人と比べて落ち込むママへ。処方箋は自分の中にあります。【子育てエッセイ】
人と自分はまったく違う生き物だと頭ではわかっているけど、
「あの人はあんなに頑張っているのに自分は全然だめだ…」
「あの人はいつも綺麗にしているのに、自分はいつも同じ格好でだめだ…」
「あの人はこれだけやっているのに、自分はこれっぽちもできない」
そういう気持ちがぐるぐると心の中を巣くっていく。
いつしか、自分がこの世界で一番だめに思えて、しんどくなる。全部がどうでもよくなって、もう嫌だという気持ちになる。
実は、ちょっと前まで私もそうだった。
毎日掃除機をかけている友人宅を見て、我が家は週の半分くらいしか掃除できていないことに自己嫌悪した。
色とりどりのおいしそうな食事を見て、私にはそんなの作れないと落ち込んで。
毎日子どもと楽しそうに外遊びをしている投稿を見ては、保育園に預けていることに罪悪感を抱えたり。
ありとあらゆることを比較して、だめなところを探して、自分自身を指摘しては不幸な気持ちになっていた。
でもね、そんな気持ちがぱっと晴れた言葉に出会った。しかも出所は自分。
トイレトレーニング中の第一子がトイレを失敗してしまったとき、私はこう言ったんだ。
「1回できたからって、ずっとできるわけじゃないんだよ。できなくても大丈夫。できるときとできないときがあるよ。」
と。
できるときとできないときがある。
自分にもこの言葉をかけてもいいんじゃないかと思ったんだ。当たり前のことだし、人にはさんざん似たような言葉をかけているのに、自分自身にはめっきりかけないこの言葉。
自分のできないことにフォーカスしてしまっていたけど、そもそも「できる」と「できない」はきっちり分かれているものでもないと思う。
掃除だって、料理だって、仕事だって「できる」ときと「できない」ときがある。
子どもと上手く関われる日もあればそうでない日もある。
「できる」がずっと続いていなくても大丈夫。できないときがあっても大丈夫。
比べていた比較対象はたまたま「できていた」ときに目に入っただけであって、「できない」ときもあるかもしれない。
そう思ったらたまたまの一瞬だけを切り取って、比較することをしなくてもいいかな~と思えた。
もし、人と比較して落ち込みそうになったら、自分が小さな子どもだったらと考えてみて。
きっと、自分自身が心強い言葉を自分にかけれれるよ。
明日もいい1日になりますように。
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