ゴチャゴチャした街が好きだ――書評「コンスピチュアリティ入門」
「コンスピチュアリティ」とは、陰謀論とスピリチュアルを合わせた造語というが、もともと両者に境界線などない。共産主義も自然食もホメオパシーもシュタイナー教育も陰謀論も、みんな同じ人がやっているということは、この界隈に立ち入ったことのある人間なら、誰もが知っていることである。
カルトと呼ばれる人たちもそうだ。共産主義とカルトは「遠い」と思われがちだが、実際のところは、同じ町内の一丁目と二丁目の違いでしかない。
この本の中にも、陰謀論とスピリチュアルの接近は「新しくも、驚くべきこと