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どんな過去も美化して保存する

「時間を戻して、もう一度やり直したい」「なんでこんなことをしたんだろう」「恥ずかしい」「自分の人生に泥を塗るようなことを…」

人生の分岐点のようなタイミングも然り、日常でも「あんなこと、言わなきゃよかった」と、自分のした行動をひどく後悔するときがありませんか。もしかしたら、「なんで、あんなことしたの」「あの言い方が気に入らない」という怒りの場合もあるかもしれません。苦い過去、経験、負の感情に包まれた出来事。

仕事の帰り道、眠る前。後悔や不満が頭の中を駆け巡り、そのことばかり考えてしまって、いつの間にか眠る時間を過ぎてしまう…なんてこともあったり。

私もこれまで、ベッドの上でモヤモヤする出来事を回想し、感情を吐き出すだけ吐き出して、そのまま眠りに落ちて次の日を迎えたり、逆に考えすぎて眠れなくなり、すがるようにブルーライトの力(携帯)に頼ることもありました。(てへ。私にもそんな日がたくさんありました~)そんなことをしても、よくならないことを分かっていながら。

ですが、コーチングを学び、実際にセッションをしていくなかで、私の日々の在り方や生き方が私と関わる人たちの人生の満足度や広がり、深さに影響すると気づき、「完璧を目指そうとしなくていいから、とにかくその日をハッピーに生き切ろう」というマインドに変わっていきました。

この"ハッピー"というのは、頭で幸せになろうなろうとするのではなく、心と身体で感じる充足感。今あるもの、起きていることを心で感じ、ありがとうと言葉を添えること。

これは、朝起きて太陽の日の光を浴びること、淹れたてのコーヒーを口にすること、大切な人が今日も生きていること、心臓が今も止まらずに動き続けていることなど、歓びをもたらしてくれるものもそうですが、

人から厳しいことを言われたり、家の中に大きな蜘蛛が出て怖い思いをしたり、携帯を連続して落とし、仕事で納得のいかない終わり方をしても得られる幸せです。「そこにはどんなメッセージがあるのだろう」と、探究し、気づくことも、自分の人生に深みと発展、成長を与えてくれる違った角度の幸せ。

そして、これらの幸せを感じることを大切にし始めてから、世界を見る目や物事の切り取り方がポジティブなものへと変わり、物事の明るい側面を見つめられるようになりました。

「なんだ、出来事に良いも悪いもなくて、あくまでもことが起きたにすぎないんだ~」「目の前の現実は、私が創り出したものなんだな~」「同じ時間を過ごすなら、美しくて、明るい方を見ていたいな🎶」と。

これは、負の感情に蓋をしたり、悲しさや怒りを感じてはいけないと抑制し、常にポジティブにいることを強制するものではなくて、意識の向ける方向を少しずつ、綺麗だな、美しいなと感じるところへ向けていくイメージで、光のあてる場所を変えているだけ。感情そのものは、自分が自分として生きている証なので、悲しいときは悲しんでいいし、怒りもそのまま感じていい。

ただ、ひとしきり感じきったあとにつける、出来事に対する最終的なラベルは、美しさや明るい側面をハイライトにして、「私の身に起きてくれてありがとう」と添えた上でファイルに保存するようにしていて、そうすると

その出来事はもうやってこないか、似たようなことが起きても、その中に光や美しさがあると知っているので、出来事を違う角度や高さから捉えられるようになり、「前は悩んでいたけど、今は何とも思わなくなったなあ」と強さを与えてくれるものになる。土台を支えてくれる経験になります。

どんな過去も美化して、保存する。大切な誰かを亡くしたときも、仕事で失敗と思えるようなことがあっても、恋人に振られても、人の輪のなかに入れなかった過去があっても、それはすべて私に気づきと成長を促し、自分を支えてくれるものと信じて。


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