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これからは「人間としてのブランド」が10倍くらい重要になると思う

気づいてますか? 今日も多く流れてくるSNSやブログの投稿に、ChatGPTによる文章がかなり混ざっています。多少なり手を加えても、元の文体が特徴的なので割とわかるんですよね。さっき「勉強になったなあ」と感心した投稿も、実はフルChatGPT作だったかもしれませんよ。もう、そんな時代ですね。


現時点では、注意深く読めばまだ「元は生成系AIだな」と推測できるSNS投稿は多いですね。しかし、これも時間の問題でしょう。AIは、まるで人が書いたようなテイストの文章もどんどんうまくなっていくと思います。人間が作った文章かAIが作った文章かということは、いずれ見分けるのが難しくなるでしょう。

となると、近く到来するのは「誰でも、高いレベルで有益な文章をかける(= AIに書いてもらえる)」という世界だと思います。今はまだAI出力の文章をそのまま出すとバレてしまいますが、その問題も遅かれ早かれですね。AIの文章と人間の文章の見分けがつかなくなるのに、そう時間もかからないと思っています。


となると、文章やコンテンツを「読む・消費する」側に立った場合、何をもって読むべき文章を決めるのかという問題は極めて重要です。人間として使える時間は有限ですが、今後、コンテンツの量は今よりも圧倒的に増えるからです。

ただでさえネット上にはコンテンツがあふれ、全体のほんの一部しか消費することができない状況です。これに加えて、AIが生成したコンテンツがさらにものすごい勢いで増えていくわけです。AIは、疲れることも知らず、無限に文章や各種クリエイティブを吐き出し続けることでしょう。


だから、私たちが、「読むべき文章をいかに選ぶか」は、これからますます重要になるはずです。はたして、人は何を手がかりに読みたい文章を選択することになるのでしょうか?


▶ 「コンテンツの背後に誰がいるか」が意味を持つ


人が書いた文章でも、AIが書いた文章でも、読む側にとっては「どういう意図で書かれたものか」がとても大切です。書き手がそれを書こうと思った背景や思い、そして前提となるコンテクストですね。

作者の意図がわかると、目の前の文章とどう対峙すべきかという姿勢が決められます。この文章や情報は、善意からのGiveなのか。もしくは裏に営業的な目的があるのか。あるいは、実は自分を騙そうとする詐欺的な意味合いを持つものなのか。

この、「意図」は、人間によるものです。AIは、意図をもちません。だからこそ、誰がその文章の責任者であるかが重要です。たとえその文章の大半が、AIによる作文の助けを借りたものだったとしてもです。


さらに、もうひとつ。

AIがどんどん文章を生成できるとしても、その文章を世に出して良いかどうかを決定するのは人間です。その文章が世に出ているということは、その作者(= AIを使う人)が、自分の意見として認めたということです。

だからこそ、文章を作る入口(意図や背景)の部分と、出口(リリースの判断)の部分では、人の存在がとても重要になるわけです。このとき、「その人が誰か」ということが大きい意味を持つようになるでしょう。

読者は、文章やコンテンツの背後に「誰」がいるかを読み取り、そしてそのコンテンツの価値を判断するようになるということです。


となると、コンテンツを作成する人間に大事なのは、知識でもなく、スキルでもないということになります。いちばん大切なのは、「どういう人か」ということです。もし人の知識やスキルに差があっても、AIの力によって、誰でも同じくらいのレベルの文章が書けてしまうからです。

だからこれからは、「スキルや知識を活かして有益な文章を書く」だけではダメなのです。それだけでは、単に横並びになってしまいます。AIの吐き出す文章に埋もれ、自分を差別化することが難しくなります。

だから大切なのは、まずは、「自分が誰か、どういう人間か」を知ってもらうことです。自分のストーリー、そして人間としての生き様みたいなものを多くの人に知ってもらっていること。これこそが価値であり、差別化になります。人としての役割は、この部分にフォーカスされることになるでしょう。


まさに、「人間力」を磨く時代です。AIの進化が止まらないのだとすると、私たち人間は、このことをしっかりと意識していく必要があると思っています。


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