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同じ疲労度なら満足度の高い方を取る【子育てエッセイ】

1歳児の第二子ちびにーくんは、キッチンが大好きで、触ってほしくない調理器具を引っ張り出して真剣に遊ぶ。最近のお気に入りはピンク色のトングだ。

君、小麦粉と卵にアレルギーがあるんだからやめてよ。と、母は心の底から思う。

でも、何度静止しても突破するし、言い聞かせても全然響かず引っ張り出すし、キッチンの扉に付けたチャイルドロックは破壊する。勧めたおもちゃは秒で捨てられる。無念。

まさに、怪獣だ。1歳児は言葉の通じない怪獣。



イライラ~とする自分を認識しながらも、私には私に2つ選択肢を提示した。

①調理器具で遊ぶちびにーくんを強制終了させ、調理器具を片づける。

②キッチンばさみやピーラーなどの手が切れる可能性のある調理器具以外なら、自由に遊ばせてあげる。

ちなみに、どちらをとっても、後片付けはそこそこ大変だ。笑


どっちにしろ疲労度合が変わらないなら、と思って私は第二子の満足度の高い②を選択した。ちなみにキッチンはさみやピーラーは一応手が届かない場所においてあるけれども、ちびにーくんが明けたキッチン扉からアクセス可能なため没収した。



第二子は、キッチンの扉から菜箸を出し、私のお弁当箱、第一子のお弁当箱、第二子のお弁当箱を並べ、おたまを引っ張りだし、なんと食べる真似をして遊んでいた。いただきますの挨拶のつもりか、手をぱっちんしている。

そして、お気に入りのくまちゃんのぬいぐるみをおたまでつついていた。まるで、食べさせているかのように。

見立て遊びは1歳過ぎからできるけど、でもちびにーくんはまだごっこ遊びができる月齢ではない。だから、この「ごっこ遊び」のようなことをしているちびにーくんにとても驚いた。偶然かもしれないけど、私には1歳3ヵ月の赤ちゃんが赤ちゃんなりに考えてごっこ遊びしているように見えた。



気が済むまで遊んだら、自分からキッチンを去って行った。

おかげで私は叱ったり、無理矢理遊びを中断してちびにーくんを泣かせることもなかった。散らかったキッチンを片づけて掃除する労力は変わらないけど、心に残ったのは子どもの成長をじっくり見守ることができた充足感。



毎日が忙しく、矢のように過ぎてしまう。
今回のような選択を毎回取ることはできないけれども、その割合を増やす努力はしていきたい。

同じ疲労度なら、満足感が高い方を選ぶ。

余裕があるときだけでも、この選択を取ることは、きっと親にも子どもにもHappyに繋がるからね。




明日もいい1日になりますように。


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