推しを追いかけて - 決意編 -

神推しのグループの大ニュースが飛び込んできた

私には神推しのグループがいます。
彼らは直近のツアーにて釣具のダイワさんと交渉し、コラボしました。
廃棄漁網を使った生地で衣装を作るというアップサイクルプロジェクトを立ち上げたのです。

そんな廃棄漁網でできた衣装の余り生地が更にグッズにリサイクルされ、古着を持参するとライブ参加者限定でプレゼントされるというニュースが飛び込んできました。

推しの衣装と同じ生地が手元に。しかも環境保護活動に貢献できるときた。
ヨーロッパ某所で洗脳的な環境保護教育を受けて育ってきた私としては、なんとしてでも参加したい。

しかし問題がある。

会場が大阪。
私の住まいは東京。どうすべきか。

ノベルティ欲しさに

私は推しの衣装（になり損ねたもの）が欲しいのと、アップサイクルプロジェクトの応援も兼ねて大阪に行きたいと思い始めました。

しかし私は統合失調症や不安障害を抱えています。
一人で遠出するのには心配です。

父に「大阪のライブに行きたい」と相談すると大反対でした。

「それじゃあ追っかけと変わらないじゃないか」

私は言いました。
「私はCDは1枚しか買わないと決めてるし、
　地方公演はよほどの理由がなければ行かない。
　ツアーで全公演付いてく人は追っかけだと思うけど」

父は納得がいかないようで、
「でもそういうのの境目は曖昧で、リンジェもいつそうなるかわからない」

私は決めた。
なにがなんでもチケットを取って一人で日帰りで大阪に行く。

抗不安薬の力

これはもう自分で旅程を立てて「絶対に行くんだ」という意思を見せるしかない。
そう思いました。

パソコンで旅程を立て旅の準備を始める

抗不安薬を飲み始めてから本当に不安が減りました。デメリットをあげるとちょっと行き当たりばったりになったことでしょうか。

それでもちゃんと準備はするタイプなので、タイムスケジュール、航空便の予約、持ち物のチェックリスト、そしてラウンジの場所を確認。一つのファイルにまとめました。

ライブの運営側にも古着は破損していてもいいかなどをちゃんと問い合わせた。推し活専用のうちわが入る大容量バッグも購入した。
あとはチケットを申し込んで、飛行機を予約するだけ。

中学生の頃は怖くて一人で一時帰国することもできなかった統合失調症の私がついに大人になって薬の力を借り、一人で弾丸旅行に行きます。

どうなるかはライブが終わるまでのお楽しみです。

つづく

追記

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