アコーディオン横丁

アコーディオン好きな楽器店員が職場で学んだ知識をnoteに投稿します。

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マガジン

  • 出逢ったアコーディオンたちの紹介

    私が出逢ってきたアコーディオンたちの記録です。 ※売約済みの機種がほとんどですので、試奏やご購入の際は谷口楽器まで事前にお問い合わせください。

  • アコーディオン雑学

    アコーディオンについての雑学、歴史、それにまつわるお話などなど雑多にいろいろ。

  • アコーディオンの取扱い説明書

    アコーディオンに備わっている機能に関する記事、お手入れグッズや演奏に関連するアイテムなどについていろいろ。

  • アコーディオン雑貨

    アコーディオンモチーフの雑貨や、アクセサリーなどの写真を集めてみました。

  • 蛇腹楽器のちがいまとめ

    アコーディオン、バンドネオン、コンサーティーナ、3種の蛇腹楽器の違いをまとめたマガジンです。

最近の記事

  • 固定された記事

蛇腹楽器のABC~間違えられやすい3種のちがい-外観編-

この写真の中には「アコーディオン」「バンドネオン」「コンサーティーナ」という3種類の蛇腹楽器が写っているのですが、どれがどの楽器だかわかりますか?? ☝こうやって並べてみると違いがわかりやすいですね。左から「コンサーティーナ」「バンドネオン」「アコーディオン」です。大きさも全体的なフォルムもけっこう違うんですよ。 この大きく分けて3種類の蛇腹楽器、どうしても蛇腹のインパクトから混同されて間違えられやすいのですが、それぞれ別の楽器なんです。「蛇腹がついてるから全部アコーディ

    • 谷口楽器公式アコーディオン専用アカウント開設しました【instagram】

      今更ですが、インスタのアカウント開設しました! 元々楽器店全体のアカウントはあったのですがこの度アコーディオンのみで独立。ツイッターと同じ写真も投稿しますが、+αの写真や、インスタならではのコンテンツも今後やっていこうかと思ってますので、よかったらフォローよろしくお願いします。 谷口楽器アコーディオンアカウントはこちら(@taniguchi_accordions) 慣れてきたら徐々に、試奏動画、練習動画など・・体を張ってアピールしていきたいと思っています。インスタライブ

      • 【中古】 Excelsior 911 ~中古のリスク

        41鍵(F〜A)120ベース HMMLリード 重量11.4kg スイッチ鍵盤部10(マスタースイッチ付)+ベース部3 エキセルシァーの900番台は、プロフェッショナルクラスに分類されるシリーズでリードのグレードも高いです。ノンチャンバーとは思えないほど柔らかい響きが特徴。こちらの鍵盤はイミテーションアイボリーで象牙風のデザインです。 年月がたっているので使用感があります。    使用感の意味「使用感がある」という表記がわざわざある場合は特に、実際に試奏してから購入

        • 【中古】GIULIETTI M52 年代による仕様のちがい比較

          鍵数41(鍵盤幅19mm)音域F〜A 120ベース MMLリード スイッチ鍵盤部5 ベース部3 サイズ幅47×高40×奥行18(cm) 重量9.1kg 鍵盤幅を通常の20mmから19mmにすることで、全体の長さが約4cmほど短くなり、それにともなって蛇腹やボディの大きさもコンパクトで軽量化されたアコーディオンです。私のような手が小さい人や、背が低く、なで肩な人にとってはすごく操作しやすいです。アコーディオンを小さくするためにはたいてい鍵盤数を削るしかないのですが、細鍵盤です

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        • アコーディオン×ハーモニカ演奏動画
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        記事

          写真家ドアノー/音楽/パリ 展のアコーディオン

          渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムさんで行われていた展覧会「ドアノー/音楽/パリ」 こちらに展示品として出張しておりました100年前のキャバニョロアコーディオンが先日、谷口楽器に帰ってきました!おかえりー! フランスの国民的写真家ロベール・ドアノー フランスの国民的写真家ロベール・ドアノーの音楽に特化した作品を集めた展覧会です。私も行ってきましたが、とっても素晴らしかったです!写真から音楽が流れてきそうなくらいの躍動感、ダンサーたちは今にも踊りだしそうな、そんな生き生

          写真家ドアノー/音楽/パリ 展のアコーディオン

          【価格改定のお知らせ】イタリア製アコーディオンの価格ですが、実は数年前から年々値上がりしていました。谷口楽器は数年間お値段据え置きで販売してきたのですが、ついに2021年4月1日より定価を上げることとなりました。よろしくお願い致します。(※定価は税込み表記となります。)

          【価格改定のお知らせ】イタリア製アコーディオンの価格ですが、実は数年前から年々値上がりしていました。谷口楽器は数年間お値段据え置きで販売してきたのですが、ついに2021年4月1日より定価を上げることとなりました。よろしくお願い致します。(※定価は税込み表記となります。)

          ちなみに、掲載した運指表はすべて自作だったりします。すんごい時間かかった… 世の絵師さんたちほんと尊敬します。

          ちなみに、掲載した運指表はすべて自作だったりします。すんごい時間かかった… 世の絵師さんたちほんと尊敬します。

          蛇腹楽器のABC~コンサーティーナ編

          蛇腹楽器の中では一番小型でシンプルな音色なのはコンサーティーナです。ダイアトニック配列とクロマチック配列が存在し、押引同音と押引異音が存在します。見た目も音色もかわいいコンサーティーナ、ウッドボディデザインも魅力的です。 クロマチック式:イングリッシュコンサーティーナ クロマチック式のコンサーティーナ。押し引きは同音です。ボタンの配列も規則的で、ピアノでいう白鍵音に対して黒鍵の音がすぐ上(あるいは下)に配置されているので、#(シャープ)や ♭(フラット)の音も出すことができ

