見出し画像

「あなたの物はわたしの物」と考える親

先日、友達の子どものバレエの発表会を観に行きました。

そこで「あー、この親は子どもを尊重していないんだなぁ。残念だな。悲しいな。」と思った出来事があったので、紹介します。




友達の子どもをYちゃんとします。
Yちゃんは小学2年生で、半年前にバレエを習い始めたそうです。

Yちゃんにとってはバレエを始めて、初めての発表会。
きっと、本番前は「上手にできるかなぁ」と
不安になったり、緊張したりしたでしょう。

そんな発表会が無事に終わり、Yちゃんは主役のお姉さんから
メッセージつきの携帯ストラップをもらっていました。


「ねぇママ、見て~!こんなのもらったよ。」と
ママに見せるYちゃん。
ディズニーのキャラクターがついた可愛らしいストラップでした。


そのママ(わたしの友達)は年に4~5回ディズニーリゾートに行くほどの、大のディズニー好きで

そのストラップを見るやいなや
「なにこれ、かわいい~‼Yちゃんは携帯持ってないからママが付けるね」と勝手に決めて自分の物にしてしまったのです。



その一瞬の出来事に、わたしはあっけにとられました。


「え、それYちゃんがもらったやつじゃないの?」
「がんばったYちゃんに、主役の子がプレゼントしたものなのに…」
「Yちゃんの気持ちは考えないの⁉Yちゃんのためを思って選んだ主役の子の気持ちは?…」


きっとこの子(友達)は常日頃からこういうことをやっているんだろうなぁと思いました。


子どもを自分の所有物だと思っているから
「あなたの物は、わたしの物」
という感覚になるんだろうな。



子どもの気持ちを踏みにじっていることに気付かないし
子どもの方もそれが当たり前になっているから
踏みにじられたことにも気づけない。


ママが喜んでくれるなら、それでいいや。
それが1番いいって思い込んでいるんだろうなぁ。


この友達のお母さんもまた、束縛の激しい支配的な人でした。
だから、子どもは親の言うことを聞くべきだ、絶対的な存在だと
疑っていないのだと思います。


情緒が育っていなくて、親の方がまるで子どもみたい。
子どもに機嫌をとってもらって、親子の役割が逆転している。

機能不全家族はこうやって連鎖していくんだろうなぁ と
なんとも悲しい気持ちになりました。


「自分と子どもは違う人間だ。子どもは尊重するに値する人間だ」


そう気づくだけでいいんだけど、
そこに気付くのが1番難しいよなぁと
感じた出来事でした。



よろしければサポートお願いします。いただいたサポートは参考資料となる書籍の購入や、仲間のサポートに使わせていただきます。