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蛇腹楽器のちがいまとめ

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アコーディオン、バンドネオン、コンサーティーナ、3種の蛇腹楽器の違いをまとめたマガジンです。
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蛇腹楽器のABC~間違えられやすい3種のちがい-外観編-

この写真の中には「アコーディオン」「バンドネオン」「コンサーティーナ」という3種類の蛇腹楽器が写っているのですが、どれがどの楽器だかわかりますか?? ☝こうやって並べてみると違いがわかりやすいですね。左から「コンサーティーナ」「バンドネオン」「アコーディオン」です。大きさも全体的なフォルムもけっこう違うんですよ。 この大きく分けて3種類の蛇腹楽器、どうしても蛇腹のインパクトから混同されて間違えられやすいのですが、それぞれ別の楽器なんです。「蛇腹がついてるから全部アコーディ

蛇腹楽器のABC~アコーディオン編

アコーディオンとひと言にいっても、よ~く見るとピアノのような鍵盤がついていたりそうでなかったり、ボタンの数も多かったり少なかったり、色々な種類があります。今回はアコーディオンをざっくり分類してみたいと思います。まずは抱えた時に右手側にくる鍵盤部に注目してみてください。 ピアノ式鍵盤アコーディオンピアノ式鍵盤(押引同音) こちらは一番よく見かけるアコーディオンかなと思います。日本のアコーディオンの9割以上を占めるピアノ式アコーディオン。ですが最近はボタン式を始める若い層が増

蛇腹楽器のABC~バンドネオン編

蛇腹楽器の中でも一番運指が複雑で、ひときわ怪しい音色の謎に包まれた楽器です。変わり者の多い蛇腹楽器愛好家の中でも、さらに変わったユーザーさんに好まれているような気がします。バンドネオンにもクロマチック式とダイアトニック式があります。 クロマチック式クロマチック式配列のバンドネオン。リシャールガリアーノさんなど、アコーディオニストの方が演奏しているのを見たことがあります。蛇腹の押引で同じ音が出せるので、演奏時の感覚としてはアコーディオンと近いのかも知れません。音にキレを出した

蛇腹楽器のABC~コンサーティーナ編

蛇腹楽器の中では一番小型でシンプルな音色なのはコンサーティーナです。ダイアトニック配列とクロマチック配列が存在し、押引同音と押引異音が存在します。見た目も音色もかわいいコンサーティーナ、ウッドボディデザインも魅力的です。 クロマチック式:イングリッシュコンサーティーナ クロマチック式のコンサーティーナ。押し引きは同音です。ボタンの配列も規則的で、ピアノでいう白鍵音に対して黒鍵の音がすぐ上(あるいは下)に配置されているので、#(シャープ)や ♭(フラット)の音も出すことができ