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縄文系王族!ナガスネヒコの血脈を誇りにする秋田氏 ~世界最古の縄文文明~

昨日の続きです。

今から約2000年前、初代・神武天皇は九州で兵を挙げ、その後、近畿地方にやってきます。しかし近畿地方にはすでに一帯を治めていた王族がいました。それがナガスネヒコと、ニギハヤヒ。



・ナガスネヒコと神武天皇が激突した、生駒山 ~生駒神話~

熊野口伝では、ナガスネヒコは和歌山県の紀の川下流にいた土着の種族で、一説には、出雲系で、コトシロヌシの血を引いているとも? 

そしてニギハヤヒは(大きな行政組織の)顧問をして、ヤマトに入る前は、藤白(和歌山県海南市)にいました。
ニギハヤヒはナガスネヒコの娘(三炊屋媛)と結婚して、子供もいましたが、ナガスネヒコの勢力拡大に伴い、ニギハヤヒはヤマトに移ります。

神武天皇は最初、熊野の海から近畿地方に入ろうとします。
しかし熊野の先住民族の猛攻に敗北し失敗。この戦いで、神武天皇の兄の五瀬命( いつせのみこと)は命を落とします。

海上からの近畿入りを失敗した神武天皇・・。そこで今度は、陸上から近畿地方入りを果たし成功します。そして神武天皇と、ナガスネヒコを中心とする先住民が衝突したのが、生駒(いこま)山。

生駒山は、奈良県生駒市と大阪府東大阪市との県境にある標高642mの山。そして神武天皇と、ナガスネヒコとの激突が書かれた神話が、今も生駒に残る、生駒神話です。

http://ikomashinwa.cocolog-nifty.com/ikomanoshinwa/2019/10/post-fa568c.html

この生駒神話では、神武天皇側でなく、先住民のナガスネヒコ側から、神武東征を書いており、正史とは違って、争いを好まなかった縄文の歴史を今も伝えています。

・飛騨族の天孫降臨によりはじまったヤマト王権 ~日本誕生~

飛騨口伝では、ニギハヤヒと、神武天皇の祖父にあたるニニギ尊は飛騨出身です。また、ニニギ尊とニギハヤヒは飛騨王朝の王子で兄弟。
そうすると、ニギハヤヒと神武天皇は同族になります。

神武天皇が近畿入りを果たした際、ニギハヤヒは妻の父であるナガスネヒコではなく、同族の神武天皇を選び、ナガスネヒコは敗北。
そしてニギハヤヒの協力もあり、神武天皇が近畿地方一帯を支配下に置きます。その後、神武天皇が即位し、ヤマト王権が誕生・・。
これが飛騨族の王子たちの天孫降臨により始まった「日本」の始まりです。

その後、生駒山で敗れたナガスネヒコは、東北に落ちのびます。一説には、妻の父を殺すのに忍びなかったニギハヤヒにより、こっそり逃がされたとも??


・東北に移ったナガスネヒコと子孫たち ~秋田氏~

その後、東北地方に落ちのびた縄文系王族のナガスネヒコたち・・。
ナガスネヒコの子孫には、安東氏がおり、安東氏からは秋田氏が生まれます。名前の通り、秋田氏は、秋田県の地名のもとになった氏族で、江戸時代は東北地方を治めていた藩の一つでした。

明治時代に入り、廃藩置県で「藩」制度が明治政府によって廃止されると、秋田氏は「子爵」を賜り、その家系は現在まで続きます。
近世大名として明治を迎えた秋田氏は、、いわば朝敵であるナガスネヒコを先祖に堂々と明記し、天皇家より古いということを誇りとしていました。

秋田氏の家系をさかのぼると、先祖に由来する「伊駒(いこま)姓」があります。ナガスネヒコと神武天皇が衝突した、生駒(いこま)山。
この生駒山での激突から、神武天皇に敗れ、ナガスネヒコは東北に逃れます。
そして、この生駒という姓が、ナガスネヒコが先祖であるという、秋田氏の血統の正統性を伝えているように感じます。


