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健康、時間、そして金。

最近、自己啓発の類の本を二冊読んだ。
「DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」、
「手放す練習 ムダに消耗しない取捨選択」の二冊だ。
後者は特に良かったが二冊とも今後の人生を生きていく指針として考えるきっかけとなった。

昨今、NISAやiDeCoといったサービスが始まったこともあり日本でも貯蓄や投資のブームが到来している感が少しある。
私もそれに乗っかった一人だ。
高校と大学の奨学金を借りていることや親に楽をさせたいと思ってお金について学び始めたのがきっかけだ。
また将来に対する漠然とした不安感や自分の無力さからお金持ちになるには自分はコツコツ節約や投資をして成り上がるしかないと思っていた。

でも今の考えは違う。
もちろん貯金や投資は継続している。
そもそも奨学金を返さなければならないからバイトも貯金もする。

世の中結局金だとか、金じゃないとか言うが私は後者の考えだ。
確かに現代じゃ金がないと飯にありつけないし服だって買えない。
食わなきゃ飢え死にするし、裸じゃ捕まるし冬は凍死だ。
私が言いたいのは最低限で暮らせばいいということだ。
もちろん趣味や嗜好は我慢する必要はない。
いらないものは徹底的に排除し大事なとこに全力投球、そんなイメージだ。
そうすれば多くの無駄を省くことができる。

人にもよるがその場合、大してお金はかからないことに気づく。
お金は手段であり、一つのツールに過ぎない。
だけど多くの人はお金に固執しすぎだ。
金がないから働いているのか、働いているから金がないのかわかっていない人が多すぎるのではないか。
大学生ながら生意気にそう思っている。

私なら週休二日でサラリーマンをするぐらいならフリーターかアルバイトで時間と健康を優先する。
少し前、飲食店のバイト先の子が、二十歳過ぎて就職せずにバイトで生活している人を見て「あーなったら終わりだと思ってる」とか言っていた。
恥ずかしながら当時は私も少しその意見に賛同していた。

そいつもそうだけどみんな、就職しないと生きていけないと思っている。
あるいは世間体で公務員や儲かっている企業で働くのがよしとされているからフリーターやバイトで食っている人がゴミカスみたいに見えているんだろう。
あくまで個人的な意見だけど髪をガチガチに固めてスーツ着て、疲れた顔で満員電車に揺られて、そんな人生こそゴミカスだと今は思っている。

仕事に忙しくしている奴ほど金がないんじゃないか。
別に貯金や投資を始めるべきだと言いたいわけじゃない。
本当の自分と向き合って、本当に大切なことに時間と金を使うべきだと言いたいのだ。
気づかない人は何を言っても無駄だしわかってくれる人だけで構わないが世の中そんな空気を読むやつばっかりだ。
うんざりする。
空気は感じるけど読まない。
それでいいと思う。
もっと世界に、というか社会に抗うべきなんじゃないか。

話が少し脱線した。
結論を先に言ってしまうが、人生を豊かにするには健康と時間が重要である。
そしてこれまで漠然ととりあえずお金を増やすにはどうすればいいかを考えてきたが、どうやって貯めた金を使うかが鍵になる。
死ぬ直前のときに巨万の富があっても仕方がない。
そんなの無駄に働いて人生終えるのと同じだ。

お金は「人生をより豊かにするための道具」に過ぎない。
だけどそれを存分に使うための健康な身体と時間がないとお金なんてただの数字だ。
いつリタイアするかにもよるが普通のサラリーマンじゃパラドックスが発生すると私は考えている。
第一、働いて帰ってきて自炊する気力なんて絶対にないし、朝運動する習慣を身につけるのだって至難の業だ。
定期的に自然に触れ合ってリラックスする時間だって十分に確保できない。

少なくとも私はそんな生活絶えられない。
私のバイト先の店長も良い例だが、一時期、40日連続で出勤したりしていた。
それじゃまるで働くために生きているようなもんだ。
違うだろ、生きるために働くんじゃないのか。
なんでみんな平気でそんなことできるんだろう。
常々そんなことを考えている。

店長だけじゃなくておばさんだってそうだ。
週5〜6日ロングで働いて、人がいなきゃその時間に入って。
土日はよく混むし、3〜4時間こなすだけだってかなりきつい仕事だ。
それをほぼ毎日長時間やっているんだから感心する。
そりゃ、機嫌も悪くなるわな。

でもそういう人たちって多分それ以外選択肢がないんだと思う。
子供がいる人は別として、それが当たり前で生活スタイルを変えたり自分を見つめ直すきっかけが今まで作れなかったんだろう。
「何も考えないで生きるって怖い。」
純粋にそう思った。
でもどうせそう言う人たちに限ってタバコに金払ってたり大して大事じゃないことに金使ってるんだ。
働かないと金がなくて、働いてるから時間がなくて、時間がないから趣味も楽しめないし、健康も遠のいていく。

また話が脱線してしまった。
要するにもっと自由であるべきだ。
働き過ぎってほんと勿体無いことだと思う。
もっと自分と向き合うためだったり、大切な人と過ごすために時間を使うべきだし、そのために自由になるべきだ。
働いて人生終わるなんて嫌だろう。
だったら自殺する。

時間を手に入れて健康になって余裕ができたら必要な分だけ稼げばいい。
世の中には優先順位がある。
私の優先順位としてはタイトルのように、「一に健康、二に時間、そして金だ」。
物理的に金で健康と時間を買うことはできない。
でも健康な体と時間があれば金は稼げる。
先にも述べたように「金は人生をより豊かにするための道具」に過ぎない。

あと金を使うタイミングも非常に重要だと言うことも学んだ。
ここが結構難しくて、旅行とか珍しい経験にお金を使うならある程度まとまった金が必要だ。
さらに旅行はなるべく若いうちにいくのが賢明だ。
年をとってあちこち歩くのは難しいし健康体じゃないとできない遊びは多くある。
でも若いうちからまとまった金を用意するのは難しい。
ここが矛盾しているのだ。
年齢によって健康と時間と金は上下する。

これらは各自で議論すべき問題点だ。
必要最低限の暮らしができれば良いのであればそんなに働く必要はない。
少し贅沢な遊びがしたいなら程々に働いて貯蓄すべきだ。
でもタイミングを逃すと身体は老いるし周りの環境も変化する。

今の自分の結論としてはとにかく健康に金と時間を注ぐつもりだ。
具体的には食事に投資をして筋トレや散歩に時間を使う。
それだけでは時間が余るので自分と向き合う時間を多くして思考の幅を広げるつもりだ。
またそこそこ貯蓄を頑張って最速で奨学金を返還し、30〜40代までにある程度まとまった金を用意して多くの経験をしたい。
活発な時期を逃しては多分経験できることが減ってしまう。
だから若いうちに多くの場所へ足を運ぶつもりだ。
その後はゆったり田舎で暮らしたい。
自由な働き方で。

幸いまだ私には母親と、祖父母がいる。
でも自分より早く亡くなる可能性が高い。
だから友達よりは家族との時間を優先したい。
母親は自営業なので私も大学卒業後、そこで一緒に働く予定だ。
さっき世の中には優先順位があると言った。
優先すべき物事の順番を間違えると取り返しがつかない。
壺の中に先に砂を入れてしまうとそこに大きな岩はもう入らないように。

だからあなたも今、誰と過ごすべきか。
いつ何にお金を使うべきか。
何が自分にとって本当に大事なことか。
それらを日々試行錯誤し、ある程度計画を立てることが重要だ。
世界の変化は止められない。
早く対応したほうがそれなりの対処ができるはずだ。
全部、決めるのは自分だ。


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