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犬王

鑑賞:2022年6月@TOHOシネマズ新宿

メディア芸術の代表作ではないでしょうか。

ロックなミュージカルアニメ。万人ウケするような作りではないがゆえに、そのような作品を世に出せる環境を用意した方々や、参加された方々に胸が熱くなります。

ヨーロッパ企画から参加している役者さんが多くて、舞台も京の都。なぜ上田誠脚本じゃなかったんだという謎を感じました。天才肌の湯浅監督と組むには、どんな脚本家だったらいいのだろう、という化学反応の期待や考えがあったのかもしれません。

表現が、ひたすらスゴい。抽象とリアルの行ったり来たり。アングルもグリングリン。音楽もドラムありピアノありの攻め攻めです。たしかに劇場で、上映されてるあいだに見たほうが良いです。

なかなか収益性が低そうですけれど、そんな才覚溢れるアニメーションに助成金を出してくれる文化庁、ありがとう。配信サービスも嬉しいですが、劇場公開という場は大事と感じました。


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