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英語公教育現場の5つの課題とTerraTalkにできること

国内における英語教育発展のため、文部科学省(文科省)では2017年3月に小・中学校の新たな学習指導要領が告示されています。その新しい学習指導要領のもと、児童生徒の英語力の向上を測定するため、文科省では定期的な「英語教育実施状況調査」が行われています。
本記事では、その調査結果から読み取れる英語教育現場の課題に加えて、当社ジョイズが自社開発する英語学習クラウドTerraTalkを全国の多くの自治体・学校の皆様に導入していただくなかで、現場で英語指導をする先生方からヒアリングをした主な課題を、あらゆる角度から5つご紹介いたします。


1. 話すこと(スピーキング)への時間確保

文科省が実施した令和4年度「英語教育実施状況調査」の結果から、言語活動量(時間)の内訳を見ると、小学5~6年生においては6割以上が「話すこと」への時間に割かれていることがわかります。一方、中学校にあがると「話すこと」の言語活動量は5割を下回ってしまいます。ジョイズが行ったヒアリングでは「単語量と文法の学習量の増加から、授業内で『読む・聞く・書く・話す』の4技能をまんべんなく教えることが困難だ」といった現場の声があがっています。加えて、高校受験対応のため「話すこと」以外の3技能にまだまだフォーカスされている現状があると思われます。

児童生徒の英語による言語活動の状況

文部科学省「令和4年度「英語教育実施状況調査」の結果」を基にジョイズ作成
調査対象は各都道府県・市区町村教育委員会及び全ての公立小学校18,702校および中学校9,208校。
以下、同調査のデータに関して同じ。

2. スピーキングテストに向けた練習不足

前述の通り、現在の高校受験の英語試験においては東京都を除き、話すこと以外の3技能のテストが中心となっています。しかし、校内でのパフォーマンステストの積極的な取り組みや、英検の志願者数増加などから、話すことの練習機会の創出がより一層必要となってきています。

パフォーマンステストの実施状況

文部科学省「令和4年度「英語教育実施状況調査」の結果」を基にジョイズ作成

また、新学習指導要領に沿った2023年度の全国学力テストのように「話すこと」では「やり取り」と「発表」の2つの領域を伸ばす授業が求められています。

3. 小学校の学級担任が抱えるプレッシャー

新学習指導要領の実施により、現在では小学校でも英語教育が必修化されています。そのような中、学級担任の先生方がそのまま英語授業を受け持つ割合が半数以上であり、英語専科の所属教師はいまだ2割程度であることが判明しました。
今まで必要とされてこなかった英語を学級担任が児童に教えなければならないケースが多く、授業の準備などの業務負担の増加がうかがえます。

小学校における英語教育担当者等の現状

文部科学省「令和4年度「英語教育実施状況調査」の結果」を基にジョイズ作成

4. ICT機器活用への苦手意識

GIGA (Global and Innovation Gateway for All) スクール構想による1人1台端末環境の実現の結果、ICT (Information and Communication Technology) 機器を取り入れた活動が急速に進んできました。
その中でも直近では「発話や発音などを録音・録画する活動」や「キーボード入力等で書く活動」の量が大きく上昇しました。

ICT機器の活用状況

文部科学省「令和4年度「英語教育実施状況調査」の結果」を基にジョイズ作成

その活動量上昇の背景として、TerraTalkによるAIフィードバック付きの音読・会話エクササイズでの録音システムのほか、総合授業支援アプリなどを用いて音声を録音し、再生して自分で聴いてみる活動などが増えたことが考えられます。
このように、学校単位ではICT機器の活用が積極的に進んでいる一方、先生一人ひとりを見ると、まだまだ苦手意識を持つ方々がたくさんいらっしゃる印象です。先生のICTに対する熱量に依存せず、苦手意識を克服し、活用スキルの差を小さくする取り組みがこれから求められると考えます。

5. 忙しすぎる日本の先生

日本の先生は世界でもっとも多忙といわれており、その業務負担を軽減することは緊急の課題と言えます。本来であれば、ICTを活用することで業務の効率化が図られるべきですが、実際の現場では通常の業務に追われてしまい、教材研究に必要な時間を確保することが難しいとの声があがっています。 ICT活用による授業計画・準備や採点作業などの負担軽減が、先生方の仕事時間の大幅削減に繋がることが期待できます。

教員の1週間あたりの仕事時間

文部科学省「我が国の教員の現状と課題 – TALIS 2018結果より –」を基にジョイズ作成

TerraTalkが英語教育現場の課題を解決

当社ジョイズが開発・運営するTerraTalkは、本記事でご紹介したような英語教育現場の課題を幅広く解決できる、教育機関向け学習クラウドです。なかでも、AIフィードバックによる発音練習やAIチャットによるやりとりなど、従来の英語教育ではなかなか生み出せなかった、「話すこと」の質の高いアウトプット機会の創出を得意としています。
また、先生方にとって使いやすく、業務負担軽減に繋がる学習管理システムをはじめ、教育現場にフィットした製品を開発しております。新学習指導要領が求める日本の英語教育の改革を、教育格差なく、全国の自治体の皆様と共に取り組んでいます。
直近では自治体の皆様と連携して、教員向けの英語力向上研修なども行っております。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。


【セミナーのお知らせ】

開催日時
※事前予約制 2023年11月10日(金)15:30~16:30
対象
公教育関連の皆様
セミナー概要
国際エデュテイメント協会代表理事の森様をお招きし、 以下についてお話しいただきます。
・全国の小中学校でのICT活用の先進事例
・英語教育とICT活用の親和性
・AIの活用や役割について


【TerraTalk資料請求】
資料請求に関しましては、下記よりぜひお気軽にご連絡ください。

ジョイズ コーポレートサイト:https://www.joyz.co.jp/
TerraTalk 製品紹介サイト:https://www.terratalk.rocks/

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