【マンガ】男の生き様とド派手な格闘武闘伝「男組」雁屋哲/池上遼一~1974年より少年サンデー連載
「男組」は、原作・雁屋哲、作画・池上遼一による漫画作品です。1974年から1979年まで週刊少年サンデーに連載されました。
物語は、戦後30年頃の日本を舞台に、高校生ながら強大な権力を使い悪の限りを尽くす神竜剛次と、その勢力を倒すために立ち上がった父親殺しの罪を持つ男・流全次郎の対決を中心に、戦争とも言える大掛かりな抗争劇が繰り広げられます。
また、「男の生き様とは」をテーマに読者に強いメッセージを投げかけている場面も見られます。この作品は、中国武術を本格的に取り上げた作品として評価されており、後のさまざまな学園漫画に影響を与えたとされています。
(1) 男組 - Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/男組.
(2) 『男組』(池上遼一)のあらすじ・感想・評価 - comicspace .... https://comicspace.jp/title/17665.
(3) 池上遼一+雁屋哲「男組」全巻一気読み! | ブルーレディ. https://www.bluelady.jp/post-23482/.
(4) 池上遼一 - Wikipedia. https://ja.wikipedia.org/wiki/池上遼一.
読後の感想
読んでいたのは小学生時代。
毎週、ハラハラしながら、少年サンデーを回し読みしていました。
最初は荒々しい劇画調タッチに驚きましたね~
同時期に池上さんの日本版スパイダーマンもあったような。
詳しい内容に関しては実際に読んで頂くとして、中国拳法を駆使して戦う男のロマンが画面狭しと溢れていました。
これが、氏のブレイク作品となり、代表作ともなりました。
手錠をつけたままの激しい決闘シーンは忘れられませんね。
学園ドラマから一転して、政治的な要素も含みつつ、ドラマは一気にスケールが大きくなり、流全次郎の最終決戦へと向かいます。
ラスボス、影の総理に決死の覚悟で突っ込んでいく流のシーンは今もってして語り草でしょう。
影の総理は、本作における最大の敵役で、最後のシーンまで倒される描写はなく、神竜の母の形見の懐剣を持った流が、(ライフルや拳銃で一斉に狙いを付けられた状態で)彼に向って突撃する場面で幕が降りる。
ラストでバックに流れる音楽には、「ワルシャワ労働歌」。
流が左翼で、影の総理が右翼という分かりやすい対立構図でした。
こちらの作品の後継としては、影丸譲也の「ワル」や、きうちかずひろの「ビー・バップ・ハイスクール」のケンカシーンがそれに近くしく、また、「北斗の拳」の原哲夫も、池上氏のタッチや画力にかなり影響を受けていたと語っていました。
いずれにせよ、安保闘争の名残を引きずった時代的作品と言えるでしょう。
日本はまだまだ若者の怒りや、反体精神の気骨が残ってギラギラしていた残滓(ざんし)があったのです。
数々の流全次郎の名セリフもありますから、ぜひ、未読の方は触れてほしい作品だと思います。
なお、本作品はアニメ化はされていませんが、実写化は実現しています。
流の名言の一つで締めくくることにしますね。
「今、戦わない人間が、後で戦うわけがない! 戦わないためのいいわけなんて、無限に考え付けるものなんだ!!」
だったかと記憶しています。
激アツです。
これぞ、男の本懐と気迫なり!!
最後まで、お読み下さり、ありがとうございました。よかったらスキ、フォローよろしくお願いします😉
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