          蛇腹楽器のABC~コンサーティーナ編

          蛇腹楽器のABC~バンドネオン編

          蛇腹楽器の中でも一番運指が複雑で、ひときわ怪しい音色の謎に包まれた楽器です。変わり者の多い蛇腹楽器愛好家の中でも、さらに変わったユーザーさんに好まれているような気がします。バンドネオンにもクロマチック式とダイアトニック式があります。 クロマチック式クロマチック式配列のバンドネオン。リシャールガリアーノさんなど、アコーディオニストの方が演奏しているのを見たことがあります。蛇腹の押引で同じ音が出せるので、演奏時の感覚としてはアコーディオンと近いのかも知れません。音にキレを出した

          蛇腹楽器のABC~バンドネオン編

          蛇腹楽器のABC~アコーディオン編

          アコーディオンとひと言にいっても、よ~く見るとピアノのような鍵盤がついていたりそうでなかったり、ボタンの数も多かったり少なかったり、色々な種類があります。今回はアコーディオンをざっくり分類してみたいと思います。まずは抱えた時に右手側にくる鍵盤部に注目してみてください。 ピアノ式鍵盤アコーディオンピアノ式鍵盤(押引同音) こちらは一番よく見かけるアコーディオンかなと思います。日本のアコーディオンの9割以上を占めるピアノ式アコーディオン。ですが最近はボタン式を始める若い層が増

          蛇腹楽器のABC~アコーディオン編

          アコーディオン用除菌クリーナー「アコ★クリン」発売

          アコーディオンのメンテナンスに最適な除菌クリーナー、トンボ楽器製『アコクリン』が発売されました!アルコールが使用できないセルロイドや樹脂にもご利用いただけます。鍵盤部にも使用できるのは嬉しいポイント。 標準価格 880円(税込み) 内容量100mL (約650回噴霧可能) 新型コロナウイルスに有効 NITE(独立行政法人製品評価技術基盤機構)により、新型コロナウイルスに有効であることが確認された界面活性剤を3種類使用しているそうです。普段おこなうお手入れとしては基本的に乾拭

          アコーディオン用除菌クリーナー「アコ★クリン」発売

          GUERRINI 2機種を比較してみた

          以前紹介したゲリーニのアコーディオン 「GUERRINI OXFORD Ⅳ ARIEL Piccolo」こちらと「GUERRINI OXFORD Ⅱ」を並べて比較してみました。 一見すると外観に関しての違いはあまりなく、全体的な大きさもほぼ同じですね。ロゴは全く同じ大きさ、グリルも同じデザインで、エンブレムだけが異なりました。何か法則性あるのかな~? あ、中身は全然違うんですけどね。左の「OXFORD Ⅳ ARIEL Piccolo」はスイッチがめちゃくちゃたくさん付いて

          GUERRINI 2機種を比較してみた

          【中古】 CAVAGNOLO GALA 5 ~フレンチアコーディオンの特徴

          キャバニョロは歴史あるフレンチアコーディオンメーカー41鍵盤(F〜A)120ベース MMMLリード スイッチ 鍵盤部11+ベース部3 重量11.4kg フランスのアコーディオンメーカーCAVAGNOLO (キャバニョロ)のGALA 5という機種です。フレンチアコーディオンの代表ともいえる歴史あるメーカーで、音もキャバニョロ特有のきらびやかさがあります。 日本では、cobaさんがデビュー当時や初期のレコーディングで使用していた機種としても有名です。当時のファンたちはこの機種

          【中古】 CAVAGNOLO GALA 5 ~フレンチアコーディオンの特徴

          100年前に創られたキャバニョロ製アコーディオン

          谷口楽器のアコーディオンが展覧会に初出展谷口楽器の上の棚に鎮座していたこちらの古〜いキャバニョロが、Bunkamuraザ・ミュージアムさんに展示されることになりました! 「ドアノー/音楽/パリ」フランスの国民的写真家ロベール・ドアノーの音楽に特化した作品を集めた展覧会です。2021年2月5日(金)~3月31日(土) ※夜間開館が一部中止となっております。詳しくはリンク先をご確認ください。 グリルのデザイン今昔この頃からグリルに細かい装飾が施されていたのですね。今もこの構図

          100年前に創られたキャバニョロ製アコーディオン

          【中古】DALLAPE Super Maestro~今はなき最高級メーカー

          スペック【中古】DALLAPE Super MaestroⅣ No.D-120TC 41鍵(F〜A)120ベース 12.9kg HMMLリード MLダブルチャンバー スイッチ 鍵盤部15+マスタースイッチ ベース部7 イタリア最高級アコーディオンメーカー『DALLAPE(ダラッペ)』その中でもアコーディオン三大銘器として名高いモデルが“Super Maestro”(スーパー・マエストロ)です。20年程前のものと思われますが、外観は綺麗で世界の最高水準のダラッペ・サウンドは

          【中古】DALLAPE Super Maestro~今はなき最高級メーカー

          フリーべースとは何か?

          スタンダードベースとフリーベース 一般的なアコーディオンの左手ベース部は「スタンダードベース」といい、ベースボタン(単音)とコードボタン(和音)に分かれたボタンがルート音ごとに規則的に並んでいます。スタンダードベースの単音は1オクターブしか出せません。 それに対してフリーべ―スというのは全ての音が単音で配列されており、音域は4オクターブ以上の音が出ます。一般的なアコーディオンは、ベースボタンとコードボタンの組み合わせにより簡易的に伴奏が付けられることがメリットとされておりま

          フリーべースとは何か?