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ドイツ語の学習手帳

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僕なりのドイツ語の勉強法や文法に関する記事をまとめています。良ければ読んでいただければ嬉しいです。
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#語学学習

【ドイツ語】胸の谷間とお尻の谷間

【ドイツ語】胸の谷間とお尻の谷間

また下品なタイトルですみません。

ドイツに住んだことのある方なら「あるある」だと思うのですが、
男性が前かがみになったとき、ズボンがずり下がり、
ズボンどころか下着まで下がって、お尻が見えてしまう光景。

休みの日に車の手入れをしているお父さんとか、スーパーで少し奥まったところの物を取るお兄さんとか、見るつもりはなくても目につきます。

最初見た時はギョッとしました。「ベルトしてないの?」って。

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【ドイツ語】steigen ≠「登る」

【ドイツ語】steigen ≠「登る」

こんにちは!
「steigen」というドイツ語の動詞を「登る」という意味で覚えている人、多いのではないでしょうか?
僕もその1人です。

ですが、これは「steigen」の持つ意味の一部しか表していないんです。

「steigen」の意味は、「高低差のある場所を移動する」です。

つまり、「低いところから高いところに移動する」と、「高いところから低いところに移動する」の両方を表す動詞なのです。

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【ドイツ語】ich freue michはなぜ「mich」が必要?

【ドイツ語】ich freue michはなぜ「mich」が必要?

ドイツ語で、「あなたの訪問を楽しみにしています」と言いたいときは、

Ich freue mich auf Ihren Besuch.

という風に言います。
(「auf」か「über」かについては、またの機会に記事にします。)

ここで、日本語では目的語が「あなたの訪問」なのに、
ドイツ語の目的語はなぜ「mich」なのか、と不思議に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?

これには「fre

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【ドイツ語】格があって大変と言うけれど

【ドイツ語】格があって大変と言うけれど

「ドイツ語の難しさ」の理由として、「格変化があって難しい」はよく聞かれます。

実際、格変化を覚えるのはひと苦労ですし、慣れるまでにも時間がかかります。

ただ、ドイツ語の場合、格変化をするのは冠詞や形容詞で、名詞自身はそこまで変化をしません。

強いて言えば、単数2格(男性と中性のみ)と複数3格に格変化を表す語尾が名詞につきますが、言ってしまえばそれだけで、名詞だけを見ても何格かは分かりにくいの

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下ネタに聞こえるドイツ語

下ネタに聞こえるドイツ語

下品な話ですが、ドイツ語学習者として知っておいた方が良い話なので、今回はこのテーマで記事を書こうと思います。
苦手な方はどうかブラウザバックでお願いします。。。

日本語、ドイツ語からそれぞれ、1つずつ。
まずは日本語。

意外や意外、その単語は「もしもし」です。

僕たち日本人が当たり前のように使う表現「もしもし」ですが、
日本語を知らないドイツ人の前で使うとビックリされるかもしれません。

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【ドイツ語】「wo」≠「どこ」

【ドイツ語】「wo」≠「どこ」

ドイツ語には、日本語の「どこ」に相当する単語がありません。

そんなバカな、と思われるかもしれませんが、まずは次の文をご覧ください。

「日本の首都はどこですか?」

日本語話者はこの文を見ると、
「日本の首都は何という名前の都市か」と聞かれていることが分かります。

何を今更、と思われた方、もう少しだけお付き合いください。

それでは、この文をドイツ語に訳してください。

この質問に首を傾げる方

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ホットなはずのアイスココア

ホットなはずのアイスココア

こんにちは。
日本や南欧で暑い日が続く中、ドイツは7月後半~8月半ばまで、時に夜中の気温が一桁に落ち込むほど異様に涼しい日が続いていました。それもようやく終わり、また今週末からは30度を超える暑い日が戻ってくるようです。

さて、暑い日や寒い日、という話をしていて思い出した一つの話があるので、今日はそのことについて書こうと思います。

イタリア人やフランス人、スペイン人など、ラテン系の言語を話す人

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〔ピンと来ないドイツ語【2】〕dafür sorgenって何ぞ

