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ふたりは同時に親になるの読書感想文

男性である自分からすると読んでいて耳が痛い本ではあったが、つい最近二人目の子供が生まれた自分にとっては肝に銘じておきたいことが多々書かれてあった。

また、この本を読んで一人目のときに奥さんにしてしまった良くなったことを二人目のときには挽回できるかもしれないと思った。

以下、この本を読んで肝に銘じておきたいと思った部分(というか奥さんにここ大事だよと言われた部分)

●徹底的に細分化される時間

10人のママたちの育児記録から、ある1日の授乳のスタート時刻を1時間区切りでマークしました。

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授乳に埋め尽くされているのが一目瞭然です。
知人に協力を得て集まった10人分の記録ですから、統計的な意味はありませんが、
この表を見せるとたいていのママたちは、
「そうそう、ひどかった!」「よくあの生活で生きてたな・・・」
と、自分の授乳期の壮絶さを振り返ります。
新生児期の育児は「1日中授乳しっぱなし」というのが実感なのです。
1回の授乳には、もちろん個人差はありますが、ダラダラと20~30分かかることもざらにありますし、
そのまま赤ちゃんが眠りそうなら、1時間くらいは授乳&だっこで身動きが取れなくなるのも当たり前。
しかも赤ちゃんというのは、寝床に降ろそうとした瞬間に眼を覚ますのが常なので、ほぼ1日中、ずっと「だきっぱなし」なんてことも。
想像してみてください。
1日は24時間しかないのに、夜も昼も関係なく、1日に何度も何度も「授乳&だっこ」に寸断されてしまう日常を。

●ママからの警報がパパには聞こえない

ママは「親になった」ことによる変化の大きさに黙って耐えているわけではありません。
実はそのきつさをはっきりパパに訴えています。
「一晩中起こされて、授乳を繰り返して、ほとんど寝られなかったんだよ」
「ずーっとだっこしたままだから、肩も腰も痛くて」
「洗濯物なんて、たたむ暇もなかったよ」
「夕方何をしても泣きやまなくて、1時間近く泣かれたよ・・・」
こんな状況報告の数々、パパたちには聞き覚えがないでしょうか?
こうした報告は単なる愚痴ではなく、「親になった」ことで生じた想定外の大変さをパパにこそ理解して共有してほしいという、期待感のあらわれです。
必死に訴えるのは、「親になるってこういうことだったんだよ!」と、どうしても気づいてほしいからです。
パパにこそ現実の厳しさを知って、「いっしょに親になってほしい」と期待しているのです。

●心はアウトソーシングしないで~頼りたいのは「パパ」

もちろん育児期には、
夫婦以外の力にヘルプを請わなければ乗り切れないようなシーンが多々あります。
必要に応じてアウトソーシングするのは大切です。
ただしここで、パパ自身が全然やる気も見せずに「アウトソーシングしたら?」と言い放つのはちょっと違います。
ママが自分の置かれた状況を理解し、関わって欲しいと思ってるのは、他の誰でもなく、いっしょに「親になった」はずの「夫=パパ」なのです。
まずはパパ自身が、仲間として自分も手を出す姿勢を見せなければ、ママは救われません。
これは図にして客観的に見るとけっこう残酷な状況で、パパだけが「無傷」を通そうとしているようにすら見えてしまいます。

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これでは、「もう、パパに期待するのはやめよう、いっそ、いないと思った方が楽」というママのあきらめにつながり、
家の中にパパの居場所はなくなってしまいます。

●赤ちゃん「を」パパ「に」慣らす最強サポート

赤ちゃんがパパに慣れる時間が確保できない家庭の多くでは、
赤ちゃん側の「パパじゃなきゃダメ」という力強い泣き声による抵抗が、
いつしかパパ側の「俺じゃダメだから」というあきらめと逃げ口上につながります。
するとママも「もう面倒だから自分でやろうという自己完結モードに入ってしまうことになり、
完全に「育児=ママ」というループにはまってしまうのです。

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