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LinkedIn(リンクトイン)などのSNSを伸ばすために意識すべき、「あたり前」のこと

 「ツイッター極秘テク!」みたいな有料note。前文に、購入者の感激の声がズラズラ並べられていてすごい。深夜の安い通販番組のような。こういうものが(実質の内容に見合わない)高値で販売されるくらい、SNSをどうやって伸ばそうかと悩んでいる人は多い。

 SNSを続けることは大変だ。とくに最初の頃、「毎日投稿するぞ」と決心してがんばっても、ほとんど反応がない。もっと反応が欲しいと思って投稿内容をあれこれと工夫しても、反応はさほど変わることがない。多くの人が、こういった経験を持っていると思う。

 いろいろな人のやり方を見ていて、決定的に足りていない部分があるなと感じることが多い。冒頭のような情報商材を購入して日夜研究するまでもなく、それはとてもシンプルで、あたり前のこと。今日はそのことについてちょっと書いてみたい。


 SNSの「アルゴリズム」について聞いたことがある人は多いと思う。詳しい説明は置いておき、今回のテーマに即して、「どの投稿が誰に表示されるか」を決めるロジックだと意訳して考えることにしよう。以下、まずはツイッターにフォーカスして話をしていく。

 ツイッターの自分のタイムラインは「ホーム」か「新規」の二通りの並び順を選べる。そもそもこの機能の存在自体を知らない人も多く、圧倒的多数の人が、デフォルトである「ホーム」のままにしているはず。そしてこれこそが、アルゴリズムに支配される世界なのだ。以下、ここの話をする。

 これまた知らない人も意外と多いのが、「自分の投稿は、すべてのフォロワーさんに表示されている訳ではない」ということ。むしろ、自分のツイートは、全フォロワーさんの一部の人にしか表示されていない、というくらいの理解でいいと思う。

 では、いったい誰がそんな操作をしてるのだろうか? そう、それこそがアルゴリズム君なのである。


 アルゴリズム君の使命は、シンプルにいえば「ツイッターを盛り上げること」だ。その使命のためには、100個のツイートがあったら、その100個のツイートをすべて平等に扱うなんてことはしない。むしろ、一部のツイートをものすごくえこひいきするのだ。

 そして、そのえこひいきの判定基準は、多くの要素から成り立っている。たとえばインフルエンサーのツイートをたくさん見るのも、そういう理由からだ。

 アルゴリズムには数え切れない要素が含まれているが、ひとつ、とても大事な根本のポリシーがある。それは、「コミュニティに貢献してくれる人を特にひいきする」ということ。今日は、これだけを覚えて帰ってもらえればそれでいいと思ってる。


 たとえば僕が、佐藤さんという人に「いいね」をしたとする。佐藤さんは、それを嬉しく思ってくれるはず。だから、佐藤さんも、僕のツイートを見たら「いいね」を返してくれようとする。まずこれが、「人間レベル」の交流の話。これこそSNSの基本であり、だから、「いいね」を押してくれる人は感謝され、自分の「いいね」も増えることになる。

 しかし、話はここで終わらない。僕の佐藤さんへの「いいね」での貢献を見たアルゴリズム君は、人間レベルとはまた別のレベルで、僕を「裏で」さらに応援してくれようとする。ひいきしてくれるのだ。

 どうするのかというと、僕が佐藤さんに「いいね」をした後、佐藤さんのタイムラインに、僕のツイートをたくさん表示してくれるのだ。これこそ、アルゴリズム君の、基本的で、かつとても大切なお仕事の一つ。

 「いいね」をたくさんくれる人のツイート、いつも自分のタイムラインでよく見るなあ... と思ったことがある人は多いはず。その感覚は正しい。それは、アルゴリズム君が裏でいい仕事をしているからなのだ。

 そして、話はまだ終わらない。僕の貢献をさらに顕彰してくれるべく、アルゴリズム君は、佐藤さんのフォロワーさんにまで僕のツイートを表示してくれようとする。「佐藤さんがいいねしました」というアレだ。フォローしていない人のツイートが表示されるのはこういう理由。もちろん、最終的な表示はいろいろなロジックで決まるのだけど、他者への貢献度が高い人は、色々な人へ、とても多く表示されるようになる。

 ツイートの表示を増やす以外にも、例えば、「おすすめアカウント」の選定など、アルゴリズムが介在する範囲は広い。ここでも、コミュニティへの貢献度が高い人は、多くの人にどんどんおすすめされるのだ。

 アルゴリズムは複雑なものだけど、とにかく、「他者への貢献、コミュニティへの貢献」は、SNSプラットフォーマーが最も評価する行為だと覚えておいたほうがいい。これは、自分が運営側に回ったとすると、容易に想像できる話だと思う。


 だから、言いたいのは、SNSをがんばって続けるのに、別に細かいテクニックを覚えてそれを駆使する必要はないということ。とにかくまずは他者へ貢献する、コミュニティへ貢献する。それさえ徹底すれば、おのずと、自分もまわりの人たちに応援されるようになるのだ。

 SNSの世界は、「Giveファースト」で成り立っている。これはどのSNSでも共通の概念で、いま僕が力を入れているLinkedInでも同じ。ツイッターに比べてまだ全体の投稿やエンゲージメントが多くないので、一つの「いいね」がとても大きな意味を持つ。応援する人は、逆にどんどん応援される世界になっている。


 SNSが社会の縮図であるとすれば、それを動かすものも、また社会のルールに沿っているといえる。それはすなわち、「他者に貢献する気持ちが大切で、それが、巡り巡っていつか自分に返ってくる」ということ。そのことを念頭に、SNSにおいても、正しい努力を続けたいもの。


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