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崇徳院が百人一首に残した作品は?

崇徳院すとくいんが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆序詞
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 瀬をはやみ
  岩にせかるる
  滝川の
  われても末に
  逢わむとぞ思ふ

です。

読みは、

♪ せをはやみ
  いわにせかるる
  たきがわの
  われてもすえに
  あわとぞおも

となります。

太字二カ所が変わります。

これは恋の歌です。


☆意味

瀬をはやみ
   (川の浅瀬の流れが
        速いので)
岩にせかるる
   (岩にせき止められる)
滝川の (滝のような急流が)
われても末に
   (2つに分かれても
       その先では)
逢わむとぞ思ふ
     (また1つになる)

☆序詞

上の句
「瀬をはやみ
 岩にせかるる
 滝川の」が、
下の句の「われても」を引き出す


☆文法解説

1句:《はやみ》

2句:「るる」受身の助動詞

3句「滝川」は、「男女の仲が急流のように激しい」ことの意味も含んでいます。

4句「われても」は、川の流れが岩によって2つに分かれることと、
男女の仲が引き裂かれることの2つの意味を含んでいます。

5句「逢わむとぞ思ふ」は、2つに分かれた川の流れがまた1つになることと、
男女が再び逢うことの2つの意味を含んでいます。
「む」推量の助動詞
意志を表す

「ぞ思ふ」
係結び


☆鑑賞

川の浅瀬の流れが速いので、
岩にせき止められる滝のような急流が、
2つに分かれても、その先ではまた1つになる。
その急流のように、激しく愛し合う私たち2人は、
邪魔をされて引き裂かれようとも、また逢おうと思う

若き日の崇徳院の恋を邪魔して、2人の仲を引き裂こうとしたのは、
一体、誰だったのでしょう?

☆出典

詞花集しかしゅう』恋・228

★関連動画


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