教なので、専門的に教わりたい方は、中崎町「Salon de AManTo 天人の瞑想センター 「J,Universal Vipassana Centerでは、タイ王国から公認で派遣された長老が上座部仏教の瞑想を御指導くださってるので、是非そちらにいらしてください。

ここでは、僕なりの角度から書いてみます。

●十二縁起について、初歩的に噛み砕く

プロセスと段階が細かくあります。
釈迦は、まるで哲学者かと思ってしまうほど、神秘的な表現がありません!

感覚が発生して(触)、それを感情で判断したものがあって、それが綺麗だとか汚いとかどっちでもないと思って(受)、今度は、好きと嫌いで分別するようになって(愛)、そこに執着するようになって(取)、それまでは、単なる分別だったんだけど、この分別は好き、この分別は嫌いという段階がある。

例えば、「汚い部屋は嫌い」という人もいれば、「汚い部屋でないと落ち着かない」というような人もいる。
これは、段階としては同じ。
綺麗な部屋が便利な時もあれば、大掃除する時は、ものを整理するわけだから、もちろん汚くなる。
状況とは関係なく「こういう状態は嫌!」となっていくことで、どんどん苦しんでいく。

ここまでいくと、カルマがカルマを生むという段階の「有」があって、
「部屋を汚くする、アイツのことが嫌い」といった感じに、カルマが2つになってしまう。

そこで、ぐっと堪える。
「ああ、12縁起の10段階まできたなー、やばいなー」と思って、分解して元に戻していけたらいいけど...。

知らないと、そのまま「部屋汚いの嫌いって、言ったでしょ!」とついに、口に出してしまうm(_ _)m

するともう因果が発生して、完全なカルマとして成立してしまう。(生)

カルマが成立して、バーと言ってしまうと、スッキリする。
問題は何も解決してないのに…
その人の性格も相手の性格も変わったわけではないのに…
シューっとおさまっていってしまう。
この段階が「老死」。

つまり、カルマがだんだんバラバラになっていって、素粒子のように細かくなり、自分の潜在意識の深いところに無明の塵となって、積もっていく

なぜ、人間が生まれたときに個体差があるのかというと、それは親のDNAだけとは考えられない。
親と全く違った性質のものを持って生まれる子がいる。

これは、世々限りなく、生まれてきたときに積んだカルマが老死によって、素粒子のように細かくなって、潜在意識の深〜いところに塵となって、グーっと積もっているわけです。

本当は、心は透明で、なんでも見通せるのに。
乳白色のような、霧がかった、曇りガラスを見ているような感じになって、それが自分の普通の状態と思って、曇りガラス状態とわからなくなる。

それが「無明」と呼ばれる段階。

この状態でまた生まれる。
これを繰り返してるから、どんどんどんどん「無明」が増えていき、輪廻転生するわけです。

●心身の結び

心と身体は繋がっている。
誰でも知っている事ですが、「〜で、どうするのか?」
…これが大事です。

ここまでは、仏教の「十二縁起」について書いてきました。
興味を持たれた方は、本格的なお話を、是非、J,UVCの高僧チャンチャーイ長老のご講話をご覧下さい。

ここからは、また別の角度、ダンサーで、武術家の視点、「身体哲学」の観点で、心と身体の繋がりを解き明かしてみたいと思います!

=「割体」とチャクラ =

ヨギ(ヨガの行者)の身体に描かれたチャクラの図。しかし、チャクラが身体のどれぐらいの深さにあるのかはわからない…つまり、奥義なので隠されている(^◇^;)

ヨガのチャクラの絵を見た事がありますでしょうか?
これって横から見ると、どうなると思いますか(^^)

チャクラの図解でも、鍼の経絡図でも、人間の体を横から見たものは殆ど見当たりません。

我々人類種は、四つ足動物と違い、背骨方向が、前後ではなく天地を意識する生き物になりました。

そして、背骨と直角方向が人間にとっての前と後となりました。
人間は前に進む方向を「未来」、過ぎ去った道のり「過去」、それをお天道様が見ている…という概念を持てた動物です。

これは、動物は「今」が中心の生き物であるのに対して、人は未来を期待し、過去を後悔する時間感覚が備わった生き物へと変化していきました。

そして人は次第に、「天」という抽象概念を作り出し、世の中に役に立ちたい、天下の役割を果たしたい…という利他、利地、利世の自然とのエネルギーのやりとりを考えるようになります。

天の担い手としてお役目をもらえる「天命」という価値観に到達する頃には、四足動物より遥かに進化した身体内部の意識の形を作り上げるようになったんです。

=魚の美しさは側面、「割体」と「美意識」=

熱帯魚など魚の美しさは身体の側面にあります。
豹やシマウマなど、動物の美しさも側面です。
それに比べてお腹や背中は美しさにかける?

