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人との距離感って難しいなと思った話

働き方に自由度が増したことを反映してか、自分の職場にも派遣会社から派遣されてきている方(通称アシストさん)がいます。
ここではアシストのAさんとしましょう。

Aさんのプロファイルは以下のような感じ。
・40代の女性、既婚
・定時にきて、定時に帰るという生活。
・仕事内容としては、事務用品の発注、検収や社員からの頼まれた雑務的なもの
・社員との会話は必要最低限。話しかけられればもちろん反応するけど、自分発信はほとんどない。
・グループの飲み会等に声をかけてみても基本参加せず。

で、何が起こったかというと、別なアシストさんから聞くに、Aさんから以下のようなチャットが来たのだとか。

・グループで空気のような扱われ方をしている
・故意に仲間はずれにされている
・あるグループメンバーが他人の悪口を言っては喜んでおり、人間性を疑う
・しかるべき相談窓口に相談するくらいの覚悟がある

青天の霹靂、でした。
確かに、仲良しこよしではなかったものの、何か機会があれば声をかけていた(基本、断られてばかり)し、自分たちもいい大人なので、いじめたり、故意に仲間はずれにしたりはしていなかったつもりです。
でも、受け取りかがたそうではなく、いろんな鬱憤が溜まっている。

表情にも出すことなく、不満を口にすることもなかったのですが、Aさんの中には我々のグループに対する恨みつらみのようなものが蓄積されていたようです。


一方的に見ると、Aさんの人間性に問題あり!捉え方が歪んでいる!という評価で終わってしまうのかもしれませんが、周囲の話を聞いていると、こういう「意図しないすれ違い」って結構多い気がします。

多分、Aさんが相談窓口に訴えて各人からヒアリングなりがなされたとしても、特定の迷惑行為や陰湿ないじめのような行為が認定されなければ、対応のしようもないでしょう。上長や関係者への注意喚起、くらいでしょうか。


最近は、社会的な風潮もあってか、パワハラ、セクハラに非常に敏感な世の中になっています。笑い話ではなく、どう思われているかわからないから女性社員に話しかけられない、話かけずらいと言っている方も実際にいます。
セクハラを例にとると、故意かそうでないかにかかわらず、受け取り手が性的に不快な思いをされられたというのであれば、情報発信者は是正されるべきでしょう。
これが罰の対象になるのは、トータルとしてコミュニケーションにプラスの作用がないから、とも言えるかと思います。(発信者には若干の快楽があったとしても、受信者の嫌だという気持ちの方が優っているという整理。)

コミュニケーションは、結果として相手がどう捉えたかが大事、とも言われます。同じ発言でも、発話者が違えば受け取り方も異なる。
坊主憎けりゃ袈裟まで憎い、なんて諺もありますが本当にその通りだと思います。
でも、そうした場合に「発話者が悪気もないし、意図してなかったのに・・」というケースもあることは十分認識しておかねばならぬ問題だと思います。

今回の自分の例で言えば、今後どういう展開があるかわかりませんが、少なくともグループメンバーに悪気は全くなくても、「訴えてやる!」というレベルまで鬱憤が溜まっている人がいる。
自分も含め、グループの人たちに問題がなかったとは言いませんし、日頃からより良いコミュニケーションを取るためにこれまでにできたこともあったと思います。
でも、人によっては何かこちら側が全く意図していないところで鬱憤を溜め込み、場合によっては爆発させてしまうような方も少なからずいること、そうした場合に爆発させた側を一方的に擁護するような風潮やシステムは間違ってないか、とも思うのです。

人間関係や感情、好き嫌いが混じってくるところなので一筋縄では行かないのが難しいところではありますが・・・。
いずれにせよ、まずは日々のコミュニケーション、関係構築から注意を払うべし、と言ったところでしょうかね。

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