・天孫降臨以前の先住民の誇り、秋田氏。

この秋田家に興味深い話が残っています。
明治になって華族になった秋田子爵家が、ある時、宮内庁から系図を求められます。その際、「ナガスネヒコが秋田氏の先祖となっているが、これで本当に良いのか?」と、聞かれたというのです。

秋田氏の祖先は、ナガスネヒコとも、ナガスネヒコの兄とも言われています。そして宮内庁としては、天皇を頂点とする明治政府の華族が、「ナガスネヒコの子孫では困る」、ということ・・。
ナガスネヒコは、約2000年前、生駒山で神武天皇と衝突した人物。
つまりナガスネヒコは朝敵だと、宮内庁は言いたかったのかもしれません。

しかし、この宮内庁の問いに対して秋田家の答えは見事でした。

秋田氏は宮内庁の問いかけに対し、「初代・神武天皇の天孫降臨より、古い家系は出雲と、秋田氏のみ。われわれ秋田氏は、このナガスネヒコの家系であることを誇りにしている」と答えた、という記録が残っています。

「恐れながら当家は神武天皇御東征以前の旧家といふことを以て家門の誇りといたしてをります、天孫降臨以前の系図を正しく伝へてをりますものは、憚りながら出雲国造家と当家とのみしか無いのでございます」 
           ~宮内庁の問いかけに対する秋田氏の返答 ~

「安日長髄」を家祖とする秋田氏の衝撃的な系譜2  
http://fujisakipr.blog136.fc2.com/blog-entry-238.html?sp

何だかすごいです・・。

縄文後期から約2000年たっても、いまだナガスネヒコの子孫であることを誇りとする秋田氏。その血統は宮内庁も認めることとなります。
初代・神武天皇の天孫降臨により東北地方に追いやられた縄文系王族。その血脈を受け継いた秋田氏は、いまだナガスネヒコら縄文系民族の誇りを持っているということなのかもしれません。

現在の日本を形作ったのは、天孫降臨と言われています。
天孫降臨は、飛騨王朝から始まったとも? ヘブライ人により行われた??など、いろんな説があります。
しかし飛騨もヘブライも、元をたどると、縄文に行き着きます。

そして日本の縄文は、世界的に一番古い国家と認められているんです。
先日、quoraの記事で興味深いものがありました。
quora(クォーラ)は「世界中の知識を共有し、その知識を広め深めること」を使命とした無料コミュニティ・サイト。なんと、フェイスブックの創始者が新しく作ったサービスで、グーグルのIDでログインできます。

そのクォーラをたまたま読んでいたら、歴史の記事で、「世界で一番古い歴史を持つ国は日本であり、日本は最古の国家」であることを、アメリカの「CIA」のデータベースとWikipedia、そしてギネスブックが認めていると書かれていて驚きました。

「CIA」は、アメリカの中央情報局Central Intelligence Agencyの略称。縄文にCIAが登場するとは思っていなかったので驚きました。。


話は戻って、海外でも世界最古の文明と認めれている日本の縄文。縄文文明は、約一万五千年前から存在したと言います。
その縄文はどのように栄え、どのように衰退していったのか?
そして今の日本は、どうやって形づくられていったのか? 

調べれば調べるほど、謎が深まる縄文・・。
天孫降臨もそうですが、世界最古の文明である縄文には、まだたくさんのミステリーが隠されています。


◇ ◆ 参考文献・サイト ◆ ◇

・ナガスネヒコの子孫・秋田氏の誇り






本だけでなく、実際に現地に行ったりして調べていますが、わからないことが多いです。だからこそ魅かれる縄文ミステリー!縄文の謎解きははじまったばかりです。(*ᴗˬᴗ)⁾⁾💕ペコリン