SNSのビジネス活用には、LinkedIn(リンクトイン)が最適だという理由
最近、リンクトインの名前をあちこちで聞くようになった。「日本ではなかなか流行らない」と言われていた少し前までとは、まさにフェーズが変わりつつあるのを強く実感する。
顕著に感じるのは、「使い始めた人は、すぐにその有用性に気づき、高い確率で使用頻度が増えていく」という現象だ。そしてその流れは、ソーシャルメディアを仕事や事業に活用したいという、「SNSビジネス界隈」の人々に著しい。
それでは、なぜリンクトインが、「SNSビジネス界隈」の人々にこれだけ高い支持を集めているのだろうか? それは、「実名文化か匿名文化か」「パブリックかプライベートか」という、SNSを特徴づける2つの軸において、両方ともにビジネスのための要件を満たしているからだといえる。
「実名文化」と「匿名文化」
たとえば、ツイッターは、極めて匿名性の高い文化を持っている。総務省の調査によると、
ツイッターの利用者では日本は「匿名利用」が7割を超え、他国に比べても顕著に匿名利用が多い状況にある
ということだそう。
しかし、実感値でいうと、匿名利用は7割をはるかに超えているように感じる。自分のように、顔出し・フルネームでやっているアカウントなど本当にごくごく少数派だ。これが、たとえビジネス界隈であっても。
ツイッターには、日本においては、「インターネットは匿名で使うもの」という昔ながらの考えを色濃く引きずっているところがある。かつての「2ちゃんねる」の文化を受け継いでいるともいえる。
だから「無責任になんでも言いたい放題」という、インターネットの負の側面も多分に表面化することになる。日々繰り返されるクソリプ、炎上、これらは、匿名文化だからこそ勢いが増幅される。もしツイッターが実名性だったとしたら、まったく違う世界になっていただろう(それがエンターテイメントとして面白いかどうかは別にして)。
一方、リンクトインは実名世界なので、ツイッターとは違って、投稿や交流における心理的安全性が非常に高い。言い捨てのクソリプや、わざと炎上をしかけてくるようなアカウントが存在しづらい世界なので、安心して前向きな会話が続けられる。
近年、ツイッターをビジネスに活用しようとする動きはさかんだ。実際、ツイッター社もそれを促進するようなプロモーションも進めている。しかし、ツイッターを実際にビジネスで活用しようと思ったとき、この「心理的安全性の低さ」がいつも大きなネックになる。
「SNSビジネス界隈」の人々は、普通は、SNSをシンプルにビジネスに活用したいだけだ。それなのに、ツイッターだと、いつも「炎上したらどうしよう」とか、「クソリプがつらい」とか、極めて理不尽なデメリットと付き合わなければならない。
このことにより、ツイッターに疲れて退出してしまうビジネスアカウントも多い。ツイッターをビジネスでうまく活用することは、高度なバランス感覚も必要だ。だからこそ、いつも本当に難しいと感じる。
「パブリック」か「プライベート」か
SNSのもう一つの軸が、「パブリック」か「プライベート」かということだ。結論からいうと、リンクトインは、極めてパブリックな世界観を持っている。
比較対象はFacebookだ。リンクトインは、見た目やUIが少しFacebookに似ているので、「Facebookと同じようなものじゃないの?」と考えている人がいるが、実は、両者の持つ世界観はまったく違うといえる。
Facebookは、元々はハーバードの学生寮の友人たちをつなぐために作られたSNSであり、その根本の文化は今でも受け継がれている。すなわち、「リアルで知ってる人たちの交流の場」ということ。これは、極めてプライベートかつクローズドな世界観だといえる。
だから、Facebookでは、基本的には知らない人たちと新たにつながりにくい。Facebookで知らない人からフレンド申請があったら、断ってしまう人も多いだろう。それは、そういう文化だからだ。
実社会では感染対策が長く続き、リアルで新しく人と出会う機会が減っている。だから、Facebookで新しい人ともつながることも少ない。投稿も広く拡散しないので、主に「身内に向けた近況報告」になる。Facebookを「大人の絵日記」だと喝破した人がいたが、うまいこと言うものだと思った。
一方、リンクトインは、「新たにつながる」ということに非常に積極的な世界観を持っている。多くの人が、お互いに新しいビジネスの機会を探っているからだ。
特にいま、日本国内でのユーザが急激に増加しているフェーズなので、ネットワークを増やしやすい状況にある。
プラットフォームの本格的な立ち上がりにおける、ボーナスステージみたいなものだ。いまリンクトインをやっておくと、良質なつながりを多数増やすことができる。それは、これからの自分の可能性を、大きく広げてくれるものになるだろう。
「実名文化」、そして「パブリック」な特性。この両方の特性を兼ね備えたSNSがリンクトインだ。まだやったことのない人は、この機会に、ぜひ新たに参加されることをお勧めする。
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リンクトインで、「つながり申請」をお待ちしております。この記事を読んで頂いた方、大歓迎です。今後の交流を、心より楽しみにしております。
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