推し活から学べる未来型マーケティング
今後マーケティングは大きく変貌します。
ここ数年SNSの登場でマスマーケイングからターゲテイングが主流になってきましたが、今後はコミュニティマーケテイングが主流になるでしょう。
コミュニティマーケテイングの時代の到来に伴い、マーケティングのKGIは、コンバージョンからエンゲージメントに移行します。
また、企業は、消費者の趣味嗜好多様化に伴い、1つ大きなマスマーケットを狙うのではなく、セグメント化されたマーケットを攻める必要があるでしょう。
CRMからFRMへ
今後起こるマーケティングにおけるパラダイムシフトの中での最大の変革は、新規顧客獲得より顧客維持が重視されること。
ファネル戦略では、TOFUと呼ばれるファネル上部より、BOFU、つまりファネル下部が重視されます。BOFU戦略が重視される中、当然CRM施策は、現代より高度化します。
従来型のLTVの最大化を図る CRMではなく、顧客をファン化していくFRM(Fan Relationship Marketing)の時代が到来し、今後はFANDOMの最大化がBOFUのKGIになるでしよう。
「推し活」から学べるFRM
FRMを理解する上で最もわかりやすい事例は、「推し活」だと思います。
マーケティングの見地から見て、「推し活」の最大の強みは、ファンが自ら購買者となるだけでなく、発信者として商品やサービスなどの広告宣伝と広報PRを企業に代わって請け負ってくれるところ。
現在、マス広告はもちろん、Web広告のROIも、年々減少傾向にあります。広告による新規顧客獲得は、非常にコスパが悪くなっています。
それは、消費者の情報に対する判断能力が、かつてない程高まっており、容易に広告に反応しなくなっているからである。
情報リテラシーの高い現代の消費者は、広告よりも、口コミやリファラに敏感に反応します。
今後、企業やブランドは広告ではなく、口コミやリファラによる新規顧客獲得が重要になります。
「推し活」にみられるような熱狂的なファンを生み出すことができれば、ファンによる口コミとリファラを増やすことができます。
「推し」とは好きなだけでなく、それを超えて他の人に推薦したいものという意味を持ちます。
世界的なブランドや企業も今後、日本のアイドルやアニメ又はK-POPの「推し活」を参考にすることで、最新のファンマーケティング戦略を構築できるのではないでしょうか。
「オタク」と「推し活」が世界のお手本
「推し」は、もともとはアイドルグループのファン、つまりアイドルオタクが自分の好きなメンバーに対して使うことから始まりました。
さらに、漫画やアニメ作品、ゲームのキャラクターなどの二次元に対しても、他人にも教えたい、勧めたいものを「推しキャラ」と表現するなど、推す対象はどんどん広がっていきました。
愛するものに熱中する「オタク」から派出した「推し活」は、今後アイドルや二次元を超えて、あらゆる商品、サービス、ブランドに拡大していくでしょう。
私は、日本の「オタク」と「推し活」は、今後世界中の企業やブランドのファンマーケティングの最良の手本になるのではないかと思います。
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