〔ピンと来ないドイツ語【2】〕dafür sorgenって何ぞ

こんにちは!
今回は、ドイツ語でよく出てくるわりに独和辞典の訳語がイマイチピンと来ないシリーズ第2弾として、「dafür sorgen」を見ていきたいと思います。

まず、「sorgen」を小学館独和大辞典で調べてみましょう。

このような感じです。

僕が特にこの動詞でよく使うと思うのは「3.(~を)引き起こす、もたらす」という意味です。

確かにこの訳語は、独和大辞典にある以下の例文では使いや

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単語学習のコツ

単語学習のコツ

こんにちは!
今回は、何度も書いている「単語学習」というテーマの中で、使える語彙を増やすためのヒントについて書こうと思います。

単語学習で陥りがちな落とし穴は、「単語コレクターになってしまう」こと。

語彙量は確かに語学力を測る一つの重要な指標ではありますが、語彙ばかり増やして、それを使いこなせないと、使わない物を部屋の中に大量にため込んでいる感じで、効率が悪くなってしまいます。

使えるように

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〔ドイツ語〕「mittlerweile」の使い方

〔ドイツ語〕「mittlerweile」の使い方

こんにちは!
今回は、ドイツ語の副詞「mittlerweile」の使い方について紹介しようと思います。

この「mittlerweile」は、独和辞典では次のように書かれています。

しかし、「その間に」や「そうこうするうちに」は、いざドイツ語を日本語に訳してみると、何だかおさまりが悪いのです。

以下の文は、ベートーヴェンの交響曲第9番、いわゆる「第九」が、日独交流、特に鳴門市とリューネブルク市

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【ドイツ語】漢字で覚える前つづり:er【始/化/得/死】

【ドイツ語】漢字で覚える前つづり:er【始/化/得/死】

こんにちは!
今回は、ドイツ語前綴りの中から、非分離前綴り「er」を見ていこうと思います。

「er」という形をしている前綴りには様々なものがありますが、その中でもよく目にする3つのものを取り上げてみることにしました。

1.「始」のer:動詞が示すものが、「今始まる」という意味

よく使われるのがこの「始まり」を表す「er」です。
本動詞(前綴りerを取った動詞の残りの部分)が示す動作が、まさに

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〔ドイツ語〕冠詞の使い方を勉強しませんか(4)

〔ドイツ語〕冠詞の使い方を勉強しませんか(4)

こんにちは!本日もお疲れ様です。
今回も引き続き、ドイツ語のニュース記事を題材に、ドイツ語の冠詞の使い方を見ていきたいと思います。

テキストは前回に引き続き、ドイツの定番ニュース番組「ターゲスシャウ(Tagesschau)」からです。

〔von der Risikoliste gestrichen werden〕
➡「リスク地域リストから削除されている」
 文脈で使い分けが必要な表現です。ここ

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〔ドイツ語〕冠詞の使い方を勉強しませんか?(3)

〔ドイツ語〕冠詞の使い方を勉強しませんか?(3)

こんにちは!
今回も引き続き、冠詞の使い方について、実際のドイツ語のテキストを通して見ていきたいと思います。

今回も出典は、ドイツの定番ニュース番組「ターゲスシャウ(Tagesschau)」からです。

〔Die Bundesregierung〕
➡「ドイツ連邦政府」
 これは、ほぼ定型表現と覚えて良いと思います。もちろん、「eine Bundesregierung」も言えなくはないですが、ここ

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冠詞の使い方、勉強しませんか〔ドイツ語〕

冠詞の使い方、勉強しませんか〔ドイツ語〕

以下、ドイツのニュース番組「Tagesschau」からの引用です。

Kabinett billigt umstrittenen HaushaltWeil die geplante Rekord-Neuverschuldung nicht komplett für die Corona-Kosten benötigt wird, verlagert Finanzminister Lindner 6

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