未来を悲観する人へ
姪っ子(中3)の不安
年末年始、帰省した際、中学三年の姪っ子と将来の話をした時、将来への不安を口にしていました。
どうなるかわからない未来、特に女性の場合は、考えれば考えるほど不安になるのは仕方ありません。女性は安定を求める生き物ですから。
ましてや、まだ中学生で社会人になった自分を想像する方が難しいです。それでも、将来的なことや進路を考えなければならなくなった今、考えるほど不安になるんだそうです。
きっと誰でもそのような経験や未来に不安を覚えることはあるのではないでしょうか?もちろん、楽観的に考えて、未来に希望を見出すこともできると思いますが、分からないことを考えて答えが出ないことは、どれだけ考えても不安しか残らないのかもしれません。
だったら、考えるだけ無駄なんですが、考えなければならないのが、今の学校教育です。
姪っ子との会話で話したことと、その後見出した答えを、今回のコラムにしていきます。
未来は不確かなもの
未来は、そうそう予測できるものではありません。遠い未来ほど、不確定です。なのに人は、未来のことを知りたがるし、占ったり予想したりします。
未来が不確かだからこそ、占いは儲かるし、悪くいえば何とでも言えます。それを良いことに、有る事無い事を言ったり、それらしいことを言う宗教もまかり通ります。不確かだからこそ、いかようにもすることができます。
占いや宗教は、不安を煽ったり、不安を埋めるのが仕事だったりするのですが、『笑うせぇるすまん』というアニメでは、名刺に「心の隙間埋めます」というキャッチコピーが書かれており、喪黒福造さんに目をつけられた人は、結局、心の隙間を埋めるために暴走し、破滅するように描かれています。
子供の当時に見ていた時は、漠然と恐く見えていましたが、大人になった今観ると、なんとも絶妙に人の欲や不安を見事にコントロールしているなぁと実感します。考えるだけ無駄な未来への不安を募らせすぎると、喪黒福造のような人に付け込まれるかもしれません(^^;
何歳からでもやり直すことができる。
姪は、「やりたいことは早く見つけて早く始めた方がいいでしょ?」と言いました。確かにそれはそうです。そして、以前の私も、それが理想的だと思いました。
しかし、私自身、今の仕事も自分がやりたくて見つけたものではなく、運とご縁とタイミングによって、巡り会うことができました。そこに早いも何もありません。
それに、私の知り合いで、60歳にして起業し、年商1千万になった方がいます。その方は、それまで様々なセミナーや研修などに行き、散々お金を掛けてきましたが、それで稼ぐことはありませんでした。しかし、60歳のある時、その無駄だったようにも見える様々な経験を生かして、起業・副業のコンサル・コーチを始めたんです。
以前、【『劇場版コード・ブルー』田所部長のメッセージこそ「道楽の極意」】というコラムを配信しましたが、「遠回りをしたからこそ、得たものがある」と言えます。その方も、60歳まで遠回りしなければ、今の立場はありませんでした。早く始めることも一つですが、寄り道したり、道草して遠回りのように見える「近道」という可能性もあるかもしれません。
物事を始めるのに、早いことはあっても、遅いことはない。早く始めなきゃいけないということに、こだわることはないんだよと、姪には言いました。
未来は"未来の自分"に任せる
姪との会話の後、もっと伝えたかったことはなかったかを振り返りました。
今の自分が不確かな未来のことを考えても、不安に思うことと思います。でも、道中を楽しみながら、「イマココ」で生きていけば、想像もつかないくらい成長した未来の自分がなんとかしてくれます。それこそ、遠回しすればするほど。
今を生きていなければ、未来の自分がそうしてくれるとは思えないかもしれません。
「自信」とは「自分を信じる」と書きますが、「信じる」ということは、とても曖昧なものです。何かを「信じる」ことによって、計り知れないパワーが出るのも事実です。しかし、それと引き換えに、考えることを放棄することもあります。特に、宗教や尊敬する誰かを信じることで、自分の持つ以上の力を出すこともありますが、信じれば信じるほど、考え、自分を信じることからは離れていってしまうと言えます。
要は、信じられるものは結局、自分自身しかいない、ということです。「信じる」ことを否定するつもりはありませんが、何よりもまず自分を信じることが一番大事です。それがなく、神や他者の力を借りて自分を信じても、それは本当の自分ではないと考えます。
自分を信じるためには、自分と向き合い、今と向き合って、道中を楽しみながら生きていくことが大事になるし、そうすることで自分らしく自由に生きられると思っています。
そういう自分であれば、どんな未来になっても、きっと自分らしく乗り越えていけると思えると思います。過去の自分が今の自分を見ても、予想がつかなかったように、今の自分に未来の自分を予想できるはずがありません。でも、自分を信じることは、未来の自分も信じることになります。
その為にも、イマココに生きて、自分と向き合い、道中を楽しんで生きていきましょう!
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