動物たちの美しさには、ハラや背中にスキがあるということなんでしょうか?(笑)

動物達も天と会話して、発情期や、冬眠、渡りの時期を感じ取っています。
しかし、それは「天を意識している」という類のものではなく勝手に降りてくるものですね。

だから動物にとっての「美」は、必要があって生まれてきます。
繁殖の時のメスへのアピールであったり、強い動物に捕食されないためのカメレオンの擬態であったり…
しかし、人間の「美」とは、その人、それぞれの心の状態を表すパーソナルなものです。

ファッション業界は、美しさ、きめ細かさは、体の側面に表れるといいます。
ハリウッドスターのレッドカーペットの衣装は、おしゃれは前よりも、足先などの末端にみられます。
そして、そのファッションが評価されるスターは、身体の側面、スカートのスリットであったり、大胆に背中を見せる衣装があります。これは、背中を見せたいというより、実は体の側面の線を見せる事に目的があります。

身体の側面の美しさは、その人のおしゃれのこだわり、清潔感や、洗練された美意識を感じる場所だとされています。
あれは、私はこーんなに気が流れていますよ、というアピールだったわけですね。

この両側の美しさは、野生の動物のように身体のしなやかさと、肉体のもつポテンシャルを感じさせつつ、割体した真ん中にあるその人自身の輝き、凛とした知性を引き立てる役割を持っているわけです。

ヒラリー・スワンクの背中の大きく開いたドレスは、背中を見せているのではなく体側のラインを見せてそのエレガントさ清潔さを見せていると気づくとまた見方が変わる
レッドカーペットでアトリエ ヴェルサーチェのドレスを着るアンジェリーナ・ジョリー 真ん中の凛とした感じはサイドの大胆なスリットで強調される

=その人を表す真ん中の生命力、4本の軸=

天地(上下)のエネルギーのやり取りをするために二足歩行となった私たちが、真ん中を開け放った身体意識である「割体(かったい)」を持つようになると、その透明な真ん中には雨のように天地をつなぐエネルギーが降り注ぎ、大地を潤していくんです。
天響ノ道Amayura no michi」では、その仕組みを詳しく学び活用する技法を学びます。

少し専門的になりますが、その上下軸の4つを紹介しましょう。
日本人はこの「割体」要素の強い身体文化を持っています。

江戸時代の歩き方、両手両足を一緒の方向で出すナンバという歩き方や、着物を着て、帯で上肢を固定したりする理由は、上半身は出来るだけ捻ったり、ひねったりしないようにして、天地の繋がりとしての依代軸をつくるためだったんですね!

では、滅多にお目にかかれない、身体を横から見た前後4軸を解説してみましょう!

認軸の性質は父系から25% 、母系から25%をもらい、自分の前世から50%を持って生まれてくる。
このカルマは、その両親の子供として経験を積み改変され、死後、まず父系のカルマを空性に還元し、次に母系のカルマを還元、今生の経験から改変したカルマを持って、それに適した、新たな両親の元へ旅立つことになる。

●一の軸「志軸」

ここは、恥骨、篩骨、胸骨、この三つが主な身体意識ポイントでそれによって方向感覚、目的意識、その人の意思や希望を司ります。
人の「」が現れるこの一軸目に、武術などは「三尖相性」と言って、鼻の先、手先、足先を一直線に揃える身体操作を心がけ、気血の充実を計ります。
「志軸」の運用には、様々な極意と口訣があり、その精妙で大胆な運動により、人は魅了され、人生は大きな目的を遂行していけます。

●二の軸「維軸」

内臓の動きを司る軸です。
季節の変わり目だけでなく、天変地異を事前に感じ、体質を来るべき危機に対応させたり、睡眠の質、食欲や排泄の質なども未来環境に最適化させます。
体を捻って一軸で使っていると、腸や内臓は捻れて磁束が通らず、老化を早めます。
「維軸」の運用には様々な極意と口訣があり、副交感神経と交感神経だけでなく地球の磁場という地磁気からくる様々な自然変化、未来の予見を体調に連動させます。

●三の軸「識軸」

ヨガでいうクンダリーニーが通る、スシュムナー管。
その人の心の状態を反映し、各チャクラを活性化させ、偏りのない中庸な心に持っていきます。
右半身や左半身にエネルギーが偏ると心は乱れ、生命中枢であるチャクラは滞り、直感力や判断力を失わせます。「識軸」の運用には様々な極意と口訣があり、クンダリニーを活性化させて、頭頂に上げていく事で悟りの境地へと誘う事ができます。

●四の軸「認軸」

背骨を司るエネルギーが通るのが「認軸」。
特にその人の骨髄は、その人の今生の性質やカルマを司り、人生の傾向を大きく左右する性格や性分、前世のカルマなども「無明」としてその人の魂深くに蓄積されている。
「認軸」の運用には、様々な極意と口訣があり、背骨の一つ一つを意識的にコントロールする事から始まり、全身のホメオスタシス、超回復から始まり、今生の肉体の性質や天命を活かすための様々な教えが存在します。

