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人はみなお釈迦様の手のひらの上で生きてるようなもんだ〜自分を探すな世界をみよう/田端信太郎

ラジオやpodcastという音声の媒体には、本でもない、T Vでもない良さがあるなと感じます。
大学生の頃なので20年も前でしょうか、くりぃむしちゅーをはじめ、オールナイトニッポンを鬼のように聞き込んでいた記憶があります。パソコンで過去音源を探し、ipodでそれこそ擦り切れるんじゃないかくらい聞く。
その内容を、リスナーである友人たちとゲラゲラ笑いながら喋る。
なんとなくですが、”俺たち面白いものを知ってる少数派”感が心地よかったのかもしれません。

そんな流れもあってか、今もラジオを聴く機会は大部減りましたが、podcastは通勤途中によく聞いています。
最近聞いた有田哲平さんの番組で、リスナーから面白い(良い意味でくだらない)相談が寄せられてました。概要な以下のようなもの。

自分には大好きな彼女がいます。
その彼女に、バレンタインのプレゼントで6000円相当のお菓子をもらいました。ホワイトデーにマカロンをお返ししたのですが、それが3000円くらいでした。
差額があることを「大事にされていない」ことと同義と感じた彼女の機嫌が悪いです。どうしたら良いのでしょうか?

くだらなっ!と思いつつも、昔の自分を振り返ると気持ちはわかるなーと思ったりw 皆さんだったらどう対応しますか??

・プレゼントは金じゃないでしょ!と自分の意見を述べる
・正直に「金額は気にしてなかった」と気持ちをぶつける
・差額分を補うように何か追加でプレゼントを考え機嫌の改善につとめる
・そんな我儘言うやつとは付き合ってられん!と縁を切る
・無視して時間の経過が解決してくれるのを待つ

選択肢としては何通りもありそうです。
正直、これまでの自分を振り返ると一番目の行動を取ることが多かったように思います。
誕生日プレゼントでも、クリスマスプレゼントでも、金額がピッタリイコールになることなんてないでしょうし、プレゼントという行為自体、相手に見返りを求めてするもんじゃなくね?と思うからです。
自分も滅多にお金を人に貸すことはありませんが、少額でも貸す機会があれば、返してもらわなくても気にせずというくらいのスタンスでいます。
誰にいくらかしていつまでに回収する、というのを覚えておく認知の負荷の方がもったいねえ!と思ってしまう部分もあり。

ちなみに、有田さんはpodcast番組の中で、昔の自分だったらカップルとして互いに高め合うのが大事なのだからと正論をぶつけ合っていたが、娘ができて、愛するということがなんたるかを少しでも理解した今だったら、気にせず差額分のプレゼントを渡して相手に喜んでもらう選択をする、との主旨の回答をしていました。


そんなpodcastを聞いたタイミングの少し後に、田端さんの著した本書を読みました。
男女差別に敏感な世の中ですので、男が、女がというのはあまり適切な言い方ではないのかもしれませんが、有田さんも田端さんも
「男として幸せにしたい・心から愛する相手が見つかったら、多少自分が痩せ我慢しててもドーンと構えてた方がかっこいいぞ」
ということを言っていて、確かになぁと思った次第です。

田端さんは、”いずれ娘が成長して、お父さんのものと一緒に洗濯しないでという時が来るかもしれない。でも、俺の金で稼いだ洗濯機で洗ってるんだぞと影で笑っとけ” と言ってます。

人の感情や考えは自分の自由にはならないかもしれません。
親のあるべき姿も一つではない。
精神衛生上、お二人のようにある種の達観を持つことは、不機嫌にならずに人生を生きるためのtipsとも言えるかもしれません。

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