中納言家持が百人一首に残した作品は?
中納言家持が百人一首に残した作品は・・・
─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆本歌取り
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
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☆作品
♪ 鵲の 渡せる橋に 置く霜の
白きを見れば 夜ぞふけにける
読みは、
♪ かささぎの
わたせるはしに
おくしもの
しろきをみれば
よぞふけにける
です。
☆意味
鵲の (かささぎが)
渡せる橋に
(天の川に掛け渡す橋。
その橋のように見える
宮中の階段に)
置く霜の
(霜が降りている)
白きを見れば
(その霜の白さを見ると)
夜ぞふけにける
(夜が更けたナァと思う)
これは、中納言家持が、宮中で宿直(とのい)をしていたときの歌です。
※宿直(とのい)
☆文法解説
1句:「鵲の」
主格の格助詞「の」
「鵲が」
2句:「渡せる橋に」
「渡す」の已然形
「る」完了の助動詞「り」の連体形
「に」は、格助詞
3句:「置く霜の」
「置く」の連体形
主格の格助詞「の」
4句:「白きを見れば」
「白し」の連体形
格助詞「を」、
連体形に接続
「見る」の已然形
「ば」は順接確定条件の
接続助詞
5句:「夜ぞふけにける」
「ぞ」は、強意の係助詞
「更け」は「更く」の
連用形
「に」は完了の助動詞
「ぬ」の連用形
「ける」は詠嘆の助動詞
「けり」の連体形
「ぞ・・・ける」で
係り結び
☆鑑賞
鵲という鳥は、七夕の夜に大空の天の川に羽を広げて橋のようにして、
織姫と彦星を会わせてあげる手助けをするのだそうです。
その鵲の渡した橋と宮中の階段が似ていて、その階段に霜が降りている。
※冒頭の画像をご覧ください
それを見て、中納言家持は「夜が更けた」と思ったそうです。
★かささぎ
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★七夕
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☆出典
★新古今和歌集
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