非常にバランスの良い前後4軸を持ってレッドカーペットを歩くレイチェル・マクアダムス

=老化は病気である=

十二縁起の12番目「老死」は、つまり、老化みたいなものです。

「身口意」に、生じた無知、貪り、怒りなどの三毒が現れ心が乱れる事を「有」と言いますが、これは第三の軸「識軸」で起こっています。

「有」のカルマは更に、口に出したりする(Action)により、カルマがカルマを産みます。
(嫌いな事をする人に怒りを覚えるだけの「有」ではおさまらず、口に出すことによって完全に業や罪になり、更にその人が嫌いになってしまう…など、カルマは2つに増える)。

口に出すのは、目的を解決することはなく、場の雰囲気を乱し、人に敵愾心を残します。

しかし本人は、チャクラに溜まった感情が外に漏れるのでスッキリし、まもなくサーっと忘れていきます

これが細かいチリのように、ゴミとなって心の底に溜まっていく事「無明」になり、その人の健康な状態のレベルを徐々に下げ、自分が人に嫌な思いをさせているという自覚もできなくなって、魂は劣化していく…

そんなことを書いてきましたが、これを今回の身体論に当てはめると、成したカルマが体の中の三軸(現在意識)から四軸(認軸=潜在意識〜深層意識)へと深く移動していく様を表しています。

骨髄はその人の遺伝子の設計図のようなもので、最初に生まれてきた人の「型」。修行しなければ変わることは難しいので、その人の前提条件(=人格)になります。

骨髄に染み渡ったカルマは、その人の人生を左右するだけでなく来世にも持ち越します。
大抵の人は死後気絶で記憶を無くしますので、この魂の癖を自分で意識するのは、かなり困難になります。

緊張したり怒りが湧くと匂いのある汗が出たりする人がいますが、これは嫌な事を外に出して対処している状況で、ある意味新陳代謝の盛んな若い状態です。

それがある程度歳老いていくと、その能力もなくなり、大抵の事には動じない…というと聞こえはいいですが、反応しなくなる(できなくなる?)を見かけます。

これが、三軸から四軸へ、カルマを人格として固定化して魂の一番奥の奥へと想いを閉じ込めていった姿でもあります。
これを老化といいます。

これは、一生のスパンで12縁起を解説したロングスパンの解説。 今回のシリーズで解説した瞬間瞬間の行為の12縁起と合わせて見てみると、瞬間の判断が生まれ代わりに大きく影響する事がよくわかる。  これらの解説は「世俗諦」という一般の人の場合の解説で、出家者のような修練を専門とする人は、また更に違った深い意味になるので、そこら辺は、J,UVCのチャンチャーイ長老の「勝義諦」の12縁起の指導を受けてみてください!


第四の軸が、前世からの汚れが蓄積していると骨髄の病気になり一気に命の危険に蝕まれることになります。

前世で人の為に苦を背負ってきた徳高い人の病気は治りますが、徳のない状態で生まれた場合は発病したり、人格障害になる場合も…その理由は全て魂の設計図が傷ついているかどうかなんですね。

また、意軸の汚れがニの軸の「維軸」に移動すると内臓が病気になりますし、

一の軸の「志軸」に転移すると、暴れたりアンコントロールになって最悪は精神病になったりします。

心を浄化する瞑想などで、心の汚れを絶えずリセットしていく事がとても大切になると言われていますが、そんな余裕がないから苦しいんだーという時間のない人でも、大丈夫です!

あなたの第四軸をしっかり見つめる習慣を持つことで、どこが滞っているかしっかり見極め、徳を積み、「行為」を変えることができます。

つまり身体運動を質の良いものに変えていく事で行為は「習慣」をかえ、習慣は「運勢」を変え、運勢は「運命」を変える事ができるわけですね!

中国の経絡図、身体の中央を走る任脈の様子、この図からは深さは見えないけれど、任脈が、身体の全面、僕の言葉で言う一軸=志軸の位置に存在しているのは一般にも公開されている

=EART LIFE LABO=

この記事は、僕の、オンラインサロン EART LIFE LABOに投稿されていましたが、一部抜粋で特別公開しました。
様々な分野の最新記事が読めるだけでなく、本気で学び、繋がりを作り、社会を具体的によくしていく学びと実践の場のサロンです。関心を持たれた方は、ぜひご入会検討ください。

筆者・JUN AMANTO

幼少より武道武術をたしなみ、スタントマンから大道芸人を経てパフォーマーに。
世界を旅するうちに日本人独自の運動特質と環太平洋の古い部族の動きを各地の格闘技、伝統舞踊学び、研究しその共通点を編集、独自の哲学をもとに傾舞(かぶくまい)を創始した。
アートパーフォーマンスとして、単独で古民家の公開改装パフォーマンスを行いカフェ、サロン・ド・アマントを設立。 中崎町を中心に、アートスペース等活動拠点を展開中。


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