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古典文法解説/係り結び

古典文法解説/係り結び

─── 目 次 ───
☆解説
☆百人一首での用例
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☆解説

Wikipedia から引用 ───
係り結び(かかりむすび)とは、主として奈良時代から平安時代の日本語に見られる言語現象であって、文中に特定の助詞(これを係助詞という)が現れたとき、それに呼応して文末の活用語が特定の活用形となる現象を言う。
係助詞と活用形の呼応関係を強調するとき係り結びの法則ともいう。
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「ぞ」  (強意)
「なむ」(強意)
「や」  (疑問・反語)
「か」  (疑問)
結びが連体形

「こそ」(強意・逆説)
結びが已然形

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☆百人一首での用例

 (少しずつ追記します)

※ 間違いが
  ありましたら、
  ご指摘ください

05 猿丸太夫

4句:声聞く時ぞ
5句:秋は悲しき

強意の係助詞「ぞ」
+形容詞「悲し」の連体形
「ぞ・・・しき」
で、係結び

06 中納言家持

5句:「夜ぞふけにける」
   「ぞ」は、強意の係助詞
   「ける」は詠嘆の助動詞
   「けり」の連体形
   「ぞ・・・ける」で
   係り結び

14 河原左大臣
3句:末尾の「か」が欠落
   4句「し」と合わせて
   係結び

23 大江千里
2句:ちぢにものこそ
3句:悲しけれ
    「こそ」係助詞
    動詞「悲し」
    の已然形
《まさに様々なものが
  悲しく感じられる》
と訳す。


27 中納言兼輔
4句:いつみきとてか
5句:恋しかるらむ
  「か」係助詞
  +推量の助動詞「らむ」
    の連体形


39 参議等
4句:あまりてなどか
5句:人の恋しき
疑問の係助詞「か」
+形容詞「恋し」の連体形
「か・・・しき」
で、係結び


40 平兼盛
4句:ものや思ふと
   「や」係助詞
  +ハ行四段活用「思ふ」
    の連体形



41 壬生忠見
下の句:人知れずこそ
    思ひそめしか
   「こそ」係助詞
   +過去の助動詞「き」
    の已然形
《誰にも知られないように
 秘めて思い始めていたのに》



65 相模
67 周防内侍
5句:名こそ惜しけれ

80 待賢門院堀河

5句:「ものをこそ思へ」
   「こそ」係助詞
   +「思ふ」の已然形
   係結び


86 西行法師
2句:月やはものを
3句:思はする


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【古典文法/係助詞の解説】



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